──インタビューのたびに、同じようなことをいろんなミュージシャンに訊くんですけど、こんなにメンバー3人とも冷静で、凹んでいないのって、めずらしいかもしれないです。
KENほんとですよね。僕も聞いていて思いました(笑)。
RIKIJIあれじゃないですか、もとから「武道館を目指してやります」って言ってるようなバンドじゃないから。止まるのは怖くないんです(笑)。
KEN僕もそう思う。若いバンドの方が、あせるんじゃないですかね?
K.A.Zある意味、免疫がついてるっていうか。
KENバンドの性質として、休憩が必要なバンドなんだと思うんですよね。ほかのバンドみたいに、すっごいアクティヴに、どんどん新作を出して、どんどんツアーをやって、っていうタイプじゃないから。昔からマイペースなバンドではあるから。でも、コロナの前までは、けっこう精力的に動いてたから、このバンドに似合わず。
──ああ、2016年の『DIRT』くらいからは、そうでしたね。
KENだから、それぞれ疲れがあったかもしれないし。みんないい歳だし。だから、急に活動できなくなった時間を、今後のことを、いろいろ見直したり考えたりする時間に、すぐ回せるマインドだったんじゃないですかね。
K.A.Zあとね、ほんとにこればっかりは、世界中でこうなってることだから。どうあがいても、ねえ? 変わるものではないっていう部分もあるし。自分の気持ちだったりとかを、うまくコントロールして、やっていくしかないなあ、っていう。
ライヴでみんなの無事を確認できるのが楽しみ(KEN)
──今、いちばん楽しみにしていることがあるとしたら、どんなことでしょう?
RIKIJI今、K.A.ZさんとKENが作曲作業をやってるんですけど、できあがってる曲が、どんどんかっこよくなってきていて。それは楽しみです。
──つまり、そろそろ新しい音源を作ろうとしているということですよね。
K.A.Zそうですね。『DIRT』からもう5年ぐらい経っているので。最終形までは遠いけど、だいたいの形が見えてる曲もあるし、感覚としてはいい感じで進んでいます。あと、今回のツアーは前回のツアーと1曲もかぶってないセットリストなんですよ。前回は配信もしたから、会場に来れなかった人も観れたので。今回は、せっかくなら、まったくかぶっていない方がまた楽しんでもらえるんじゃないかな、という。それがいちばん楽しみかな。
KEN前回のツアーで感じたのは、ライヴでみんなの無事を確認、みたいな。しばらく会ってないスタッフもそうだし、お客さんと……「会う」っていう言い方が正確なのかわかんないけど、みんなと同じ場所で、「この4~5ヵ月の間、無事だったのね、よかった」っていうような感覚になれるのが、楽しみかな。それ以上楽しみなことは、ないですね。
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