Ochunism、インディーズ回帰で再出発。リキッドルームワンマンに挑むメンバー5人全員インタビュー

インタビュー | 2026.06.25 18:00

──そして5月に会場限定で手に入れられるEP『SOUNDS OF LIFE』を発表したわけですが、改めて自己紹介的なEPだなと思いました。このEPを作ろうと思ったきっかけはどういうところだったんですか?
凪渡今年に入って目の前の人に話すことしか人間ってできへんのちゃうか?と思ったんです。そのダンスホール新世紀のライブとかも経て。インターネットで同時にいろんな人に発信したりできるけど、やっぱりコミュニケーションっていうのは1対1しか無理なんやな、人間そういうもんなんやと思って、このEPは一番は会場で直接渡したいっていうところから始まったんです。だからこの前フリーライブでは来てくれた人に手渡しする時間を作ったんです。本当は一人一人いっぱい話したいし、なんでこのEPを今手に入れようとしたの?って聞きたいけど、実際はできない。それはすごい切ないし悲しいんですよね。でもだからこそ音楽にすべて込めるんやって、最近は改めて思うんです。急遽作ることにしたので、歌詞もメロディも1週間ぐらいで書いて急ピッチでやりました。
──今の気持ちを表すためのEPであると。作り方としては以前と変わらなかったんですか?
凪渡そうですね。基本ちゅーそんとokadaがトラックを作って、それに僕があれこれ言ってアレンジ変えていく、僕が最後歌詞と歌をつける、で、歌に合わせてまた細かいところを変えて。だから以前と変わらないけど、僕は即興でラップしたりするのも好きで、それが僕のクリエイティブの一番根底にあるんです。フリースタイルというかライブ感というか、それが自分の強みでもあり、人によっては荒削りと感じるかもしれないけど、瞬間を刻み込んでいる感じが好きなんで。1曲目の「Turning Back」の一番最後のブロックはフリースタイルでレコーディングしたので、そういう意味では以前と違いますね。今までは作ったものに対して「恋愛ソングにした方がいいんじゃないか」とか意見されたけど、僕にとってフリースタイルは一文字でも変えると違うんですよ。なので何も変えずにそのまま出せるっていうのは全然違うと言えるかも。

──皆さんそれぞれ自分の気持ちを投影できる曲を教えてもらっていいですか?
イクミン「Sound Therapy」のAメロのボーカルがボイスパーカッションっぽい歌い方してるのが大好きで。僕、マイケル・ジャクソンが好きなので、そういう感じが聴き心地がいいんです。僕は凪渡の歌のうまさとかきれいに歌うのも好きなんですけど、ちょっとニュアンスが入ってる息の使い方が好きなんで、ライブでこの曲をやっているときが一番感情を露わに出来る気がしますね。
ちゅーそん僕は「free」ですかね。いろんな曲でトラック作って凪渡が歌を乗せる段階で音減らしたり作り替えたりとか結構あるんですけど、「free」に関しては僕が作ったやつにまんま凪渡がパッと歌乗せて、しかも乗せた歌がめちゃくちゃカッコよくて、久々に僕と凪渡の根っこの部分にある音楽の繋がりを感じたんです。それで自分でも「この曲自分で作ったんや」ってテンション上がりますね。
kakeru僕は「Turning Back」なんですけど、今の凪渡って昔と歌い方が変わってて、メジャーに入ってからみんなに歌詞を届けようとか、いろんなことを考えて、僕の好きな凪渡ではなくなってた時期があって。でも「Turning Back」は特に凪渡の綺麗でカッコいい低音、中音が特徴のある歌声で。あとはずっと前から普通にラップがうまいからラップの曲をやってほしいと僕は思ってたんで、それもあるし、僕ら5人の新しい幕開けが僕は頭にバッと浮かんでわくわくするし、チームの愛を感じます。
okada僕も「Turning Back」ですね。もともとヒップホップがきっかけで音楽を好きになったんですが、ラッパーのリアルなリリックやバックグラウンドに共感したり、心を打たれたりすることが多くて。だからこそインディーズに戻るこのタイミングで、「Turning Back」のような、凪渡自身の物語をリアルな言葉で綴った楽曲を出せるのは意味があると思いますし、今後も届けていきたいと思っています。
──本当に必然性があるEPってことがよくわかります。
凪渡本当に。もう次のアルバムに向けて曲作ってるんですけど、今の僕らはもうこのEP絶対作れないんですよ。最近気づいたことなんですけど、メンバーは結構ワイワイ系のパーティボーイで、Ochunismってずっとその辺が確立してなくて、どんなライブしたいのか?どういうものを表現して行きたいか?っていうのがうやむややったんですね。でもそれって僕自身が悩み続けるタイプで、それがすべてに出ちゃってたんですよ。次のアルバムはokadaとちゅーそん、特にokadaメインで楽曲制作やってて、ものすごいわかりやすいんですよ。
okada(笑)。
凪渡わかりやすく一個の味、それ食べたい人は食べて美味しいみたいな。Ochunismってライブも本当はブチあげたいし、みんな笑ってほしいんやとか最近わかってきて。だからこのEPは悩んでる僕らの集大成で、ある意味思春期やモラトリアムを抜け出す1枚っていうか、ここから大人になっていくっていうか(笑)、そういうふうに思ってますね。
──凪渡さんは今、歌詞を書く時にどういうところからインスピレーションを?
凪渡それが今結構難しくて。たぶん悩みって尽きないじゃないですか。仮に僕らが東京ドーム7回埋まるぐらいなアーティストになったとしても悩みは尽きないと思うんですよね。音楽をやってなくて順風満帆なエリート社会人生活してたとしても悩みって尽きないだろうし。でも悩んでる様を曲にするのは一旦辞めたいんですよ。もっとokadaマインドというか、okadaが今回ディレクターなので。
──okadaマインドは何で構成されているのかという(笑)。
凪渡普段から「何とかなる」しか言わないんですよ(笑)。悩めば悩めるけど悩まへんかったら悩まんで済むのが人生というか。だから次の作品は「しんどいけど大丈夫やろ」みたいな作品にしたいんですよね。今SNSとか見てると人と比べたり目に見える悩みを持ってる人が多いなと思ってて。そういう人が「もういっか」みたいな諦め?僕らの作品聴いた時に「なんかもうええわ。楽しいしええやろ」って(笑)、みんながサボれるような曲を作りたいですね。「これ聴いて学校サボって遊びに行こうや」「仕事もええんちゃうか?サボって」みたいなやんちゃな作品にしたい。
──みんな真面目だけど悩みの一個一個は大きなことではないというか。
凪渡いやほんとそう。たぶんでもそれはSNSやと思うんですよね。僕SNSを1回辞めたんです。ログアウトしてアカウントも投稿も全部消したんです。僕、今年に入ってから1回パジャマでライブしてて、それも自分の中でデトックスしたかったからなんですよ。パジャマでライブしてSNSもやめて、1回やってみたら本当に自分が悩んだりしてるのがくだらないことって気づくんですよ。
──凪渡さんは身をもってやってみたと。
凪渡それでいろいろデトックスした結果「1回自分らでも戦えるんちゃうか」と思ったというのもあります。もともと僕は外見に全くこだわりなくて、笑われるぐらいこだわりない服着て髪型してたんですけど、それこそメジャーに入って事務所入ったタイミングで、ちょっと色気づき始めたというか、髪型や服を気にしてメイクしていろんな人に褒められるようになって、嬉しいし楽しい。でもそれって他人軸の喜びなんでそういうのを1回辞めたかったんですよ。
──そしてこの夏はさまざまなフェスやサーキットイベントへの出演もありますが、8月のリキッドルームのワンマンはバンドにとって大きな1日になりそうですね。ちなみにその頃までにリリースの予定は?
凪渡色々あって今はリリースしたいんですけどできないんですけど、リキッドでは発表できることもあると思うので楽しみにしていただきたいです。本当はリキッドの計画立てた時はメジャー辞めることも考えてなかったし、これに向けていろんな計画があったけど、全部変わったので、リキッドは試されるっていうか逆になんかめっちゃ挑戦です。つくづく思うんですけど一昨年「GIVE ME SHELTER」出した時ぐらいからOchunism追いかけてくれてる人って、めっちゃ僕らに振り回されてると思うんですよね。毎回悩んでるし急に辞めたり、好きでいてくれてる人はハラハラする分、逆に僕ら見てたら退屈しないんじゃないかなとか思いつつ。
──どんなライブにしたいかビジョンはありますか?
kakeruセトリとかまだ確定じゃないですけど決めたりしてて、もう今度は今みんなが話したようにテンション上がるものにしたいし。
okada僕はクラブミュージックが好きで、クラブのライブとか行ったりもするんですけど、けっこう海外の人が多いイベントって何も考えてないって言い方はアレですけど、今の空間や時間が楽しければいいみたいな雰囲気がすごいあって。自分自身も海外でライブした時にそれも感じて。なのでリキッドは日頃の悩みとか面倒くさいことを来た人がみんな忘れられるような日にしたいなと思ってます。
凪渡okadaは最近ソロで香港に呼ばれてライブに出て、okadaが終わった後のDJさんにお客さんが「はよ次出てこい!音を止めるな」って言ってたらしくて。
okadaDJイベントって基本ノンストップでやるじゃないですか。ちょっと間あいちゃってお客さんの怒号が飛んで。
凪渡「はよ次出てこい!音楽かけろ!」みたいな。僕、バンドシーンのお客さんがそうなってほしいです。もっとわがままなお客さんが増えてほしいし、その分僕らもヤバいライブ提供するし、めっちゃ求めて求めて求められて絡みあってっていうどエロいライブをして行きたいんですよ。僕はどんなジャンルでもそうなってほしい。音楽ってそうじゃないのかなってちょっと思うんですよね。

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サイン入り LIQUIDROOM公演ポスターを2名様に!

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