アキバの中心で踊り続けて10周年!RAB(リアルアキバボーイズ)が中野サンプラでフリーライブを開催!“まずは見てくれ!”

インタビュー | 2017.03.03 12:00

RAB(リアルアキバボーイズ)
インタビュー/フジジュン

──結成10周年を迎えるRAB(リアルアキバボーイズ)。結成当時と今と比べた時、取り巻く環境も大きく変わったんじゃないですか?

涼宮あつき
全然違いますね。世の中の状況も変わったし、僕ら自身も変わりましたね。10年前といったら、「新世紀エヴァンゲリオン」が終わってしばらく経って、「涼宮ハルヒの憂鬱」がやってた頃で。あの頃はまだオタクというものに対して、世間の目も冷たかったと思うんですけど、今はもっとライトになったというか。見た目が全然オタクっぽくない人が実はアニメオタクだったり、世間に受け入れられている状況になってきたと思いますね。

──“クールジャパン”なんて、都合の良い言葉も生まれたし(笑)

涼宮あつき
アハハ。そう言うとちょっと小洒落た感すらありますよね。
けいたん
「らき☆すた」がちょうど10年前なんだよね。今となっては、オリンピックにマリオが取り上げられたり、本当に凄いよね。
マロン
ニコニコ動画とか電車男とか、オタクが注目された時期で。注目されたがゆえに叩かれたこともあったけど、転機ではあったね。
涼宮あつき
日本人って、新しい物を受け入れるのにちょっと時間がかかる人種だから。あの頃は新しい物を受け入れるのに、ちょっと躊躇してたところもあったけど。今となっては、この熱量を認めざるを得なくなったって感じはありますよね。

──10年前、オタクをコンセプトにしたダンスユニットで活動を始めるというのは、勇気もいったんじゃないですか?

涼宮あつき
いや、いらなかったですよ(笑)。当時はただの遊び仲間で、動画を出したキッカケも遊びの延長で、これでメシ食って行こうなんて気もなかったし。ブレイクダンスが好きで、アニメが好きで、この二つを融合させたら楽しいんじゃないか?と思ってやってみただけで。それが意外な所で反響があったりしたから、結局、好きな物って強ぇなと思いましたけどね。

──好きや楽しいがバイタリティになっていて、欲も無かった?

涼宮あつき
あわよくばみたいな気持ちは正直、ありましたけどね。「これがキッカケになって、声優さんのバックダンサーとか出来ねぇかな?」とか、「声優さんと関係持てねぇかな?」とか(笑)
マロン
「なんとかなんねぇかなぁ~」ってよく言ってたよね。
けいたん
言ってた!(笑)。日テレの帰り道とか、みんなで話しながら「なんとかなんねぇかなぁ、これ!」って言ってた覚えがある。
ドラゴン
影響力はあるメンバーだったので、ストリートダンスの上の人たちから「何やってんの?そういうことしてると、周りも悪影響受けるから」とか言われたことがあって。みんな怒られるとシュンとしちゃうタイプなので、萎縮して活動していなかった時期もあったんですけど。その間にテレビ番組に呼ばれて、また自然と活動を始めて。継続的に活動していなかった時期も結構あるんだよね?
涼宮あつき
そうだね。だから結成10年だけど、本気で活動してたのは7年くらいになるのかな?
けいたん
そんなにやってたっけ?って感じだけどね(笑)。最近はアニメを作ってる人から、「好き」と言ってもらえることも増えて。元々は僕たちが「好き」だと言う方なのに、立場が逆になってしまってすごく恐縮しちゃうこともあるんです。
マロン
最近も「ギミー!レボリューション」って曲があるんですけど、あるアニメーターの方が「アニメーターから見て、あの魅せ方や構成は完璧だ!」って褒めて下さって。
涼宮あつき
俺たちの?マジで!?めちゃくちゃ嬉しいなぁ。でも、俺たちの「踊ってみた」の動画の作り方がわりとそういう感じというか。いつもアニメのオープニングを意識して、物語や起承転結みたいな物も考えているんです。良いアニメのオープニングって、どれも1分半の中にちゃんと物語があると思うんですよね。だから、僕らも物語を想像させて、その中でも緩急付けて。魅せるところはしっかり魅せてみたいなアニメ的な手法が、もしかしたら無意識に出来ているのかも知れないですね。

──それって好きだからこそで、一流の振付師さんやコレオグラファーさんに無い感覚だし、真似出来ない部分かも知れないですね。

涼宮あつき
そうですね。あと、だからこそブレイクダンスとの相性も良いのかも知れなくて。ブレイクダンスって瞬間的に魅せるものが多くて、とにかく一瞬のインパクトで「凄い!」と思わせるものだから。1分半という尺が向いてるのかも知れないですね。

──最近のライブを見させてもらったんですが。物語仕立ての構成にダンスパートがあって、これも緩急付けながら魅せ場のある作りになっていて。圧倒的なダンスも、ずっと見ていると慣れてしまうところがあって。ああいう構成だからこそ、ダンスパートが印象に残るし、見終わった後に「面白かった!」と思えるんですよね。

マロン
あ~、嬉しいですね。演技を取り入れたのは去年5月のワンマン以降で、初めての試みだったんですけど。今は新しい物が出来上ってきたんじゃないか?って手応えも感じてきていて。
ドラゴン
動画を出す時、アニメの声に演技を付けた“おまけ”を作っていたんですけど。それをステージ上でやったらどうだろう?ってところから物語仕立てのライブをやり始めて。ライブに関しては現在も色んなことを試して、試行錯誤している最中ですね。
涼宮あつき
僕ら歌が歌えないんで。ダンサーだけで中野サンプラザを埋めるって、成功したら快挙だと思うんです。だから、その中で演技を入れたら効果的に見えるんじゃないか?とか、今も考えながらやっていて。色んなことを取り入れつつ、挑戦してる真っ最中です。

──今のところ、ひと言も発してないムラトミくんは現在のRABに思うことはありますか?(笑)

ムラトミ
いや、話を聴きながら思ったことは、活動を始めた頃はお客さん2人くらいだったんですけど、その2人のために3時間くらい生放送したり、前日から小道具を用意したりしていて。お客さんが増えた今もその頃と変わらない気持ちで今も活動出来てるのは、自分で言うのもなんですが、R.E.S.P.E.C.Tって感じですね。あと最近、すごく思うんですけど。ちょっと売れれば天狗になるじゃないですか? 僕もいま天狗なんですけど……。

4人 えっ、天狗なの!?(笑)

ムラトミ
天狗です。でも、その天狗の鼻を自分でへし折って、マイナスドライバーとか、プラスドライバーとか、違う付属品を付けちゃうみたいな?そういう自分になりたいです。
涼宮あつき
……あのさ、上手いこと言おうと思ってるんだけどさ、全然分かんねぇよ(笑)
ムラトミ
つまりですよ、調子に乗ってる自分はいるんですけど、そんな自分の鼻をへし折って……あれ?やっぱり狙いすぎちゃうと面白くないですね。でも前半は良かったでしょう?(笑)

──わははは。途中までは良いこと言えてましたよ(笑)

ムラトミ
ま、2,000人集まろうと、10,000人集まろうと、10年前と変わらない自分でいたいというのが言いたかったんです!
涼宮あつき
この人の場合は10年前と変わらないというよりは、退化してますけどね(笑)
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RABゴールデンウィーク
RAB(リアルアキバボーイズ)がお届けする最高の2日間。アニソンあり、ダンスあり、バトルあり、DJあり。RABはもちろん、豪華共演者にホットな内容!

アニソンダンスバトル 全国決戦 アキバ×ストリート4 カーニバル 〜FINAL〜

2017年5月1日(月) TSUTAYA O-EAST
共演:アキバ×ストリート4期 FINALIST/他
14:30 開場 / 15:00 開演

RABバトルロワイアル〜戦の鐘がなる!コロシアエー〜

2017年5月2日(火) TSUTAYA O-EAST
共演:O×T/やしきん/爆弾ジョニー/ichigo(岸田教団&THE明星ロケッツ)&分島花音
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3月25日(土) SALE

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RAB10周年無料ワンマンライブ2017〜待ってろよ!アニメ化in中野サンプラザ〜

2017年10月22日(日) 中野サンプラザホール
入場無料
※詳細はWEB SITEをご覧下さい

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