Ochunism、インディーズ回帰で再出発。リキッドルームワンマンに挑むメンバー5人全員インタビュー

インタビュー | 2026.06.25 18:00

今年3月、メジャーレーベルを離れ再びインディーズに戻ったOchunism。昨年リリースの配信EP『Strange,Dance,Rock』のタイトルが示唆するようにグルーヴのある音楽であることを軸にジャンルレスで自由奔放なバンド像を明確に打ち出してきた彼らが何故また再出発を決めたのか。そして新作EP『SOUNDS OF LIFE』はなぜ会場限定かつフィジカルCDの制作なのか。音楽そのもの、ライブそのものを楽しめばそれでよくない?という声も聞こえそうだが、インディーズ回帰にはそれなりの理由が。8月にはリキッドルーム・ワンマンという一つの節目になりそうなライブも控える5人にこの半年に起きた変化と決意を聞く。
──近況としては先週ソウルのイベント「Reciprocity 2026」(Ochunismは韓国のcan’t be blueとの2マン)に出演されたんですよね。(取材は6月中旬)
凪渡(Vo.)Ochunismの普段のお客さんって老若男女様々なんですけど、その日は割と若い女の人が多くてみんなドキドキ緊張しました(笑)。
──アジアのライブは初めてでしたか?
凪渡海外でのライブが初めてでした。正直、手応えはめっちゃありましたね。例えばフェスとかになってくるとまた全然フロアの雰囲気も違うんやろうなと考えると、もっと持って行けるんちゃうかな?みたいな。

凪渡(Vo.)

イクミン(Dr.)言葉は伝わらないけど表情とか手振りで反応してくれるのを見て、言葉以外でもちゃんと伝わるんだなと思いました。

イクミン(Dr.)

──基本的なことをお伺いするんですけど、インディーズ体制に戻ったタイミングっていつなんですか?
凪渡がっつり戻ったのは2月です。リアルな話をすると、もう次の楽曲リリースも決まってたんですね、メジャーで。で、チーム全員が納得する楽曲もすでに出来てたんですよ。でも色々メンバーと話し合う中で、一旦背負ってるものを下ろした方がいいんじゃないかと思って、2月後半に言って。「いや、もう一年やろうよ」と言ってくださったんですけど覚悟を伝えて2月中に契約終了いたしました。
──何がインディーズに戻ることを選ばせたんでしょうか。
凪渡やっぱメジャーだと規模が多少は大きくなるじゃないですか。組織を動かそうとなると感覚的な話だけじゃなくて、数字であったり現実的なところがのしかかってくる、よりビジネスになるじゃないですか。そういう戦闘力とか僕らが今持ってる価値が正直メジャーにいるには釣り合ってないなと感じてて。もちろん味方が減るってことですから、自分から手放すのは勇気がいるんですけど、一旦ある意味無責任に音楽っていうものに向き合わないといけないっていう使命感の方が優って。勘違いされたくないのは「俺らインディーズ戻ったったで」「わがままにやって行くんだ」ではなくて、むしろ逆なんですよね。自分たちで戦うために離れたっていう。
──そういう話は前回のアルバムの頃にはしてたんですか?
凪渡いや全然。楽曲をリリースできない時期にみんなは「もう辞めたほうがいいんじゃないかな」とか言ってましたけど、今辞めてもそんな戦えるほどみんな人間力というかいろんな人がついてくるほどの根性あんのかい?って僕は思ってて。で、去年のツアーで本格的にみんなにぶつかってどんどんバンドをブラッシュアップして、最後のダンスホール新世紀が終わったあと、「今までで一番良かった。今までと違うかった」とメンバーが言ってて、そういうの目の当たりにした時、これはリスク背負って環境変えても今応援してくれてる人たちの気持ちも背負えるんじゃないかなって思ったんですね。
──昨年12月のダンスホール新世紀でのライブ(ONE MAN TOUR 2025「Cosmic Love」ファイナル)は卒業式っぽさと同時にこれからまた始まる印象があったので納得です。皆さんはこの選択に納得したタイミングってそれぞれありますか?
okada(MPC)自分はダンスホール新世紀の時も正直いうと自信がなくて、最近ですね。逆にメジャーを抜けてインディーズになって自分たちで全部やっていくにようになってから、やっと自我が芽生えたというか。なので次のリキッドやこれから出す作品に向けて自我を出してやっていこうっていう段階ですね。

okada(MPC)

kakeru(Ba.)一番大きいのはメジャーを辞めてインディーズに戻ったことがきっかけで、曲を作ってるちゅーそんと凪渡はすごい生き生きとしたというか。僕は人に左右されやすいタイプなんで、そこからは自分の自信に繋がっていったというか。バンドが一つにまとまっていったのはメジャー辞めたタイミングですね。

kakeru(Ba.)

ちゅーそん(Gt.)僕らはメジャーに行ったのが早かったんですね。その中で模索しながら曲作りをやってきました。曲作ることに関してはずっと自信はあったんですけど、どっかのタイミングで、ステージでギター弾くことも、自分で作った曲も、いいのかどうか分からなくなってきちゃって。メジャーにいた頃って自分の作ったものを判断する人がいて、だんだん自分にじゃなくてメンバーや聴いてくれるみんなやレーベルの人に対して曲を作ってきたっていうのに気づいたというか、自分のほんまにやりたいこと出来てないんじゃないかと思って。でもメジャーを辞めて自由に曲作っていいよってなったタイミングで、改めて自分とめっちゃ向き合って悩んだ時期が1ヶ月ぐらいあって。その時に自分の好きだったものをもう1回思い出してちょっとずつ自信を取り戻してきて、最近やっと曲作るのも楽しくなってきた感じです。

ちゅーそん(Gt.)

イクミン僕はもうライブがすべてな人間なんで、それこそダンスホール新世紀のライブまでは感情が乗るというよりどちらかというと決めたことをしっかりやる感じやったんですけど、ダンスホール新世紀からはみんな音に感情が乗ったというか。特にちゅーそんとkakeruがライブで悩んでたと思うんですけど、みんなの気持ちがガッと一緒になった気がして。そのタイミングで「あ、俺たちこれライブ行けるぞ。ライブで全部出せるんや」って思って、そこから作ったデモをこれからリリースしてライブでやっていくってなったらめっちゃ楽しいなと思ったんで、ライブがきっかけですね。

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