──ところで。そんなナイトメアは4月2日に一時活動休止宣言をしたわけで。11月23日の東京体育館でのライヴをラストに、一時的に活動を休止するんだよね。そこでのライヴはどういうライヴになっていきそう?
YOMI やっぱり、この16年のいいとこ取りのライヴにしたいかなと。
咲人 でもね、いわゆるベスト的な選曲のライヴって、あんまり面白くない気がしてるんだよね。俺的に、“あ、ここでこれやるんだ!”って思ってもらえるような流れを作っていけたらいいなと思ってるかな。個人的にベストアルバムって、あまり好きじゃないのね。そのアーティストのいいところって、代表曲とかシングルだけにあるものじゃないと思っているから、そこをベストって言ってしまうのはどうなのかな?って思うというか。入門編としてベストを選ぶのは、すごくありだとは思うけどね。だから、一時休止的なライヴであるからこそ、単なるベスト的なライヴにはしたくはないと思ってるかな。お披露目ライヴとかだったらベストアルバム的なセットリストのライヴでもいいと思うけど、ここで一旦バンドを止めますっていうときに、そういうライヴはしたくないというか。ちゃんとバンドの意志を感じさせられる、特別なライヴにしたいなと。だから代表曲を並べたライヴにはしないかな。
YOMI そうだね。単なるツアーファイナル的な1本でもないと思うからね。かといって、単に16年を振り返るライヴにもしたくはないし。けど、ちゃんとナイトメアというバンドの集大成的なライヴにはしたいとは思う。メンバーと話していたのは、ずっと大事にしてきた「Star[K]night」っていう曲は最近あまりやってなかったんだけど、それは東京体育館まで取っておこうってこと。そこには特別な思いがあるかな。自分たちが魅せたいところや、やりたいライヴと、ファンの子たちが喜ぶところを、ちゃんと擦り合せたライヴがしていけたらいいなって思う。
──そうだね。
咲人 そのツアーで1回しかライヴでやってない曲ってのはあるからね。そういうのもきっと聴きたいって思ってくれる人もいそうだしね。こういう節目のライヴのセットリストって、みんながみんな全員が“最高だった!”っていう選曲は無理だろうから、極力みんながいいなって思えるものにしたいなって思うよね。また平均値を取ってもまたそれはそれで面白くなくなっちゃうしね。
──難しいよね。いままでで1番印象的だったセットリストってある?覚えてる?
YOMI 俺はね、「Varuna」(2004年4月21日リリースのシングル)を出した頃のセットリストが好きだったな。あと、ツアー『天下大暴走~我等、馬鹿ノ如ク~』(2005年)のときのセットリストと、初の武道館のときのセットリストは結構好きかな。なんかすごくドラマチックだった気がするんだよね。
咲人 俺は逆にすごく最近になっちゃうけど、今年のファンクラブライヴでやったセットリストは印象深いかな。そのときは、敢えて懐かしめの曲とかベストっぽいところじゃないとこからの曲を引っ張ってきてセットリストを組んだのね。それがすごく反応が良くて。半ば強引な感じでそのセットリストを自分が押したんだけど、反応が良くて良かったなって思った。直感で“これだ!”って思えるときの直感って信じるべきなんだなって思ったというかね。気持ちを込めて作ったものって、やっぱり伝わるんだなって再確認出来た瞬間でもあったかな。
──なるほどね。そういう伝わり方は嬉しいよね。
YOMI うん。だから、11月23日の東京体育館のライヴも、ちゃんとみんなの記憶に残るような、ドラマチックな1本に出来たらいいなと思いますね。東京体育館っていう場所はナイトメアでは初めての場所だから、物理的な距離を感じさせない様なライヴに出来たらいいなって思う。自分たちの成長をしっかりと魅せられるライヴにするつもりなので、是非、遊びに来てもらえたらと思います。
咲人 解散するわけではないけど、この日のライヴを観てくれた人が、“やっぱりこのバンドを好きで良かったな”って思えるようなライヴに出来たらいいなと思うかな。
8月8日(月)スタート予定!
■「Quints」MUSIC VIDEO