──さて、今年の展開の話です。20本のトピックが発表されることがすでにアナウンスされています。その内容は毎回違うんですか。
DAISHIそうですね。
seek本当に単純に、20周年という節目なので、たくさん活動ができたらいいなということなんですが、とは言えそのなかでトピックとして物事がより目立って見えた方がもっと楽しんでいただけるんじゃないかなということで、20本やろうと。ただ、今は自分たちで自分たちの首を締めてるんじゃないかと思ってますが(笑)。20本って、けっこう多いな、みたいな。
──ただ、20周年なのに13本、みたいなわけにはいかないですよね。
seekそうなんですよね。とりあえず、20本と言わないとっていう。だから、後半は薄いなあ、ということにならないようにしないといけないと思ってますが。
──これだけ続いてライブがあるということは、1回目を見てこその2回目、みたいな内容を関連させた展開もありますか。
DAISHIそういうことは、Psycho le Cémuのライブではよくあります。実際、この間Zepp Diver City(TOKYO)でやったライブと、今回の第2章のライブはつながってますしね。
seekただ、ライブのなかのお芝居みたいなところではつながってる部分もありますが、今の時点で発表になっている第3章までのライブはそれぞれの内容ですね。例えば第1章は、これから20周年のプロジェクトを始めるぞという決意表明的な場を作りたいなと思っていたらちょうどいいタイミングで結成記念日があったので、そこはいつもとはちょっと違うパーティー形式で、みなさんとお祝いできたらいいなと思っています。僕ら、これまではあまり結成記念日というのは意識してこなかったんですよね。
──活動休止前ラスト・ライブを行った中野サンプラザで5月12日に開催する第2章には「エピローグ〜もう一つの未来へ〜」というタイトルがついていますが、ここに込めた思いは?
DAISHI自分のなかの気持ちとしては、ああいうことがあっての活動休止だったので、そこと同じ会場が取れて通常のライブとしては20周年一発目のライブになるというのも感慨深いものがありまして、ここはぜひコンセプチュアルな内容にしたいなと思ったんです。タイトルの「エピローグ」というのは2005年に活動休止を発表した時と同じで、それは悲しかった思い出もエンタテインメントにできるのがPsycho le Cémuなのかなと思ったんですよね。
seek2005年のライブに来てくれたか人が、今回もたくさんいらっしゃると思うんですけど、2005年のライブはやはりネガティブな印象が強いライブだったとは思うので、その記憶を塗り替えることはできないにしても、同じ会場でいい思い出を新しく作りたいなという気持ちがあって、中野サンプラザを選び、「もう一つの未来へ」というサブタイトルを付けてこのタイトルにしました。
──6月7日の第3章は「PLC Home Party」と銘打たれています。
seekこれも活動休止があったからこそ生まれたものなんですけど、その休止期間から、メンバーそれぞれがやっていたバンドがあって、それはPsycho le Cémuが幹だとすれば、そこから枝分かれしたようなものなので、それがみんな集まってPsycho le Cémuで出会った人たちとパーティーみたいな感じで楽しめたらいいなと思ってたんです。
──さっき出た例えに倣えば、外でやってることを実家で披露するような感覚ですか。
seekそうですね。それぞれやってることはジャンルも表現の仕方もバラバラだったりするので、それが一つのステージに集まるという意味でも面白いんじゃないかなと思いますね。
DAISHIこのタイトルはギターのAYAくんがつけたんですけど、本当にストレートなタイトルで、僕自身が心温まるというか。というのも、こういうことって若くてお互いがギスギスしてる時期にはなかなかできないと思うんですけど、みんな大人になって、いろんなことをいい意味で飲み込んでいけるようになったからこそだと思うんですよね。
──なるほど。さて、この後にまだ17本のトピックがあるわけですが、どんなペースでの発表になりますか。
seek会場などのブッキング次第じゃないですか。僕らとしては、できるだけ早くみなさんにお知らせして、予定を早く空けていただきたいという思いが強いです。
──最後に、20本を終えた時には、どんなふうになっていたいなと思いますか。
seek実験的なことも含め、いろんな企画を考えています。それをしっかりやりきることで21年目、そしてそれ以降もがんばってやっていけそうな状態に自分たちを持っていける1年にしたいなと思いますね。
DAISHI売れた時に“あの20周年の1年がきっかけになったな”と振り返られるような1年にしたいです(笑)。ずっと長く続けられるバンドになりたいという気持ちも半分ありますが、やっぱりもっともっと大きなバンドになるきっかけの年にしたいと思います。
──期待しています。ありがとうございました。
PRESENT
「Psycho le Cému 直筆サイン色紙」を3名様に!
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