BLACKNAZARENE、強い結束力で結ばれた6人が10月30日ワンマンライブ「奇祭IV」に挑む

インタビュー | 2022.09.21 17:00

──去年6人体制となったBLACKNAZARENEですが、どのような経緯で今のメンバーが集まったんですか?
南向いずみ気づけばメンバーが実果子といずみの2人になってしまい、「これからどうする?」と実果子に聞いたら「やる、まだ続けよう」と言ったんです。
村田実果子事務所の人に「グループを続けたい」と伝えたら「この状況で続けるのは……」みたいな感じだったので「今月中にメンバー集めます」って言ったんだよね。

村田実果子

──再起を図るのが相当大変な中でもBLACKNAZARENEとして屋号を守ろうとした、そのモチベーションはなんだったんですか?
南向モチベーションは意地。

南向いずみ

村田うん、もはや意地だけですね。「あー、やっぱり辞めたメンバーがいないと無理なんだな」と思われるのが嫌だったし、「別に私たちでもできるし」みたいな……それだけですね。
南向そもそも私はアイドルになろうと思ったわけじゃなくて、BLACKNAZARENEだから始めたんです。BLACKNAZARENEじゃない自分になるんだったら、もうアイドルは辞める。BLACKNAZARENEであるか、アイドルを辞めるか。その2択しか道はなかったですね。
村田そこからメンバーを集めた結果、この6人になりました。
──オーディションで応募を募ったわけではなくて、村田さん自身がスカウトをして集めたと。
村田そうですね。
──どうやって見つけていったんですか?
村田昔から可愛い女の子を見るのが好きで、いいなと思う子をひたすらチェックしてました。それに、可愛い子の友達って大体可愛いじゃないですか? そうやってどんどん見る範囲を広めていって。やっぱり誰かれ構わず誘うのは良くないので、パッと見の印象や雰囲気も考慮した上で、いいなと思った子だけにDMを送っていきましたね。
──自分たちでメンバーというか、仲間を集めていく感じは『ワンピース』的っていうか。
山田さとりアハハハ!
白坂もあたしかに、言われてみれば!
乃上楓『ワンピース』っぽい。
東出ひみこじゃあ(村田が)ルフィってこと?
村田いや、私はメリー号だから。でも言われてみれば、私たちは『ワンピース』だったのかも(笑)。
──ちなみに順番はあるんですか?
村田入った順で言うと、まずはもあが1人目ですね。

白坂もあ

白坂他の3人はスカウトなんですけど、自分だけ人伝にBLACKNAZARENEがメンバーを集めているという話を聞いて。実果子ちゃんに「BLACKNAZARENEに入りたい」とDMをしたら、面談の機会を作ってもらって、自分の想いを伝えて加入することになったんです。だから自分だけちょっと特殊な感じ。
──入りたいと思った動機はなんだったんですか?
白坂もともとアイドルをやっていて。自分はアイドルを続けたかったけど、他のメンバーと熱量が合わなくて解散というか、続けていけなくなっちゃって。そのあとも他で活動する機会はあったんですけど、結局どれも誰かが辞めちゃったとか、続けられない感じになっちゃって。「もうアイドルをやるのはいいや」って。すぐ終わっちゃうぐらいなら、初めからやらない方がいいと思っていたんです。だけど、2人になってもまだグループを続けようとしてる姿を見て「私も一緒にやりたい」と思ったんです。前からBLACKNAZARENEを知っていたのもあったんですけど、自分の気持ちが合ってると思って。それで面談の時に「私が『入りたい』って言ったら入れてもらえますか?」って聞いたんですよ。
──めっちゃ大胆。その場で返答をもらえたんですか?
南向ストレートに聞かれて「逆に私たちが入ってほしいって言ったら、入っていただけるっていうことでよろしいんですか…?」みたいな。そうやって探り探りな感じだったね。
白坂だから結構展開は早かったですよ。
──続いてはどなたが決まるんですか?
村田ひみこですね。「あ、いいな」と思ったら、既にフォローされていたから「行けるわ」と思って。DMをしたら、すぐに返ってきましたね。

東出ひみこ

──加入前、東出さんは何をしていたんですか。
東出大阪で販売のお仕事をしていました。(村田)をフォローしていたら、急に本人からフォローが返ってきて。その時は嬉しすぎてスクショして、友達に自慢したんですよ。絶対に誤フォローやけど、めっちゃ嬉しい!って。そしたらDMが来て、最初はめっちゃビックリしました。仕事の休憩中に見たんですよ。その日は仕事に集中できなかったです。
──その誘いを受けるとなれば、販売のお仕事を辞めなきゃいけないから、かなり大きな決断ですよね。
東出私、販売の仕事がすごい好きやったし、自分に向いていて。しかも個人の成績がずっと全国1位やったんです。とにかくやり甲斐もあったし、楽しかったんですけど「良かったらBLACKNAZARENEに入ってもらえませんか?」と話をもらった時、それまで自分の人生の中で「アイドルになる」という選択肢を考えたことが1ミリもなくて。アイドル自体への憧れはどこかであったけど、絶対無理っていう気持ちがデカすぎて「なりたい」って思えたことがなかった。でも、せっかくそういう話をもらえたし、自分がアイドルになれるんやったら、ここしかないと思ったし、長い目で人生を見た時に“アイドルになった方の人生”と“なってへん方の人生”やったら、絶対にトライした人生がオモロいと思って。
──会社には何て説明したんですか?
東出偉い人に「アイドルになりたいから、仕事を辞めたい」って泣きながら言いました。
一同アハハハ(笑)。
白坂そうなんだ! めっちゃオモロい(笑)。
東出すでに、その職場で何年か働いていて、役職が上がるタイミングだったんですよ。その直前で偉い方を呼んで「すみません……お話しがあるんですけど」って。急に「アイドルになる」とか言い出したら、相手はビックリするじゃないですか。それでも私が泣きながら……ふふふ。
一同(話を聞きながらほくそ笑む)
──なんで、みんな笑ってるんですか(笑)。
南向普通だったら、みんな「うんうん、そうだったんだ」って感動する場面なのに、みんなが笑ってる。おかしいよ(笑)。
──……で、会社の方は何か言ってましたか。
東出「東出を失うのは会社として大きい損失だけど、全員が応援してくれると思う」と言ってその人がもっと偉い人とかにも話してくれて。
南向(拍手をしながら)めっちゃ良い話。
──あなた、さっき吹き出してたでしょ。
村田「一同(涙)」って入れといてください。
乃上良い話だった〜。
一同(急に泣いたふりをする)
東出「(大嘘)」って書いといてください!
──次は、どなたがメンバーになるんですか。
村田山田ですね。昔からの友達だったんです。BLACKNAZARENEはそんなことないんですけど、女の子同士のグループって険悪になることもあり得るじゃないですか。そのためにも1人、オモロい人が欲しいなと考えたら、山田がいたなって(笑)。あと、私は背が低くて。2人が決まった時に私1人だけがチビだったから、チビがもう1人欲しかったんです。
──山田さんは何をされていたんですか?

山田さとり

山田(真っ直ぐな目で)ニートです!!
──……おお。
一同アハハハ(笑)!!
白坂今の間はやばい!!
山田ちょっと前に、私もアイドルグループに入っていて。そこを辞めた直後だったのでニートでぶらぶらしていた状態でした。
──その時はまたアイドルをやりたいと思っていました?
山田いや、そんなこともなくて。誘われた時は、すごく迷いました。やっぱり活動することって簡単じゃないから。
──加入の決め手はなんだったんですか?
山田安心・安全の実果子ちゃんがいるのが大きかったです。あと、前のグループは自分が満足する形で終われなかったのもあって。後悔を残したまま、自分のアイドル人生を終わりたくない気持ちが大きかったのもあり「BLACKNAZARENEなら自分の夢を叶えるんじゃないか」と思って入らせていただきました。あと、LINEが来た時に「これはよっぽどの事情があるんだ」と思ったんですよ。普段、私は本当に人と連絡を取らないので、そんな私に連絡をするくらいだから、相当な急用なんだなって。しかも結構な長文で送ってくれたから、その想いを受け止めて入ることに決めました。
──最後に決まったのが乃上さんですね。

乃上楓

村田メンバー5人のバランスを見た時に、新しく入れるのは金髪のメンバーが良いなと思って、金髪ショートの子を探したんですよ。楓を見てめっちゃ可愛いと思ったし、SNSのプロフィールに「アイドルが好き」って書いてあったんです。元々アイドルをやっていたのを知らなくて、普通に可愛い女の子だと思いました。
乃上そうだったんだ!
村田うん、知らなかった。Instagramとかで活動してる、自撮り界隈の女の子だと思ってた。でも「アイドルが好きって書いてあるからいけるかも」と思って、スタッフさんに伝えたら「知り合いの事務所の子だから、声をかけてみるね」と言ってくれて会いました。
乃上私もニートしていました。グループの卒業公演をした時に「もうアイドルはやらない」と言って卒業したので、本当に何もしていなくて。なんなら社会人として働こうかと考えていたんですよ。
──入ろうと思った、その決め手は何だったんですか?
乃上「アイドルはやらない」とは言ったけど、自分の中でやりたいものって何だろう?って半年ぐらい考えて「やっぱりアイドルが好きだし、アイドルになって、いろんな人に生きる理由を与えられる人になりたい」と思ったんです。声をかけられてめっちゃ悩んだんですけど、やっぱり自分の中で叶えたいことがまだまだあるし、この先「やっぱりアイドルをしとけばよかったな」って後悔するより、素直な気持ちに従った方がいいなと思って入ることに決めました。
──ちなみに、他から声をかけられることはなかった?
乃上ありました。その中でBLACKNAZARENEを選んだ理由は、グループが持つ雰囲気もそうですし、見ていて女の子が憧れるような存在っていうか、ドーン!っていうか(笑)。本当にカッコよくて、私もそうなりたいと思ったのが決め手でしたね。

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