──(笑)。koboreがそういうバンドだからこそ「HOWLING TOUR 2022」が開催できるのではないでしょうか? こちら10月31日の札幌PENNY LANE 24を皮切りに、主要都市の大きなライブハウスで豪華アーティストを招いた対バンツアーです。
佐藤そろそろ対バンのハラハラ感が欲しくて。アルバムやCDを引っ提げたツアーではなく、好きなバンドを呼びまくる対バンツアーをやりたかったんですよね。昔から見てくれてる先輩、俺らがライブをやっていくなかで仲良くなった人、事務所の先輩……だいたい酒を通じて仲良くなった人たちばっかです(笑)。“いつか一緒にやりましょう”の約束がようやく果たせた。ほんとノージャンルで、いい対バンを組めたなと我ながら思います。コロナ禍で対バンライブがあんまりできないなか、ワンマンをたくさんやってきたバンド同士でようやく交われるのもうれしいですね。
田中Makiとハルカミライは友達だし、Saucy Dogは好きなバンドだし、koboreが始まったばかりの頃に優しくしてもらったり、思い出深いです。でも全組と親交があるのは赳だけなんですよね。KEYTALKとTHE BACK HORNは初対バンで、Dizzy Sunfistもフェスで一緒になったことはあるけどちゃんとした対バンは初めてです。
──セミファイナルの東京公演はZepp DiverCity(TOKYO)で、対バンがKEYTALK。意外な組み合わせでもありつつ、KEYTALKはルーツがオルタナなので、koboreと通ずるものもありそうです。
佐藤KEYTALKは10代の頃、TSUTAYAでCD借りてましたね。アルバム聴いてめっちゃいいなあと思ってました。『MONSTER DANCE』をリリースしてから踊れるロックを作り始めていって、キャッチーでありながらもオルタナの精神を失わず貫いてる感じもかっこいいなと思ってました。人がめっちゃ好きなんです。そもそもの縁が、僕がたまたま行ったバーに元TOTALFATのKubotyさんと武正さん(小野武正。KEYTALKのギタリスト)が飲んでたんですよ。そこでKubotyさんが武正さんに僕を紹介してくれて、3人でキャンプの話盛り上がって。そしたら武正さんから“kobore聴いたよ、めっちゃいいじゃん!”と連絡が来て、そこからよく連絡を取るようになったんです。
──それが今回の対バンにつながると。
佐藤各バンドにそういうエピソードがありますね。THE BACK HORNは事務所の先輩ですけど、将司さん(山田将司。THE BACK HORNのボーカリスト)がkoboreのことを気にしてくれて、ラジオに呼んでくれて。飲もうよと言っていただいた矢先にコロナ禍に入ってしまって、でも弾き語りでご一緒になる機会もあって、念願のバンド同士でのツーマンなんです。だから気合い入ってますね。すげえ楽しみです。「STRAWBERRY」以外にも、何曲か新曲をやりたいなとは思っているんですけど……。やらないかもしれない(笑)。
田中なにそれ(笑)。
佐藤インタビューでこういうこと言うと、言質取られるのよ(笑)。“インタビュー読みました。絶対にやってください!”って……。そしたら絶対にやらなきゃいけなくなるじゃん。
田中でも“やります”って言い切っちゃったら、否が応でも新曲完成させなきゃいけないじゃん。やります。
佐藤まあ言ってるのはひとりだけなんで(笑)。もし新曲やらなかったら、嘘ついたのはそらだけになります(笑)。
田中俺だけ嘘つきかあ(笑)。でもツアーが終わってからずっと新曲作ってて、結構できてきてるので。披露できたらいいなと思ってますね。
──新曲が聴けるのを楽しみにしています(笑)。あと最後に、このタイミングでアー写の撮影場所がホームの府中Flightなのは、どんな意図があるのでしょう?
佐藤もうこのタイミングに限らずですよね(笑)。たくさん仲間ができたのもFlightだし、Flightはメロディックの先輩、タトゥー入りまくった怖い人たちにも出会わせてくれた場所で。あそこは居心地がいいとか、成長させてもらえた場というよりは、いろんなものへの耐性をつけさせられた場所なんですよね(笑)。
──koboreが今でもインディーズバンドのように全国ツアーをするのも、間違いなくFlightの文化の影響でしょうし。
田中Flight出身のバンドはツアー組むとほかと比べてちょっと多めですね。“どうせやるなら多いほうがいいでしょ”って。
佐藤ツアーの本数を提示されて思うことは、“やるかやらないか”というより、“ヒヨるかヒヨらないか”だね(笑)。ツアー中に何度も死んで何回も生き返って、かさぶたいっぱいつくって強くなって帰ってくる、みたいな。ツアーはそういうもんだって、最初から叩きこまれました。5回くらいちゃんとバンドが死にました(笑)。5日連続で移動とライブをしてたときに限界に達して、そらと俺で『アウトレイジ』観に行ったの、いまでもよく覚えてます(笑)。
田中すっきりしたね~。いい息抜きになりました(笑)。
──(笑)。そこから這い上がれたからこそ、今のkoboreがあるということですね。
佐藤まあ原点回帰というか、今もFlight精神でバンドを続けてるって意思表示ですよね。俺らは変わってないよって自分たちで言うのも飽きてきたし(笑)。自分たちはメジャーだインディーズだとか、ロックだポップだとか、境目や区切りを作らないようにしていて。Flightはそのなかでいつもフラットにいてくれる唯一無二の場所なんですよね。
PRESENT
kobore 佐藤赳&田中そらのサイン入りチェキを2名様に!
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