今年3・4月に上演されたミュージカル『ジキル&ハイド』では、圧倒的な歌唱力と卓越した表現力で人間の内に潜む善と悪を体現した佐藤隆紀(LE VELVETS)が、2026年7月3日(金)・9日(木)に東京国際フォーラム ホールC、7月19日(日)に大阪・森ノ宮ピロティホールにて、『佐藤隆紀ソロコンサート 2026「Sugary Box-ホワイト&ブラック-」』を開催する。大衆演劇の舞台で優れた功績を示した芸術家に贈られる「第51回菊田一夫演劇賞」を受賞するなど大活躍中の“シュガー”さんに、舞台への思いと、そして昨年に続くバンドスタイルでのソロコンサートへの意気込みを聞いた。
──「菊田一夫演劇賞」受賞の心境はいかがですか。
『ジキル&ハイド』のヘンリー・ジキルとエドワード・ハイド役。そして『エリザベート』のフランツ・ヨーゼフ役の演技に対して評価をいただきました。沢山練習をしてこの役で今回の賞をいただけたっていうのは、本当に努力が報われたなって思いました。同時に本当に今回もたくさんの先生方にアドバイスをいただいて役を作っていったので、自分1人ではこの賞は絶対獲れなかったなって思います。本当に皆さんのおかげでいただくことができた賞だということをすごく感じます。ありがたいですね。
──ミュージカル『ジキル&ハイド』は、理知的なジキルから凶暴なハイドへ豹変する怪演に驚きました。歌声はもちろんですが、佇まいというかまとう空気も違っていました。
ジキルからハイドへと1度だけ変わるのではなく、場面によって両者が何度も入れ替わるので大変なんですけど、めちゃくちゃ楽しんでやっていました。もちろん体の疲れとかはあるんですけど、やりがいがすごくて。フルスペックを出させてもらってるやり切った感がすごく楽しい舞台でした。
──「ずっとやりたいと思っていた役」とインタビューでおっしゃっていましたね。
『レ・ミゼラブル』でジャン・バルジャンをやらせていただいた時に、次にやりたい役は…と考えた時、最初に浮かんだのがジキルとハイドでした。役については特に“声”にこだわって、どういう声がいいかを色々トライしました。歌唱指導の先生に『そういう出し方をしていたら喉を壊しちゃうよ』と言われて試行錯誤を重ねた中で、韓国の方が歌っているダミ声の『ジキル&ハイド』を聴いて、『もしかしたら喉が痛くならないポジションかも』といいポジションを見つけることができました。これまでやったことがなかった歌い方でしたが、喉を痛めずに上演を続けることができました。『ジキル&ハイド』は過去イチセリフも多くて、やることもたくさんありましたが毎日充実していました。全体のお稽古を例えば午後1時から7時くらいまでやって終わったら、そこから事務所の練習場所に行って、ひとりで夜11時までもう1回通して練習するということを連日のようにやってました。こんなに練習したのは久しぶりってくらいやってましたね。
──柿澤勇人さんとのダブル主演でしたね。
柿澤くんはね、ホントにクールで優しい人。もう大好きです。『僕はこういうお芝居をしているけど、マストじゃないから、シュガーなりにやってみたら』とか色々教えてくれました。感情の作り方とかも教えてくれましたし。お互いに持ってるものが多分、違うので出来上がったものは結構真逆の感じというか、違う感じに皆さんが捉えてくださって、それもすごく面白かったです。
──舞台やミュージカルなどで佐藤さんの表現に触れた方が、「もっと歌を聞きたい!」「トークも聞きたい!」と心待ちにされているのが、今回のソロコンサートです。テーマは「白と黒の世界」ですね。
はい。ミュージカル『ジキル&ハイド』の上演中にテーマを考えていたのですが、歌の世界にも善の曲と悪の曲があると気づき、そこにフィーチャーしたコンサートをお届けしたいと思いました。例えばディズニーの作品でしたら、同じ作品の中にヒーローの曲。悪役の曲があるので交互にやったり。今まで歌ったことがある曲はもちろん、違う役で出演していたけど、あの悪い役の曲を歌ってみたかったとか、僕の思いもかなう選曲になっています。
──歌唱曲は当日までお楽しみですが、さまざまなジャンルの曲を選曲中とうかがいました。
クラシックやミュージカルはもちろん、ほかにもいろいろな曲を歌いたいと思っています。こだわっているのは『必ず笑っていただける曲を入れること』です。僕は外し曲と呼んでいるんですけど、佐藤隆紀のコンサート行くと必ず1曲、『面白い』、『笑わせてくれるとこあるよね』って、皆さんに笑顔になって帰ってもらいたいなっていうのがすごくあるので、今回はどんな変化球なのか楽しみにしてほしいなと思います。
──トークも楽しみです。
トークはもちろん!もうトークがメインですから!!トークの間に歌う感じで(笑)。でもトークも楽しんでもらおうと思って、どんな内容がいいかすごい考えています。









