インタビュー/東條祥恵
2018年はGIRLFRIENDの飛躍の年になるーー。
GIRLFRIENDはSAKIKA(Vo,Gt), NAGISA(Gt)、MINA(Ba)、MIREI(Dr)からなる大阪出身の4人組ガールズバンドだ。キュートなルックスとプレーヤーとしての確かな実力を備えた上に、彼女たちはメンバー全員が作詞/作曲ができて、歌も歌えてハモれる。そんな超スーパー女子高生たちが2018年2月21日、メジャー1stアルバム『CHOCOLATE』をリリース。1月からはこのアルバムを引っさげて、初の全国対バンツアー「GIRLFRIEND% JAPAN TOUR 2018 ~CHOCOLATE~」を開催。3月24日にはツアーファイナルとして初の渋谷CLUB QUATTROワンマンに挑む。2018年、猛烈な勢いで全国に「GIRLFRIEND中毒(ガル中)」のファンが拡大しそうな彼女たちにインタビュー。
──メジャーデビューとともに大阪から上京して。もうホームシックとかになったりはしてないですか?
夜とか家族に会いたいなと思うことはたまーにあります。
最近実家で猫を飼いだしたので、私はその猫ちゃんに会いたいなとは思いますね。すっごい可愛いんですよ。
──ちなみにその猫ちゃんの名前は?
ライトっていうんです。夜神月から(笑)。『デスノート』が好きなので。
──だと思いました。アニメ好きのMINAさんらしい(微笑)。では早速2017年にリリースした2枚のシングルについて聞いていこうと思います。2ndシングル「一直線」はどんな楽曲ですか?
私が作詞を担当させてもらったんですけど。前作でメジャーデビューして、いろんな人にGIRLFRIENDの名前を知ってもらう機会が増えて。より一層夢に対する思いが強くなったタイミングだったんで、夢に向かって一直線に進んで行くぞっていう気持ちをストレートに書いた曲ですね。
──この曲は、ガルフレと同じ10代のトップアスリートたちと共演したMVもカッコよかった。同世代のアスリートとコラボレーションしてみて、どんな刺激を受けましたか?
アスリートの方なので、近くで見るとめちゃくちゃカッコいいんですよ!ヤバイぐらいに。すっごいパワーをもらえました。やってることが凄すぎて。同世代なのに、ずっとそれを極めてきたんやなと思うと、自分らも頑張らないとなとほんまに思いました。
私はバトンの方と共演させてもらったんですけど。彼女はNAGISAと同い年やったんですよ。バトンの他にモデルとかのお仕事もしてるみたいで「学校と両立するのが大変です」って話をして。やっぱ、みんな両立するのは大変なんやなって思いました。
バンドとスポーツは全然ジャンルは違うけど、夢に向かって努力することは一緒やなと思って。すごい刺激受けて、もっともっと頑張ろうって思いました。
私は初めて間近でスポーツを極めてる人を見たので、すごく新鮮でした。普通に「カッコいい」と思っちゃったし、音楽以外にもいろんな世界があるんだなってことも思ったし。さっきNAGISAも言ったけど、土俵は違っても同世代で夢に向かって頑張っていってるところは同じものを感じたんで。この人たちに負けないようにGIRLFRIENDも夢を与えられる存在になりたいなと思いました。
──では、3rdシングルの「キセキラッシュ」。こちらはどんな作品ですか?
「キセキラッシュ」は高校野球のテーマ曲に使っていただいた曲で。
──同世代の高校生を応援する曲に抜擢されたのは嬉しかったでしょう。
はい。10代の、いましか歌えない歌。それは私たちの武器でもあるので。そこで歌った気持ちに一番共感してくれるのは同世代の子たちだと思うので。こうして、同世代に届けられたのは本当に嬉しかったです。
──実際に野球を見たりはしたんですか?
曲を作る前にみんなで明治神宮に見に行ったんですよ。そのときに、泥だらけになってもそんなこと気にせず必死なんだというのを間近で感じたことが歌詞に繋がったりしましたね。
──この曲で曲調の幅が広がった気がしたんですけど。
あー。この曲はMY FIRST STORYのShoさんと共作なので、いままでのGIRLFRIENDやったら絶対生まれてこなかったアイデアをすごい頂いたんです。
──Shoさんと共作をすることになったきっかけは?
私たちのライブのSEを作ってもらってる方とたまたま知り合いだったみたいで、Shoさんが私たちのワンマンライブに来て下さったんですよ。そこから「曲作る?」ってなって、一緒にやることになったんです。ギターのフレーズとか、ドラムのリズムパターンとかが後半で変わったりするところはいままでのGIRLFRIENDの曲にはないし。「こういうやり方があったんか!」ってすごい勉強になりました。この曲でGIRLFRIENDの幅を広げてもらった気がしますね。
──サウンドもね、ちょっとこれまでと違って。
ガールズバンドでも野太い音を出すんやというところを意識してアピールしました。
──曲調、サウンドのちょっとこれまでにない感じプラス、これは「キセキ」に「ラッシュ」をつけたタイトルのひらめきが素晴らしかった!
メンバー全員 うぉー。
これはタイトルをどうしようかっていう話をしてるときにNAGISAが…。NAGISAはアイデアマンなんですね!
それで「“ラッシュ”ってどう?」って言い出して。歌詞のなかにキセキという言葉があったから「じゃあキセキがいっぱい起こっていくみたいで“キセキラッシュ”いいやん!」って、すんなり決まりました。