──現在、12月にリリースされるリテイクベストアルバムの制作中とのことですが、実際にTHE MICRO HEAD 4N’Sの曲を歌ってみていかがですか?
KEKEこれは歌いながらよく言ってるんですけど、マイフォの曲って難しいんですよね。すごい綺麗なメロディが多いじゃないですか。正直、自分はそこまで綺麗なメロディを歌ってこなかったので。そういったところで日々練習して、ちょっとずつモノにしていっているんですけど。ボーカリストとして気持ちよくさせてくれるメロディだなという印象が楽曲にはありますね。
──この5人によって過去の曲たちはどのような形で生まれ変わりそうですか?
kazuyaもともと録り直す予定はなかったんですけど、曲を聴き直してみたら、今の自分とのレベルの差に愕然としちゃって。それでギターはほぼ録り直します。フレーズを変えてるところもあるし、音も今のほうが全然いいし。ピックの弦の当て方から勉強し直してるから、それが今、効果的に出てきてて。“現時点での完成はこれだよね”みたいな音源を作れているので、新鮮な気持ちで聴いてもらえると思います。もちろん歌い手も違うわけだし。
SHUN.僕は過去のものをより良い形で上書きしてる感じですね。若干フレーズを変えてるところもありますけど。音もkazuya君の機材でやってるんでべらぼうに良くなってますね。
ZEROベースは不思議なもので、当時より上手く弾こうと思っても大して変わって聴こえないんですよ。だから逆にクセを出してみたり、アレンジをちょっと変えてみたり。そういう部分で楽しめるかなって思います。
──TSUKASAさん、ドラムに関しては?
kazuyaドラムは録り直してないんですよ。
TSUKASAただ、みんなのアレンジや楽器の音色が変わったことによって、ミックスしてくださる方がいい感じにドラムサウンドを作ってくれると思うので。そういう意味では撮り直したに近いドラミングになってるんじゃないかと。あと僕、ドラムに関して今、革命が起きてまして。ドラマーって、手袋して素のスティックを持って叩く人が多いんですけど。僕は、ちょっと経費がかかるんですけど……220円。
──は、はい(笑)。
TSUKASA手袋プラス、(滑り止めの)ラバーを巻いたスティックを使うことで、素材同士がくっつき合うんですよ、素のスティックで叩くよりも。そのほうが遠心力で強く音が出るっていうことに気づきまして。以前よりもいい音が出せてるなって実感しております。
──それはぜひ、ライブで確認してほしいところですね!
TSUKASAそうですね。ただ、手袋するとスティック回しがやりにくくなるので。ファンの皆さんの中にスティック回しを楽しみにされてる方がいらっしゃったら、ちょっと少なくなっちゃうかもしれないです。申し訳ございませんと。
──先にお詫びを(笑)。リテイクベストアルバムに先行して、「HELLO MY CLONE」のMVがYouTubeにアップされましたが、第4期のスタートと共に、ライブが楽しみになるカッコいい仕上がりになっていますね。
kazuyaROUAGEのギタリスト、RAYZI君が今、映像の世界で頑張っていて、今回のMVをお願いしたんですよ。僕的には先輩であり、友人でもあるんですけど、こうやってTHE MICRO HEAD 4N’S×RAYZIみたいな形でコラボできたことはひとつの財産になったなと思ってますね。
──さて、第4期THE MICRO HEAD 4N’Sの初お披露目となるライブが10月19日にSHIBUYA WWW Xで行われますね!
kazuyaKEKEとはかなり密に話しながら進めてます。“こうやりたいんだ、こうやってくれ”っていう俺の美学を押しつけるのではなくて。どうすれば今一番KEKEのいいところを出せるのかとみんなで話し合って、お互いの合意点を見つけながら作っていく、まさに“ザ・バンド”ですよね。今回のテーマとしては、“みんなが観たかったあのマイフォを観せてあげたい”と。“やっぱマイフォだよね”みたいなところにいけたらいいなと思ってます。
SHUN.セットリストに関しては今までのマイフォを総括したものになり、それを第4期として新たに味付けしたものを出せると思います。個人的な緊張は置いておいて……絶対緊張するんで(笑)。久々にみんなの前で演奏できることにワクワクしてますね。
ZEROしっかり準備をして最高のライブをする意気込みで全力で挑んで、最後は大ゴケしてやろうと。
──えっ、大ゴケですか(笑)!?
ZEROええ。それはなぜかと言うと、ライブって不思議なもので、“今日、最悪だったな”って思うライブに対して、ファンの人たちから“今日、最高だった”と言われることが多いんですよ。
kazuyaそれ、あるねー。
ZEROなんで自分たちがダメだと思ったのかと言えば、高い理想があるうえで全力で向かった結果、その理想に辿り着けなかったからで。さらに、まだ道のりが残ってるっていうことだから。特に今回は一発目なので満足することはないと思うんですけど、理想を高く持って全力でそこに向かいたいなと。あと、そのときの状況によっては声出しが可能になるかもしれないので、LIVEマナーを踏まえたうえできてもらえたらなと思います。
TSUKASA長く待ってくださったマイクローン(※ファンの呼称)の皆さんに、“あの時”以上のものを観せてやるぅぜぃ!って、巻き舌気味で意気込んでおります。
KEKE僕の威圧感が受け入れられるかわからないですけど(笑)、“これが新しいTHE MICRO HEAD 4N’Sなんだ”と感じていただきたいし、新しいスタートを切れたらいいなと思ってます。また、僕の今までのファンの方には、“これが僕の新しいメンバー、仲間です“って伝えたいなと。ぶちかましてやるぅぜぃ!っていう巻き舌気味の思いでいます(笑)。