──このたび、実に5年ぶりとなる「THE MICRO HEAD 4N'S × defspiral Coupling Tour 2023 9BALL GAMES -4th-」の開催が決定いたしました。両バンドは2022年からそれぞれ新体制になったという偶然の共通点もありますし、ひとつにはこのところの社会状況変化などもふまえたうえで実現したツアーなのであろうとは思いますが、具体的にこの企画が再始動したのはいつごろの何がきっかけだったのでしょうか。
kazuya(THE MICRO HEAD 4N'S/Gt)うちのリズム隊[ZERO(Ba)&TSUKASA(Dr)]と、Karyu[Angelo/H.U.G(Gt)]くん、そしてTAKA(defspiral/Vo)さんも一緒にやってるLuv PARADEが去年「DEVIL'S PARTY 2022」という主催イベントをやった時に、僕はOFIAM(THE MICRO HEAD 4N’Sのスピンオフプロジェクト)として誘われたんですけど、その時はdefspiralも出演していたんで楽屋に挨拶をしに行ったんですよ。そこでRYO(defspiral/Ba)くんと「久しぶりだね!」っていうところから、あれこれ話をしているうちに「そろそろ、また『9BALL GAMES』やりたいね」という話題になったんです。当然、やるとなったら僕は秒速の男なんで(笑)。その場で関係各所に電話して、速攻で「9BALL GAMESをやるから9ヵ所ハコを押さえてくれ」って頼んだんです。確か、それから20分後くらいにはもう全部の日程もチェックして即決しましたよ。
──さすが、相変わらずの敏腕ぶりでいらっしゃいます。defspiral側からしても、その流れは「待ってました!」的なものだったということになりますか。
TAKA(defspiral/Vo)とても自然な流れで、僕としては「あぁ、またその季節がやってくるのか」という感覚で嬉しかったですね。やっぱり、ここ何年かはコロナのこともあっていろいろ時間が止まっていたところもあったので、ようやくこのタイミングが来たのか…!と感じたんですよ。それに、ちょうどうちのバンドも新メンバーの和樹(Dr)が入ったばかりでしたし、その後THE MICRO HEAD 4N’SにもKEKE(Vo)くんが入ることになって、お互いに新体制で「9BALL GAMES -4th-」に臨めるというのもかなり感慨深いです。
──なお、5年ぶり4回目の開催ともなると、もちろん過去に参加された方も多々いらっしゃるとは思うのですが、中には今回が初参戦という方もいらっしゃるかもしれませんので、今さらではありますがそもそも「9BALL GAMES」とは何ぞや、ということについてもあらためて少し解説をいただけますでしょうか。
kazuyaこの「9BALL GAMES」っていうイベントのタイトルを、うちのTSUKASAがつけたっていうことは知ってるんですけどね。もともと、このツーマンがどういう経緯で始まったかは実を言うとよく覚えてない(笑)。ただ、僕としてはただ単にカップリングツアーをやるっていうだけじゃなく、どうせ一緒にやるなら9人組のバンドを作りたいなということは当初から強く意識してました。9人でオリジナルの曲も作って、CDも出すっていうところまで含めたエンターテイメントとして考えてたんですよ。わざわざ「9BALL GAMES」の公式サイトを作ったのも、全てその一環なんです。
MASATO(defspiral/Gt)物販でも合同のグッズとかパンフも作りましたしね。なんか「9BALL GAMES」という冠がついた時点で、最初からひとつの塊になった感が凄いありました。
──そんな「9BALL GAMES」に、KEKEさんはこのたび初参加されることになられるわけですよね。現時点ではどのような心持ちでいらっしゃるのでしょう。
KEKE(THE MICRO HEAD 4N’S/Vo)今からとても楽しみにしてますし、周りは先輩ばかりなので、僕としてはいろんなことを学ばせてもらおうと思ってます。それプラス、やっぱりTHE MICRO HEAD 4N’Sのヴォーカルとして何かひとつでも爪痕を残せるように頑張りたい!という気持ちで、この「THE MICRO HEAD 4N’S & defspiral Coupling Tour 2023 9BALL GAMES -4th-」に挑ませていただくつもりです。
──ちなみに、KEKEさんはdefspiralに対してどのようなご印象をお持ちです?
KEKEひと言で表わすなら、レジェンドです!自分がバンドを始める前からみなさんのことは知ってましたし、今そういう人たちと一緒にやらせてもらえる機会をいただけたというのは本当にありがたいことだと感じてますね。きっと、今度のツアーはヴォーカリストとしてのステップをひとつ上がれるチャンスかなという風にも僕は捉えてます。
TAKAレジェンドかー。でも、我々まだまだフレッシュな気持ちでやってますんで(笑)。
kazuyaわかる!その気持ち。僕もずっとぺーぺーのつもりでいるんで、レジェンド扱いとかされると気持ち悪いっすよ(笑)。今だってもっといろんなことを学びたいし、むしろ先輩風みたいなのを吹かせだしたらそこで終わりな気がしますからね。そういう意味でも、この「9BALL GAMES」というのはほんとに良い学びの場で、なおかつ非常に居心地の良い場でもあるんです。音楽性の高さや音楽に対する姿勢、近い年代を生きてきたからこその価値観の近さといった点で、defspiralは個人的にも応援したいバンドだし、なんかあれば助けたいし、ほぼ家族みたいな存在なんです。
TAKA家族に近いっていうのは、ほんとそうかもしれないですね。「9BALL GAMES」自体も4回目だし、それ以外でも周年ライヴにゲストボーカルとして呼んでもらったりとか、あとZEROとTSUKASAとはバンドもやってるし(笑)、お互いにリスペクトしあいながら何かと親交は深い感じで来てると思います。
MASATO友だちであり、家族であり、僕らの一番近いところにずっといてくれてる仲良いバンドがTHE MICRO HEAD 4N’S ですね。普段から機材のことでもなんでも訊きたいことがあったら電話したりもするし、何でも言いあえる関係なんですよ。
──だとすると、今回の「THE MICRO HEAD 4N’S & defspiral Coupling Tour 2023 9BALL GAMES -4th-」でも、両バンドの絡みや9BALL GAMESとしてのパフォーマンスが繰り広げられることになるわけですね?
kazuya毎回そうなんですけど、細かいことはなんにも決めてないんですよ。何時もその場の雰囲気とかノリでやってるところがあるんで、その日その時になってみないとわからないというのが正直なところですね(笑)。でも、ひとつ言えることがあるとすれば今回の場合はTHE MICRO HEAD 4N’Sもdefspiralも以前とは違う新体制になっているので、以前の9BALL GAMESで作った「NEW GAME」と「FEVER」をリメイクしてそれを会場限定CDとして出すことは決まってます。当時とは時代も変わっているし、今の9人の音を表現したかったので、今回は新曲ではなく敢えて新録にこだわりました。
──ところで。今回の「THE MICRO HEAD 4N’S & defspiral Coupling Tour 2023 9BALL GAMES -4th-」では両バンドのみならず、柏公演には今年で16周年のDaizyStripper、名古屋公演では元LEZARDのメンバーが起ち上げた新バンド・SPLENDID GOD GIRAFFE、大阪公演に今年で13周年のFEST VAINQUEUR、ファイナルの新宿BLAZE公演においてはSPLENDID GOD GIRAFFE(O.A)と初音源が出たばかりのH.U.Gと、気になるメンツがゲストとして参加されることになったそうですね。この件が決まった経緯についても、ぜひ教えてください。
kazuyaもちろん場所によって9人だけでやるところもあるんですけど、今回のツアーに関しては「新しい血も欲しくない?」っていう話が出て来て、それでゲストバンドを入れることにしたんですよ。シンプルに「このバンド、かっこいいよね」っていう人たちや、気になるバンドに声をかけさせてもらいました。SPLENDID GOD GIRAFFEは、KEKEからの紹介ですね。
KEKE実は、LEZARDが解散して今のSPLENDID GOD GIRAFFEになる前、彼らがヴォーカリスト不在の状態でゲストヴォールを入れて別名義で活動をしていた時期があったんですけど、その時期にはそれこそFEST VAINQUEURのHALくんも歌っていたし、僕も最多でサポートヴォーカルをやらせてもらってたんですね。そして、THE MICRO HEAD 4N’Sに加入するってなった時も公佑(SPLENDID GOD GIRAFFE /Gt)くんには相談にのってもらったりもしていたんですよ。それに、あのサポートヴォーカルとしての経験は僕にとって大きな財産になっていますし、今でも彼らは凄く身近な存在で、SPLENDID GOD GIRAFFEの曲も良いので、今回は「ぜひお願いします」ということでゲストバンドに入れていただきました。
──なるほど、そういうことだったのですね。
KEKEFEST VAINQUEURとLEZARDは昔よく対バンもしていたし、今回のゲストバンドさんたちは多分みなさん旧知の仲だと思うので、今回の「THE MICRO HEAD 4N’S & defspiral Coupling Tour 2023 9BALL GAMES -4th-」でまたいろんなことを新しく共有出来るんじゃないかな、と僕も期待してるんです。
──いやはや、お話をうかがえばうかがうほど「THE MICRO HEAD 4N’S & defspiral Coupling Tour 2023 9BALL GAMES -4th-」が楽しみになってきました。最後に、各人からこのツアーに向けての抱負をお願いいたします。
KEKEとにかく、この「9BALL GAMES」に出るのはカッコいいバンドしかいないですからね。自分にとっても、みんなにとっても、必ず記憶に残るライヴを出来るんじゃないかと僕は思ってます。あくまで個人的な意見ではあるんですけど、今ってヴィジュアル系シーンが右肩上がりではなく“下がってる”みたいなことが言われてるじゃないですか。でも、僕はやっぱりこのシーンに対してリスペクトと誇りを持っているので、もっとここから盛り上げていきたいんですよね。僕ごときが何言ってんだっていうのはあるんですけど、このシーンにはこんなにカッコいいバンドたちがいるんだぞ!ということを世の中に対して強く発信していくためにも、今回のツアーではヴィジュアル系を盛り上げる気持ちで思いっきりドンチャン騒ぎしていきますので、みなさんよろしくお願いします。
MASATO4回目という歴史はありつつも、新体制で臨む「9BALL GAMES」ですから僕らとしても今回のツアーは新鮮な気持ちで挑みたいと思ってます。最近は同期の入ってない曲もライヴでやる機会が増えてきてますし、ライヴならではの、音源とはまた違う熱量の高さというものを、みんなに各会場で感じてもらえたら嬉しいです。
TAKA単に仲が良くてワイワイ出来るっていうだけじゃなく、志が一緒だったり、意思疎通が深く出来る仲間とツアーをまた出来るというのは本当に素晴らしいことだと思うんですよ。もちろん、お互いステージではしのぎを削っていくことにもなるだろうし、僕もTHE MICRO HEAD 4N’Sの曲は何曲も歌えますんで(笑)、お互いのステージにいきなり飛び入りしたりとかもしつつ、僕らにとってもみんなにとってもワクワクが止まらないツアーになっていく予感がしてます。最終的には、各会場に集まってくれたみんなが「来て良かった」っていう楽しい笑顔になってくれる空間を作っていきたいですね。
kazuya「9BALL GAMES」って、数年に一度のお祭りだと思うんですよ。まぁ、僕らもそれなりに歳で大人じゃないですか。そんな9人の大人の男たちが、ライヴハウスでぎゅうぎゅうになりながら頑張ってかっこつけて演奏したり、真剣に全力で遊んでる図って絶対おもろいと思うし(笑)、その楽しさが広く伝染していくようなお祭りを全国9ヵ所でやっていきますんで。今年の夏はみんなで一緒に楽しくハジけましょう!
PRESENT
THE MICRO HEAD 4N’Sメンバー全員のサイン入りCD、defspiralアクリルスタンド(メンバー全員セット)を2バンド分セットで2名様に!
受付は終了しました