──20周年のアニバーサリー企画についても聞かせてください。3月27日にはセルフカバーアルバムをリリース。これまでに提供した楽曲のセルフカバーを収めた作品ですが、デビューしたときから“楽曲提供したい”という気持ちはあったんですか?
じつはそうなんですよ。曲が書けることには中学生の頃に気付いていて、ひたすら曲を書きまくっていたんですね。最初はザ・ビートルズや好きなパンクロックみたいな曲が多かったんですが、新しいレコードやCDを聴くたびにインスパイアされて、また新しい曲を作って……と続けているうちに、“これは俺が歌うよりも、女性シンガーのほうが似合うな”という曲も出てきて。
──なるほど。
アーティストとして成功したいという気持ちももちろんあったけど、一方で“作曲者としても認められたい”という思いもあったんですよね。いまの事務所に移籍してから、つんく♂さんやスタッフのみなさんが自分の才能を買ってくれて、“曲を書いてほしい”と言ってくれるようになって。自分の曲が世に出ること自体が嬉しくて、光栄なことなんですが、そのうちにファンやディレクターの方が“いつか、卓偉のセルフカバーアルバムを聴きたい”と言ってくれるようになったんです。ハロー!プロジェクトのアーティストに提供させてもらうことが多いんですが、ちょうどハロプロが20周年ということもあって、“セルフカバーアルバムを出しましょう”という話になり。継続は力なりというか、すべてのタイミングが合うのがここだったんだなと。
──アイドルに提供した楽曲も多いですが、自分で歌うことに違和感はなかったですか?
ライブでやっている曲もあるし、そこは大丈夫でしたね。アイドル目線の歌詞を自分が歌うギャップはあると思うけど(笑)、アレンジで補うことができるという自信もあったので。
──そして同じく3月には全国4か所で「TAKUI NAKAJIMA LIVE TOUR 2019 20th ANNIVERSARY REQUEST OF BEST SEASON2」が開催されます。20周年を記念したリクエストライブですね。
15周年のときもリクエストライブをやったんですけど、そのときは上位の曲がほとんどバラードだったんです。その頃、あまり歌っていなかった曲に投票する人が多かったみたいで(笑)、セットリストを組むのがすげえ大変で。今回は本当に好きな曲、歌い続けてほしい曲、ライブでみんなが一つになれる曲を10曲選んでもらおうと思っていて。会場で“これがグレイテスト・ヒッツだよね”とお互いに再確認できるライブができたらいいなと。
──記念碑的ツアーになりそうですね。
そうですね。3月のツアーに関しては、ファンが喜んでくれるのがいちばんだし、感謝を伝えたいと思っていて。ニューアルバムのツアーでは、そのときに自分がやりたいことを120%表現しますけど、今回は20周年ですからね。20年やってると、“最近はなかなかライブに行けなかった”という人もいると思うんですよ。そういう人にも、今回はぜひ戻ってきてほしいなと。
──ステージに対する意識も、この20年で変化していますか?
どうだろう。歌って踊ることが好きだし、ずっと動きまくるステージをやってますからね。そのためにジョギングや筋トレをやってるし、体重も20年前と変わってないんです。体のラインが変わるのもイヤだし、ずっと細いパンツをはいていたいので。それもポリシーというか、ロックンロールへのこだわりなんです。ミック・ジャガーなんて、70才過ぎても70年代と同じフォルムを保ってるし、歌もすごいじゃないですか。カッコいいですよね、やっぱり。そこは俺も続けていきたいし、自分に驕りたくないという気持ちもあるので。
──20周年に関するイベントは、このほかにも予定しているんですか?
カバーアルバムのライブをやりたいとは思ってます。新曲も作っていて、3月のツアーでもやるつもりなんですよ。この20年の間に音楽の聴かれ方は大きく変わりましたけど、自分がやりたいのは“いいライブをやって、新曲を作り続ける”ということなので。
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