いま思う、これからの人生の生き方
青木 そろそろお話を締めようと思います。今年のROOTS 66はまだ開催前なのに、先ほどコレクターズの阿部くんが「みんなで『10年後またやろうね』と言ってます」と語ってましたけど。これから50を過ぎていく中で、どんな生き方をしていこうと考えてますか?
宮田 そうだな……僕は曲作ってツアーやって、という生活をずっと続けられるように、健康管理を気にしながらやっていこうと思います。去年、生まれて初めてぎっくり腰をやっちゃったんですよ。それも日比谷野音の3、4日前に。だから去年から筋トレやって体脂肪を5、6kg落として、体重がいま55.5kgぐらいですからね。そうすると身体が調子いいし、曲も作ろうという気持ちになるし、ツアーも「よし、行くぞ!」という気になるし。お酒も相当呑んでたけど、今年入ってからちょっと抜くようになったし。で、お酒をやめるには精神が強くないとダメなんです。だから最終的に生き残っていくのは精神力の強さというか。これさえキープできれば唄い続けていけるんじゃないかと思っています。今やってることを遂行するためにね。
渡邊 僕は真逆で、「1回しかないんだよな、人生って」と、ここ数年ずっと思ってるんです。その中でどう生きていくか。1回しかないから、楽しいことをやり続けたいとも思うんですよ。まあ、たまたま僕はこの仕事が楽しくて、それを毎日やらせてもらってるんで、それはラッキーなんですけど……たとえば遊びだったら遊び、趣味だったら趣味って、きっちりやり続けたいなと。どこがゴールだとかはあまり思ってなくて、とにかく最善を尽くそうと。バカやる時はバカやりたいし、もしかしたら悪いことをするかもしれない(笑)。それが誰にとって悪いことなのか、誰にとっての罪なのか、わかんないですけどね。ちょっと自分にわがままでいたいですね。だって自分の人生1回なんだから……ということを考えることが多いな。
宮田 それはナベちゃんがマジメにやってきたからじゃない?だって悪いことも健康じゃなきゃできないでしょ。たとえば、おねえちゃんと遊ぶにしてもね(笑)。まあロックって、言ってみれば遊んでるようなもんじゃないですか。ここまでさんざん遊んで生きてきたから、もっと遊んで生きるためには健康にしなきゃいけない(笑)。渡邊さんは今までちゃんとやってきたから、ここで「いや、もっと……!」って思ってるんじゃないかな?
渡邊 (笑)逆なわけですね?
宮田 いや、結局それは俺と同じというか、悔いなく生きたいからそう生きたいってことじゃないかな。俺も、いつ死ぬかわかんないから、健康に気をつけなきゃいけないと思ってるし。だから俺と逆なようで、逆じゃない気がするね。
青木 いや、おふたりの意見はその通りだと思いますね。で、僕はそれにプラス、周りの人に気を配ることも忘れたくないなと思います。だって、自分ひとりで生きてるわけじゃないじゃないですか?いろんな人がいるおかげで自分は今ここにいれるし、他人とのいろんな関わりがあるからこの仕事もできていると思うし。そこを大切にしつつ、身体も大事にしつつ、やりたいことも悪いことも(笑)、遊びも一生懸命できればいいんじゃないかなって。
宮田 ああ、それは感じますね。自分ひとりじゃないということは。
渡邊 大人として、そうですね。謙虚さは大事ですよ。僕も、精神年齢は変わってないですけど、「謙虚にしなきゃ」っていう意識は高くなってますね。
宮田 うん、謙虚さもそうだし……人はひとりじゃないというのは、ほんと今、感じるなあ。このROOTS 66だって、いろんな人が協力してくれて、そこで同い歳の奴らが力を合わせてやるわけですからね。だから達成感もあるし、それが成功した時の喜びって最高ですよね。
青木 今日はどうもありがとうございました。これからも夢を追いかけていきましょう(笑)。
渡邊 はい!ありがとうございました。
宮田 ありがとうございました。そして、よろしくお願いします!最後にみんなで握手しましょう!