ザ・モアイズユー 新曲「青に咲く花」リリース!新曲のこと、この1年のこと、バンドの現在地などメンバー3人に訊いた

インタビュー | 2022.09.29 18:00

9月28日に、デジタル・シングル『青に咲く花』をリリースし、10月22日(土)名古屋ell.SIZEから12月17日(土)梅田クラブクアトロまで、7本のツアーを回るザ・モアイズユー。ボーカル&ギターの本多 真央とベースの以登田 豪、ふたりのソングライターを擁するバンドで、今回の『青に咲く花』は、以登田によるものである。
新音源のリリースは、ファースト・フルアルバム『Storage time』から1年ぶり、このDI:GA ONLINEへの登場も1年ぶり。なので、この新曲のことと、この1年でバンドに起きたことを中心に、3人に訊いた。
──このDI:GA ON LINEでのインタビュー、1年ぶりなので、どんな1年だったかうかがいたいんですが。
本多真央(Vo/Gt)去年ツアーをやって、5月に東京と大阪で対バン企画をやって、今回リリース、っていう感じなんですけども。前のフルアルバム、大きいボリュームのやつを作り終えて、次はどんな曲を出そうか、っていうところで、けっこう悩んだ1年ではあったんです。この曲もかなり、みんなで悩みながら作って。他の曲もたくさん作って、この1曲を完成させるのに、かなり時間を要した感じではあります。
──そこで悩んだというのは?
本多もっとモアイズユーの可能性を、聴いた人に感じてもらうためには、どういう曲が生まれてくるべきか、っていうのは、みんなですごく考えたので。僕と以登田(Ba/Cho)がそれぞれ曲を作るんですけど、最終的にどういう曲を選ぶかっていうところで悩んだというか。ふたりがデモを作って、まず曲の種として優秀かどうかっていうのを、作曲者以外に聴いてもらって決めるので。
──オザキさん、自分は作らない分、客観的にわかるけどはっきり言いにくい、というのはない?
オザキリョウ(Dr)いや、ないですよ。ストレートに正直に言わないと、そのまま「この曲がいい」ってなって進んだら、気持ちが中途半端なまま完成してしまうので。そのへんは、僕ははっきり伝えるようにしています。
本多で、ダメな時は、なんも触られないっていう(笑)。誰もなんの評価もくださないっていう、一番わかりやすい「何も感じなかったよ」というメッセージ。「こうした方がいい」とか言われるより、きついですね(笑)。「どうだ!」って投げても、まったくの無反応やった時は。
──その投げる相手って何人ぐらい?
本多メンバーと、スタッフです。
以登田しかもそういう曲に限って、自分ではめっちゃ気に入ってたりするんですよね(笑)。
──で、この1曲に辿り着くまでに、2人合わせて何曲ぐらい出したんですか?
以登田合わせると、30曲ぐらいは──。
本多うん、作りましたね。
──シングルで30曲作る、ザ・モアイズユーのそのシステムは、なんなんですか?
本多でも……なんて言うんですかね、自分の自信がある曲だけで進めると、意外とまわりはそうでもなかったりして、ギャップがあるというか。で、意外と、サラッとした気持ちで作った曲の方が、みんながいいって言ってくれたりとか。自分の感覚だけでは決められないところがあるんで、生まれてきたものを全部形にして、その中でより良いものを選ぼう、というので、こういうスタイルになったのかもしれないですね。それで、曲を量産する、という……まあ、カロリーがすごいですね(笑)。
──で、この曲に決まったのは?
以登田候補が3曲まで絞られて、どれにするか決めれんくて。女性意見も聞きたかったので女性スタッフにも、いろんな人に聴いてもらって、いいという声が多かったこの曲に、最終決定しました。

ザ・モアイズユー『青に咲く花』【Official Music Video】

──この歌詞は、どういうところから発想を?
以登田最初にデモを作った段階で、歌詞に「どうか光ってみせて」っていうワードがあって。「光るものってなんやろう?」って考えた時に……学生時代特有の夢とか希望みたいな、輝いて見えるものがあるなと思って。それで、青春時代をテーマにして書こうと決めました。
──こういうのは自分の中ではチャレンジ?
以登田もう、クソほどチャレンジでしたね。めちゃくちゃ時間かかりました、ほんまに。
──「なんでこのテーマにしてしまったんだ」みたいな?
以登田そうなんです。
本多・オザキ(笑)。
以登田何回も思いました。でも、曲は8割がたできているから、今さら変えることもできず。ただ最終的には自信持って聴いてもらえる曲に仕上がったと思います。
──そうですよね、書ききれていますよね。
以登田僕って、基本的にネガティブな考え方なんで、曲を作る時もネガティブ方向の曲が多くて、こういう前向きな曲って、今まで書いたことなくて。その中でも、僕らの……「むちゃくちゃ最高」みたいな表現じゃなくて、「ダメなところもあるけど、そういうところも含めていい」っていうふうに……そういう青春時代を、うまく表現できたかなとは、思っていますね。
──次のツアーで楽しみにしていることは?
以登田何より僕は、この新曲をやるのが楽しみやな、っていうのがいちばんで。内容については、これから詰めていくんですけど。
オザキ僕はなんか、覚悟を持ってやりたいな、と思っていて。このツアーを通して、天地がひっくり返る、じゃないですけども……そういうことが起きればいいな、っていうライブにしたいし、そういう自信を持って、この7本を駆け抜けたいな、と思ってますね。
本多そうか……僕は、楽しみたいと思っています。
以登田・オザキはははは!
本多なんか最近、ライブがすごく楽しくて。前は、楽しかった日もあれば、戦っている感覚というか、楽しめてない自分もおったりする日もあったんで。最近はライブ自体楽しんで、観てくれているお客さんを、味方みたいな感じで捉えられることが多くなってきた、っていうんですかね。で、その気持ちのままツアーが始まるので、今までのツアーよりも心から楽しめる感じでライブがやれそうやし、そういう自分がこのツアーを回った時に、どういうふうな1日ができるのか、っていうのも楽しみです。
──前はなぜ、なかなかそうなれなかったんでしょうね。
本多なんか、自分の中で、自分の何かと戦ってるみたいな……いろんなことを考えすぎてたんかな、っていうのはあります、ライブ中とかに。「もっとこうしたい、ああしたい」とか……自分の中の正解みたいなんがあって、そっちに向かって行きたい感じやったんですけど。最近は、いい意味でなんも考えずにライブをやれるようになってきた。で、なんも考えずにやると、観てくれてる人のことを考えてやれるようになってきて。それでライブすると、「楽しいな」っていう気持ちが湧き上がってきましたね。前もそういう日はあったんですけど、その頻度が少なかったというか。たまーに、ご褒美みたいに楽しい日があった、ぐらいの感じやったんですけど、最近は楽しい日が増えたので。前は、ライブ中に、自分自身に対して心配事が多い感じやったんですけど……「もっとうまく演奏しなきゃ」とか、「もっと派手に見せたい」とか、「この曲はもっとこうした方がいいんじゃないか」とか。いろんな、自分の中で定まってないところがあって、でも一番いいところを見せたい、というので考えすぎていて、自然体ではなかったな、という。自分をよく見せよう、みたいなところがあったと思うんですけど。
──その変化は、一緒にやっていて感じます?
以登田いやあ、まったくわかんないです。
本多はははは!
オザキ嘘やろ?
──あ、じゃあ感じる?
オザキ歌が安定してきた、っていうのは感じます。今年になってから、僕はそれをすごく感じるようになって、何か心境の変化があったのかな、と思ってたので。
本多うまく歌おうとすればするほど、歌えない、みたいなのがあって。なんも考えへん方がよく歌えたりすることに、一個ずつ気づいていった、みたいな感じですかね。なのでツアーが楽しみです。

PRESENT

サイン入りTシャツ(Lサイズ)を1名様に!

※転載禁止

受付は終了しました

SHARE

ザ・モアイズユーの関連記事

アーティストページへ

最新記事

もっと見る