同じ時間で、同じ場所で観るしかないことの大切さってあるんだな、とわかった
永里ビルの屋上で無観客配信ライブやったのは、いつだっけ?
HIROSHI2020年の夏かな。(※2020年9月26日『Tokyo Bayside Rooftop Session』)
FIVE NEW OLD - Liberty 【Current Location Concert -Tokyo Bayside Rooftop Session-】 東京湾岸エリアのビル屋上からお届けする非日常の音楽体験
永里すごく雰囲気よかったよね、あのライブ。
HIROSHIライブハウスじゃないところで……もともとバンドのコンセプトとして、日常に寄り添うような音楽を届けたい、というのがあるので。せっかく配信ライブをするなら、日常と非日常の連絡路みたいな場所、ないかな、というので。都内のビルの屋上をお借りして、夕暮れ時から夜景に向かう時間にライブの映像を楽しんでもらう、ということをやったんですけど。ロケーション、すごいよかったんですよ。でもその、夕暮れからだんだん夜景に変わっていく時に、僕らが演奏ですごいミスをして。曲を止めて「もう一回やらしてください!」って。でも陽は沈んでいくし、バタバタ慌てながら。
永里配信ライブは、後でアーカイブで観る人も多いし。生のライブは、同じ時間で、同じ場所で観るしかない、その大切さってあるんだな、っていうことが、配信ライブをやるようになってわかりましたね。
HIROSHIで、ここ最近は、規制も緩和されるようになって、フェスとかも再開されて、っていう中で、配信ライブをしている人は、前より減っている感じがするんですけど。
永里まあ減りましたよね。
兵庫まず会場をいっぱいにしないと。だから、チケットがソールドアウトしたら配信もやる、というケースが、最近は多いですね。
HIROSHIうわ、それ言いてえ!
兵庫当然ですよね、売り切れてないのに「配信で観ればいいや」になると困っちゃうから。でも、売り切れている場合だと……配信は売り切れがない、という点では、すごい可能性がある。地方からでも海外からでも観れるし。
HIROSHIああ、そうですよね。
兵庫だから、お笑いのライブや演劇だと、特に有効みたいです。そもそも、表現の特性として、そんなに大きな会場ではできないから。
HIROSHIああ、そうか。
兵庫僕もこの間、空気階段のよみうりホールを配信で観ましたけど。公式ツイッターによると、8432枚売れたそうです。会場は1100人キャパだけど──。
HIROSHI日本武道館ぐらいの動員でもって、コントをやれるってことですよね。
永里だから、生のチケットが取れなかった人がどれくらいいたのか、っていうのが、配信チケットの枚数で浮き彫りになるっていう。
HIROSHIうわ、怖え! めっちゃ怖い話や、俺らからしたら。俺もかが屋の配信チケット、買いましたもん。
永里買いやすい値段ですしね。