川畑 要がソロツアーを開催!「自分が今できること、やるべきことを胸をはって届けたい」という活動に踏み出した経緯、そこから生まれる音楽についてじっくり語る!

インタビュー | 2021.05.29 18:00

なんとなく歌っていたくはない。「この人に興味が湧いてくる」っていう人間になりたい

──とにかくフットワーク軽く動けるようになりたかったんですね。

そうです。たとえば、先輩たちがやってきた時代の今と、僕らがやってきた時代の今は、まったく違うと思うんです。で、後輩たちの今と、僕らの今も、また違うと思うんですよ。だから今僕は、後輩たちを見ていて……自分たちで音楽を作って、リリースして、レーベルから「入ってくれませんか」って言われるような状況を作っていく、そうすると契約の結び方も、前の世代とは全然違う。そういうやりかたとか、ほんとに賢いなと思って。自分は、歌はずっと歌いたいですけど、テレビをつけると同じ人しか出ていない、っていう場所にはいたくはないな、というのは、正直あって。若くて無名だけど歌がうまい子たちとか、新しいことをやっている子たちとか、日本の音楽を変えてくれる子たちを、引き上げたいというか。そういう作業ができたらいいな、と思ってるんですね。

──そんなふうにいろんなことをやっていった方が、自分の音楽はよくなる、というのはあります?

あります、あります。人と話して、新しい刺激をもらって……「あ、そういう考え方があるんだ?」とか、そういうのって、自分ひとりで、同じ人とずっと一緒に仕事してるだけだと、得られない。ましてや今なんて、コロナでどこへも出かけられないし、どんどん世界が狭まるし。でも、今、ソロになって……それこそ「歌ってみた」動画をやっていることでも、あれでいろんな曲と出会えて、歌ってみて、「じゃあこの子とコラボしたらどうなるんだろう?」とか。そういう刺激がないと、自分の歌に返ってくるものがないというか。なんとなく歌っていたくはないので。聴いてくれる人たちに、成長してるって思わせたいし、「この人に興味が湧いてくる」っていう人間になりたいな、と思っているので。

LiSA『紅蓮華』を川畑 要が歌ってみた&あのキャラ描いてみた!!

僕は、コロナで、あたりまえはない、っていうことがわかったんです

──常に現場で動いてないとイヤなんですね。

イヤなんですよ。

──たとえば、CHEMISTRYのアルバムを2年に1枚、ソロも2年に1枚、それぞれにツアーがあって……というようなルーティーンだけだと──。

それはもう、やってきたことなので。で、そのままでは、この先は通用しないと思うので。その時代はそれでよかったけど……僕は、コロナで、あたりまえはない、っていうことがわかったんです。ライブができないじゃないですか? あたりまえってなかったんだ、ということがわかった。コロナって最悪だけど、それによって気づかされたことも、いっぱいある。だから、上にデーンといて、現場に指示を出してる、みたいなのはイヤですね。プレイヤーとして現場にいて、自分で動いて、っていうのじゃないと。

──そういえば、デジタル・シングルの配信の手続きも、自分でやっているそうで。

やりました。こういうことを、全部人にやってもらってたんだな、と思って。去年から今年で3曲出した新曲の宣伝資料も、全部自分で書きました。キャッチコピーとか笑いますよ、自分で書いてるのが(笑)。

「それは難しいよ」とか「うまくいくわけないよ」とか、そういう考えがイヤなので

──20年人に任せていたことを、自分でやっている。

そうそう。でも、それができちゃう時代なんだな、とも思いました。僕らは、オーディションとか受かって、メジャーと契約しない限り、音楽人になれるなんて思えない時代だったので。でも今の子たちって、レーベルに入っていなくたって、メジャーじゃなくたって、「何やってんの?」「シンガーやってます」って言えるじゃないですか。自信を持って胸を張れる場所があるから、そう言えるんだな、って気づきましたし。だから、チャートとか、今もうむちゃくちゃじゃないですか。たとえば、テレビだって……今って、テレビのリモコンに、NetflixとYouTubeのボタンがあるじゃないですか。あれってどう思います?

──本当にテレビの危機だ、と思いました。

ですよね。YouTubeやNetflixがテレビ以上にアドバンテージをもらってる、あの時点でもう「ああ、そういうことだよなあ」と思ったというか。だからYouTubeも、「それは難しいよ」とか「うまくいくわけないよ」とか、そういう考えがイヤなので。やってみて、難しいとか合わないとか思ったら、やめる時もあるだろうし。始めてみないと何もわかんないじゃないですか。だからYouTubeを始めたけど、チャンネル登録人数が、5000人から全然動かなくて。難しいな、でも絶対どこかに抜け道があるはずだと思って。そこでひとつわかったのは、とにかく続ける、ということで。で、続けていって、ようやく今11万人を超えて、ほんとやってきてよかったなと思いました。この間、銀の盾が届いたんですけど、もうすごいうれしくて(※チャンネル登録者数が10万人を超えるとYouTubeから贈られる)。

【ついに来たー!】銀の盾を箱から開封!一体どんな風に入ってんの?!川畑 要の開封の儀!

──ここまで、なぜ今のような活動にシフトしたのかについてうかがったんですが。ただ、それ、曲を聴けばわかるんですよね。「Crossroads」「FLASH BACK」「NO LIMIT」を。

ああ、そうですね。「Crossroads」は、独立の一発目として……この曲は、2020年の1月にはもうあって、ライブで歌ったんですよ。これを独立のタイミングで出す1曲目にしたいな、と考えて。僕、どちらかというと、歌詞が全部ストレートなので。で、「FLASH BACK」は、僕の現場時代ですね。

──デビュー前に建築現場で働いていた時代。

その時代に、夢を見つけようとしてた頃を歌った曲ですね。

──だから、今がその頃と近い、という感覚があるのかな、と。

そうですね。これから始めるという。で、「NO LIMIT」も、自分の限界を超えるという歌で。そこはまさに、これからの自分がやっていきたいことなので。

川畑 要「NO LIMIT」(Official Music Video)

足らないぐらいなんです、もっとほしいんです、1日の時間が

──で、ツアーがあるわけなんですけども。やっぱり過去のソロのツアーとは、気構えは違います?

違いますよね。こういうコロナの状況なので、お客さんがどれぐらい来てくれるんだろう、ほんとにできるのか?っていうところが、まず全然違うし。あと、「NO LIMIT」で、久しぶりにダンス・ナンバーをやって……ファンのみなさんからも、「ダンス・ナンバーをやってほしい」という声が多かったんですよ。この5年ぐらいずっと。ありがたい話で。で、「NO LIMIT」を作って、踊って、そういう部分もライブに付け加えていこうかなあ、とか。これからが楽しみになってもらえるようなステージにしたいな、という思いですかね。

──で、さっきの話だと、今回のソロは、コロナ禍になっていなくても、CHEMISTRYと並行で動く予定だったんですよね。

はい。

──なぜそうしたのかはわかりましたけど、実際、大変じゃないですか?

いや、でも、バンドとソロ両方やってる人、いるじゃないですか?

──いるけど、もっと時期を分けていることが多いような。

僕は両方同時の方がいいです。やっぱり、常にやっていないと。CHEMISTRYだけやっていたら、CHEMISTRYの僕しか見えないし。「あ、そういえばソロもやってたよね」ってなりたくないんですよ。だから同じように、同じ立ち位置で走らせたい。あと、僕、もともと、すごいせっかちなんです。1日のスケジュールも、もうバンバン入れたい。予定と予定の間に隙間があったら、そこに配信を入れるとか。今日も、ここ(取材場所)に早く着いたので、クルマの中で17LIVEの配信をずっとやっていたし。足らないぐらいなんです、もっとほしいんです、1日の時間が。とにかく、前もって予定を組んで、動くのが大好きなので。だから、合ってるんだと思うんですよね、こういうやりかたが。用意されないとできない人っているじゃないですか?僕も、人に用意してもらったことをやる、という経験も、させてもらいましたし。でも、用意されるのを待ってるよりも、自分で取りに行って、自分でそこに向かって行く方が合うんですよね。だから、今の道を選んだんだと思うんです。

川畑 要ソロツアー「KANAME KAWABATA LIVE 2021”Be proud.”」ティザー映像

PRESENT

直筆サイン入りツアーポスターを1名様に!

受付は終了しました

公演情報

DISK GARAGE公演

KANAME KAWABATA LIVE 2021 ”Be proud.”

2021年6月27日(日) KT Zepp Yokohama・神奈川
2021年7月17日(土) Zepp Osaka Bayside・大阪
2021年7月24日(土) Zepp Nagoya・愛知
2021年9月5日(日) Zepp Tokyo・東京

2021年9月5日(日)、KANAME KAWABATA LIVE 2021“Be proud.” Tour Final公演は、有観客に加え生配信決定!

>>配信チケット詳細はこちら

また、下記3つを新たに実施予定!
①終演後の川畑要によるお見送り会
②Tour Final限定カラー スポーツタオルを販売
③Tour Final限定 オリジナルポストカードをプレゼント

>>詳細はオフィシャルサイトをご確認ください。

チケット一般発売日:2021年5月29日(土)

RELEASE

『NO LIMIT』

2021年第一弾配信シングル

『NO LIMIT』

2021年3月16日(火)SALE

ダウンロードはこちら

INFO

■川畑 要のYouTubeチャンネル KKTV

川畑 要がいまやりたいこと、いま発信したいことを自由気ままに発信中!
川畑 要のYouTubeチャンネル KKTV

 

■川畑 要プロデュース!新感覚ボディメイク『ONE’S UP』発売中!

特設サイトはこちら

  • 兵庫慎司

    取材・文

    兵庫慎司

    • ツイッター
  • 東 美樹

    撮影

    東 美樹

    • ツイッター

SHARE

川畑 要の関連記事

アーティストページへ

最新記事

もっと見る