愛され続けて34年!結成34年目のニューロティカが、10月20日(土)にライブ通算2000本目となるワンマンライブ『Zepp de NEW ROTE'KA ~祝2000本達成ライブ~』を開催。初のZepp Tokyoワンマンに集まった1,500人の観客が、ライブ2000本の大記録を祝った。この日に向けて、今春より「Way to 2000」と名付けたプロジェクトを立ち上げ、特設サイトの設立、「Way to 2000 2 MAN SHOW」の開催、4人でアイスを2000本食べる「アイスバカチャレンジ」など、持ち前のD.I.Y精神で盛り上げてきた彼ら。約3時間、全38曲を演奏した渾身のワンマンは、これまでの1999本のライブで培ってきたことを惜しげなく披露した、激しく楽しくちょっぴり泣ける、ニューロティカらしいZeppワンマンとなった。
星と涙と2000のオブジェで飾られたステージ、場内に貼られたフラッグと、ニューロティカ色に染められたZepp Tokyo。開演時間となり、影マイクの向こうでふざけ合うメンバー4人のアナウンスから、「Zepp de NEW ROTE'KA!」とタイトルがコールされ、ついにライブが始まる。
SEが高らかに流れる中、黒のスーツ姿で揃えた楽器隊3人がステージに登場。「Yes、ニューロティカ!」のカタル(Ba)の声でアツシ(Vo)がステージに現れると、歓声と「あっちゃ~~ん!」の黄色い声が上がり、「通算ライブ回数2000回!34年間歌ってます!!」と、「DRINKIN' BOYS」でZeppワンマンの幕を開ける。いつもより力強く聴こえる、ナボ(Dr)とカタルのビート、ジェームス(Gt)のギターリフ。花道で観客の注目を集めて光悦の表情を浮かべるあっちゃんの歌声に合わせて、会場中が掛け声を合わせる。
<やりたいことをやらなきゃ嘘になってしまうのさ>の歌詞がやけに説得力あった「嘘になっちまうぜ」、「そろそろいい男になってんだろ?いい女になってんだろ?」と始まった「ア・イ・キ・タ」とライブ定番曲が続くと、ナボの高速ビートにカタルがステージ中央で大回転を見せ、ジェームスが花道でギターソロを魅せ、あっちゃんがシンバルキックを決める。2000本目のニューロティカ、絶好調!よっしゃよっしゃと「悲しきラガー」から、「サル手品」「SHIBI DE BABI DE BOO!」とアッパーな曲が続き、序盤からエンジン全開で飛ばしまくる歌と演奏、パフォーマンスにフロアの熱気がどんどん上がっていく。
MCでは「時間の許す限り、ニューロティカして下さい」とあっちゃん。「20歳の頃、遊びで始めたバンド。54歳になってもまだやってると、あの頃の自分に伝えたい」と語り、結成当初に作った「青いお空に」を披露。「PANIC LIFE」「チャンスを獲りにいけ」「今すぐGO!」と新旧織り交ぜたセットが続き、昔から応援してる熱心なファンから小さな子どもまで、世代もバラバラな観客がぴょんぴょん跳ねて熱狂する姿を見て、ライブバンドとしての凄さを改めて実感。激しくもポップな曲、初めて聴く曲でも一度聴いたら声を合わせることが出来るキャッチーなメロディ。「俺達ロティカアミーゴ」、「東京DYNAMITE」と続き、観客が掛け声や拳を合わせると、熱気と共にフロアに世代を超えたロティカ・アミーゴたちの一体感や連帯感が生まれる。
全国のバンド仲間に感謝の気持ちを込めた「ROCK酒場でROCK! ROCK! ROCK!」、「ナボとカタルが入った時に作った曲です」と始まった「旅に出よう」、少し真面目に人生観を歌う「パンクロック未来地図」、「今日が一番と笑おうぜ!」と想いを伝えた「RAT RACE」と、思い出深い曲やメッセージ性の強い曲もしっかり気持ちを込めながら、明るく激しく楽しく届けると、「昭和ヒーロー大全集」ではジェームスとカタルがウルトラマンのマスクをかぶって演奏。「全然見えないよ!」と文句をいう2人を、あっちゃんがニヤニヤ笑う。「気持ちいっぱいビンビンビン!!」では会場中がタオル回しを合わせる姿を見て、演奏するメンバーも楽しそうに笑顔を浮かべる。
この日演奏された一曲一曲に選んだ意味があって、2000本目への強い想いや覚悟があっただろうことを想像させた、この日のセットリスト。「今日のメニューは私が作りました!」と得意げに語るあっちゃんが「久しぶりに聴いて、いい曲だなと思いました。修豚!あなたが歌ってた歌を久しぶりに歌わせて下さい」と旧メンバーの修豚に呼びかけて歌った曲は「修豚哀歌」。若い頃は歌えなかったというこの曲に、50代の渋みも効かせて熱唱して大きな拍手を受けると、「Punch2 Ruby2 Lumba Purple Ranba Ruby2 Lumba」では楽器隊による“高円寺パンク合唱団”が、過去メンバーの名前を歌詞にした混声合唱を披露。タフな演奏とコーラスワークで一丸となって楽曲を聴かせる仲の良い4人を見て、音楽と同じくらい仲間を大事にするこの気持ちも、バンドが34年間続いてきた理由なのだろうと確信。
「シェリーは祭りが好き」「Fight~Best Fight~」「こんなもんじゃねぇだろうⅡ」と、20曲を越えてさらに勢いが加速した中盤戦。「太陽を探して」「悲しきピエロ」とグッとくる曲が続いて雰囲気を変えると、「お台場の夜に」と始まった「東京花火」をセンチに歌い上げて魅了。MCでは「ジェームス263回!カタルとナボちゃん1497回!徹夜で数えてきました!」と、それぞれのライブ回数を発表し、「お前ら、3000回目は来るのかよぉ!?」と観客を煽る。「俺達がニューロティカ! 俺達がハーレムだ!」と力強く宣言して始まった「…to be HARLEM」でブチ上げると、ライブはいよいよ後半戦。
「憧れのRock'n Roll 航路」で<踊れや踊れ>と会場を揺らして「NAGALITY」でロックンロールバンドとしてのカッコ良さを魅せつけると、「ロックンロールクレイジーラン」ではあっちゃんとカタルがZeppの広いステージを右へ左へとクレイジーラン。街から街へ流れ流れて、たどり着いた2000回。絶対ピンチをチャンスに変えて、今日を喜び生きると歌う「絶体絶命のピンチに尻尾を高く上げろ!」に会場中が振り付けやコールを合わせて、この日のクライマックスを生む。「飾らないままに」「五十の夜」と続いた終盤は、ここからも自分の意志を貫くこと、自分で決めた道を行くことの覚悟を歌い、本編ラストとなる「永遠ピエロ」で<お前の爲に歌ってやるぜ お前の唄を今ここで叫ぶ>と生きて生きて生き抜いて、歌い続けることを宣言。2000本目のライブがあくまでも通過点であり、ここからも覚悟を決めて走り続けることを真摯に力強く歌った楽曲たちは聴く者の胸を熱くさせ、会場中の拍手がいつまでも鳴り止まなかった。
アンコールでは悪の化身、ブラックロティカが登場! ハードコアなナンバー「ケツ」を披露すると「ブラックロティカは、日本のパンク界で暴れるで!」と宣言。ダブルアンコールではニューロティカが再び登場し、「ここからさらに上に行くために」と、11月1日より吉本興業とタッグを組むことを発表。さらに35周年を迎える2019年の春には、ニューアルバムを発売することも発表。
ここからの活動に期待が高まる中、「太陽族」で再度、会場を熱く暑くさせ、「俺の34年、間違いじゃない!」とあっちゃんが満足そうな笑顔を浮かべる。するとここで、この日誕生日を迎えたあっちゃんにカタルが「ハッピーバースデー!」と伝え、会場中から祝福の声が上がる。ステージにケーキが登場するも、そのまま素通りしていくという小ネタも挟みつつ、「Fuckin' Birthday」で賑やかに祝うと、いよいよZeppワンマンも本当のラスト。アンコールラスト「チョイスで会おうぜ」は会場中が ♪パオパオ!の声を合わせ、「スッゲェ!」とあっちゃんも大喜び。「Zepp Tokyo、最高だ~~!」と嬉しそうに叫び、最高潮の盛り上がりで2000回ライブの幕を閉じた。
この日のワンマンに賭けていたため、ニューロティカの今後のライブ予定は白紙。しかしこの日も色々な発表があったように、バンドは歩みを止めるどころか、さらに加速して、さらなる高みを目指していくはず。前人未到の3000回ライブに向けて走り出す、ニューロティカの次のアクションに注目せよ!
SET LIST
01. DRINKIN' BOYS
02. 嘘になっちまうぜ
03. ア・イ・キ・タ
04. 悲しきラガー
05. サル手品
06. SHIBI DE BABI DE BOO!
07. 青いお空に
08. PANIC LIFE
09. チャンスを捕りにいけ
10. 今すぐGO !
11. 俺達ロティカアミーゴ
12. 東京DYNAMITE
13. ROCK酒場でROCK! ROCK! ROCK!
14. 旅に出よう
15. パンクロック未来地図
16. RAT RACE
17. 昭和ヒーロー大全集
18. 気持ちいっぱいビンビンビン!!
19. 修豚哀歌
20. Punch2 Ruby2 Lumba Purple Ranba Ruby2 Lumba
21. シェリーは祭りが好き
22. Fight~Best of Fight~
23. こんなもんじゃねえだろうII
24. 太陽をさがして
25. 悲しきピエロ
26. 東京花火
27. ...To Be Harlem
28. 憧れのRock'n Roll航路
29. NAGALITY
30. ロックンロールクレイジーラン
31. 絶対絶命のピンチに尻尾を高く上げろ!
32. 飾らないままに
33. 五十の夜
34. 永遠ピエロ
本編終了
<ブラックロティカ>
35. ケツ
Encore
36. 太陽族
37. Fuckin’ Birthday
38. チョイスで会おうぜ