ライヴは音楽活動の原動力になっています
──自分で作った曲で、どんなことを届けていきたいと思いますか?
私が今まで聴いてきた音楽は、聴くだけで元気や勇気をもらえたんです。だからこそ私の音楽を聴いてくれる人も、少しでも悲しさや寂しい気持ちが和らいでくれたらいいなと思っています。
──現在配信されている楽曲は5曲ありますが、『あの日夢を』が一番最初に作った曲だとお聞きしました。
はい。大好きな祖父が亡くなって、初めて夢に出てきてくれた時の気持ちを楽曲にしたんです。きっと、会いたくても会えない人がいる人ってすごく多いと思うんですよ。故人でなくても、別れてしまった恋人とか、ふと思い出して“会いたいな”と思うことがあるんじゃないかって。そういった人たちの代わりに、“夢でもいいから会いたい”という気持ちを込めて歌いました。なので、自由にいろんな人を思い浮かべながら聴いてもらえたら嬉しいです。
──この曲はどのように作られたのですか?
GarageBandというアプリに打ち込んで作りました。この曲を作っている時はまだ探り探りで作っていたんですが、『夜の舞踏会』や『Ancient story』はアプリの使い方に慣れてきてから作ったので、技術も向上しているんじゃないかなと思っています
──今の10代のミュージシャンは、アプリで楽曲を作る人も増えてきましたよね。
そうですね。すごく手軽なんですよ。私はiPodの小さな画面で作っていたので途中で間違えて違う場所を押してしまって消えてしまうこともありましたけど(苦笑)。今はiPad Proを購入したので楽に曲を作れています(笑)
──それは良かった(笑)。ちなみに、どんな時に曲が浮かびますか?
一番多いのが、気持ちがむしゃくしゃした時ですかね(笑)。そういう時こそ、自分を落ち着かせようとしているのか、穏やかな曲ができるんですよ。
──あはは。自分を落ち着かせるためにも、曲にぶつけているのかもしれないですね(笑)
そうやってできた曲をライヴで披露した時にいい反応があると、すごく嬉しくなるんです。ライヴはみなさんの意見も聞けるし元気ももらえるので、音楽活動の原動力になっています。
自分の変化を自分で楽しみながら成長していきたい
──さて、そんな熊川さんが出演するライヴ『GRAND MENU』が、6月18日に月見ル君想フで開催されるんですよね。
はい。先日熊本から上京してきたばかりで、これまで東京ではライヴをすることが少なかったので、初めて熊川みゆを観るという人も多いと思うんです。そういった方たちに向けた、自己紹介代わりのライヴになったらいいなと思っています。
──現在、上京したからこそしてみたいことなどはありますか?
熊本では地元の方たちに本当にたくさん応援していただいたので、東京でも自分らしい音楽を鳴らしていけたらいいなと思っています。具体的な目標としては、東京で経験を積んで、熊本でお世話になったライヴハウスDRUM Be.9で凱旋ライヴをしてソールドアウトさせたいです。
──すごく具体的ですね!
あはは。あとは大学生活が始まったばかりなので、友達を作りながら新しい経験をして、いろんな曲をたくさん作っていけたら。きっとこれまでとは違う、東京にいるからこそ生まれる言葉が歌詞になっていくと思うので、自分の変化を自分で楽しみながら成長していきたいです。そのためにまずは、東京の人たちの歩くスピードに追いつけるように速く歩けるように練習したいと思います(笑)