インタビュー/三宅正一
──先日、名古屋から上京したばかりということで。
KOUHEI(Dr.Cho.) まだ10日しか経ってないですね。
──上京はいつごろ決まったんですか?
KOUHEI 1年くらい前から話は出ていたんです。
GEN(Vo.Ba.) 決まったのは3月くらいですね。
──バンドのステージをさらに上げるための上京だと思います。
GEN もちろんそうです。東京で名古屋では会えないようなすごい人たちと向き合って『俺たちはまだまだだな』って思いたいなって。
──前作『CAVU』からこの1年強はバンドにとってとんでもなく濃い時間だったと思うんですけど。
GEN 濃すぎですね。去年メジャーデビューして、ツアーをガッツリ回って、初めて夏フェスにもたくさん出られるようになって。その後もコンスタントにリリースを重ね、今年の4月には地元の愛知で『YON FES 2016』というバンド主催のフェスを2 DAYSで開催して。先日上京したばかりなんですけど、ずっとトピックがあるから東京に来た実感がないまま走り続けている状態ですね。
KOUHEI 『YON FES』も『あれ?まだ半年も経ってないんだ?』って思うんですよ(笑)。初めてZEPPのステージに立ったのも半年くらい前だし。
──ライブも日常的にあるわけで。
KOUHEI 去年は112本ですね。
──裏を返せば、ライブのフィードバックがニューアルバム『eureka』にもかなり注がれていると思います。
GEN そうですね、ライブのフィードバックばかりといっても過言ではないですね。
──でも、これだけライブをやっているとニューアルバムの制作時間をキープするのも相当大変だったんじゃないですか?
GEN いやあ、ホントに時間がなくてむちゃくちゃ大変でした(苦笑)。
KOUHEI スケジュールのキツさにキレてたもんね(笑)。力技で乗り切りました。GENが発熱してスタジオを飛ばさなきゃいけないこともあったし。
GEN 6月と7月に一気に曲作りしたからね。そりゃ発熱もしますよ(苦笑)。
──それでも結果的にとても充実した内容のアルバムが完成しました。ルーツであるメロコアをベースにアレンジの振れ幅は広いんだけど、どの曲もそこに確かなポピュラリティがある。サウンドと歌の説得力をより高いレベルに引き上げてるアルバムだと思います。ラストのタイトルナンバー「eureka」は間違いなく大きな会場に映えるスケールの大きなバラードで。
GEN もちろん小さなライブハウスも大好きで、次のツアーでもいっぱい回るんですけど、今回のアルバム制作は大きい会場でライブしているイメージを浮かべてましたね。それもあって『eureka』は壮大な曲になったし。
──「eureka」はお客さんに向けて歌ってると捉えることもできるのかなと。
GEN いや、これは自分自身の歌なんです。でも、自分自身の歌をしっかり書くことでみんなに共感してもらえる曲になると思っていて。誰もがいろんな壁に当たって、悔しい思いをして、逆境を乗り越えたいという気持ちを持ってると思うんです。『eureka』は大きな希望を持って上京することを書いた感じですね。
名古屋からの上京、音楽で伝える感謝と未来への希望。