虹のコンキスタドール 結成9周年ワンマン開催!中村朱里・鶴見萌・桐乃みゆが語る「虹コン愛」[前編]

インタビュー | 2023.06.09 20:00

毎年必ず夏曲を発表している虹のコンキスタドールが今年も夏曲「マイレージラブサマー」をリリースする。
7月12日(水)のシングル発売に先駆けて7月8日(土)に配信リリースされる「マイレージラブサマー」は、ANAとのコラボレーションソングで、配信リリースと同日の7月8日(土)にTOKYO DOME CITY HALLで行われる「虹のコンキスタドール 9th Anniversary Live 〜虹コンは9に⽌まれない︕〜」で初披露が決定。
中村朱里と鶴見萌、桐乃みゆの3人にグループ結成9周年を迎える心境や定番となった夏シングルの制作、そして、アニバーサリーライブにかける想いを聞いた。
——グループ結成9周年ワンマンライブがTOKYO DOME CITY HALLで開催されることが決定しました。

鶴見萌この間、一度、対バンライブで出させていただいたんですけど、個人的には、舞台を見に行くのが好きで、2.5次元の舞台を最初に観たのがTDCホールだったんですね。ミュージカル『「黒執事」-地に燃えるリコリス-』を観たことがきっかけで、2.5次元の舞台をめちゃくちゃ見に行くようになったので、私にとっては、思い出の地でもあるんですね。「刀剣乱舞」のステージもミュージカルもやってるし、「テニミュ」もやってるし、何度も観に行っていて。個人的には舞台のイメージが強い会場で、どんなライブができるんだろうっていうワクワクがありますね。

鶴見萌

中村朱里虹のコンキスタドールはワンマンでは立ったことのない場所だったんですけど、別のアイドルさんがやられているのを見ていたし、いつかやってみたい会場の一つではあって。サプライズで皆さんに発表したときに、お客さんからも「おぉ〜、TDCホールでやるのか」という反応をいただいたし、私はライブハウスとはまた違った、ホールならではの一体感も好きなんです。そこで、9周年記念のワンマンライブができるということで、今からどんな感じになるのかなっていうがすごく楽しみですね。ホールだからこそできることもたくさんあるので。

中村朱里

桐乃みゆいろんなアイドルさんが出る対バンライブでTDCホールに立たせていただいたときに、ステージからお客さんの顔がすごく見えやすいなって感じて。1階や2階だけじゃなく、3階のお客さんとの距離も意外と近く感じられる会場だったので、ここでワンマンができたら楽しいだろうなって、ちょっと夢みたいに思っていたんですね。だから、TDCホールで9周年記念ライブができることが決まった時は率直に嬉しくて。どんな演出ができるのか? ホールならではの演出に期待でワクワクしながら、今、リハーサルを頑張ってるところです。

桐乃みゆ

——9周年を迎えるということに関してはどんな心境ですか。1期生の中村さんと鶴見さんは丸々9年間活動を続けてることになりますね。
中村9周年という数字にすごく驚いています。虹のコンキスタドールがここまで続いている事実もすごく嬉しいですね。今の虹のコンキスタドールは、もちろん9周年ワンマンライブがとても大事なものではあるんですけれども、みんなそれぞれが10周年に向けて動いている姿もあって。ここをまた乗り越えて、もっともっと上を目指していけるのかなって感じられる雰囲気があることが何よりも嬉しいですね。
鶴見私は元から長く続けるつもりだったので、ここまで続いててびっくりという思いはないんですけど、考えてみたら、人生で一番長く続いてることだし、小学校もゆうに終わるぐらい経ってるし、もうすぐ10周年っていう大台が間近になると、ちょっと誇らしくなる気持ちがありますね。
桐乃私はこんなに歴史のあるグループに所属できてることが光栄だなと感じるし、9周年っていう数字を聞いて、やっぱり虹コンすごいなって思います。私が入ったときは7周年のタイミングで、そのときは何事も先輩についていくのに一生懸命な感じだったんですよ。でも、それから2年経って、予科生とか、後輩の子が増えてきて。私ももっと9周年を盛り上げられる一員として頑張っていかないとなって感じてます。
——どんな9年間、どんな2年間でしたか。振り返ってみて、特に印象に残ってる出来事を教えてください。
鶴見結成からですかね?ありすぎるなー。
中村なんだろうね。でも、最初からやっているからこそ、今がどれだけ充実しているか、どれだけ恵まれた環境であるかっていうことを実感することが多くて。私はアイドル経験がない状態で入ったし、まだ高校生だったので、最初は本当に何をしたらいいかわからなかったんですね。アイドルさんも、AKB48さんやハロプロさんは知っていたけれども、ライブアイドルがいるということも知らないままで、この世界に入ってきて。活動をしていく中で、アイドルの見方がどんどん変わっていって、アイドルの形は決して一つじゃないんだなっていうことがわかったし、朱里は言葉を発するのが苦手な人間だったので、ライブでのパフォーマンスを通して、どんどん性格も変えてくれたなって感じてます。

最初の頃は、大変だな、つらいなって思っていたこともあるけど、今はライブや特典会とか、ファンの方とのコミュニケーションも全部が楽しいなって思いながらお仕事できている。それは、すごく成長したところだなと思いますね。あと、朱里は結構、初期の頃に「武道館に立つことが夢」って言ってたんですけど。
——いまだにプロフィールに残ってますよね。
中村(笑)そうですね。昨年の6月に立ったんですけどですけど、<武道館アイドル>になることが夢だったので、やっぱり印象に残ってることって言われると、武道館になりますね。めっちゃ楽しかったんですよ。夢が叶う瞬間だったので、ライブの直前まで、本当にここでやるんだと思ってたんですけど、いざ始まっちゃうと、全部が楽しくて。もちろん、今までのライブも楽しかったんですけど、やっぱ特別感があったんですね。そこに向けての練習が、本当に「ラブライブ!」みたいな感じで。
桐乃確かに、わかる。
鶴見青春だったね。
中村そう、本当に青春を数ヶ月に詰め込んだような濃い時間で、その全てが愛おしいなって思えるライブになりました。
——(的場)華鈴さん(のちに予科生として復帰)とねも(根本凪)の卒業もあったけど。
中村同期の2人の卒業に関しては複雑な気持ちもあったし、やっぱり寂しいなって思うこともあったんですけど、それをも超えるものがあったなと思います。
桐乃私も武道館ですね。私は加入して1年のタイミングで武道館に出させてもらったので、そのときはまだダンスも歌も、新しく覚えなきゃいけないことばっかりで、頭がパンクしそうになるときがあって。でも、9年やってる先輩たちが助けてくれて、その練習期間で振りを教えてくれたりして。一緒に振りを揃えていく過程が、私も青春みたいに感じて、それがもう楽しくて。武道館に向けて動いていく期間。毎日、練習して、たくさんのファンの方に来てもらえるように頑張ってた期間がすごく楽しかったし、今となっては輝かしい思い出になってます。
——鶴見さんはどうですか?
鶴見長く続いてるアイドルさんの中でも、虹のコンキスタドールは最初からとにかく入れ替わりが激しくて。その分、本当にいろんな時代と、いろんな顔があったグループだったと思ってて。本当にいろんな時代があったんですけど、振りかえって見ると、今を含めて、どの時代も、そのときが一番いいと思ってたし、良かったなって思えるのが虹コンのすごいところだなって思ってて。これだけ続けてきて、今もなお、ここまでやってきててよかったって思うことが定期的にあるんですね。
——最近もありましたか?
鶴見また海外遠征ができるようになって、台湾に行ったんですね。今はみんなも年齢的にお酒も飲めるようになってて。人生で初めてバーに行くという子もいる中で、みんなで台湾のバーに行ったんですよ。時間が遅すぎてバーしか空いてなかったんですけど、バーに行って、みんなでご飯食べたりしてたときに、「よかった〜。幸せ〜」ってしみじみとして、ちょっと感慨深くなってたりしましたね。あとは、メンバー全員が出演する舞台「ネコ虹」(「ネコにマタタビ、アキバにレインボウ」〜この夏、虹の彼方へ旅にでる〜)をやったときにも、9年続けてきてよかったなって思えた。そういう出来事が未だにあるっていうのが、本当に虹コンのいいところですね。「これだからやめられねーな!」って感じつつ(笑)、いまだに幸せだなって思いながら続けてます。
——いろんな時代があったっておっしゃってましたが、今はどんな時代ですか。
中村今、何時代?
鶴見結構、特徴的で、これまでとは全然違う時代に入っているなって感じてて。ずっと、華鈴ちゃんというめちゃくちゃ引っ張ってくれるリーダーがいて。メンバーはおんぶにだっこになってるような時代が長くあったんですね。でも、武道館で卒業して、帰ってきてくれたんですけど、今は予科生になってて。そこで、新しくリーダーをつくるのかみたいな話になって。みんなでいろいろ話し合った結果、みんなで作り上げていこうっていうことになって。それぞれが責任を持って発言して、それぞれが引っ張ってやっていこうっていう形に最終的にみんなで決めて。そこから、本当に誰が引っ張るとかってあんまり……本当に最初の挨拶とか、関係者さんへの最初の一言は私がやることになってるんですけど。
——そうですよね。今日も取材が始まる前に、「挨拶させてください」って言ってました。
鶴見あははは。そこだけはなぜか私に決まってるんですけど、それ以外は、リハの進行もわりとそのときどきだったりして。何かを決めるときもみんなが発言するし、みんなで作り上げるっていうことができるようになった時代が今なのかなって思ってて。それぞれが責任を持って活動できるようになって、自我が芽生え始めた。それまではみんな赤ちゃんだったから。「華鈴ママ〜」みたいな。
桐乃確かにそうですね。
鶴見赤ちゃんの時代だったんですけど、みんなちょうど中学生ぐらいになってきて。
桐乃もっと成長しててほしいよね。もっと大人になってほしいけど。
鶴見これからだんだん実年齢に追いついていったらいいなって。それはいいことかなって思いますね。
中村武道館の直後にツアーがあったんですよ。そのツアーで一旦、役割分担しようみたいな話になって。1ヶ月ごとにリーダーを変えようみたいな案もあったんです。

結局、私はリーダーはやっぱできないみたいな感じになっちゃったんですけど、自分が発言することに対しては、そこまで抵抗がなくなったというか。リーダーという存在がなくなったからこそ、自分がやらなきゃって全員が少しずつ思い始めて。それはそれでまた新しい形として、虹のコンキスタドールのメンバー全員が、リーダーの紙切れを持ってる、みたいな感じになって。それが、今の虹のコンキスタドールらしい形でいいなって、すごくほっこりしてて。誰かが「行くよ!」「やるよ!」じゃなくて、「あ、今、何分になったよ、みんなやるよ〜」みたいな一致団結感があって。今はグループとして、いい方向にみんなで向かえる状態なんじゃないかなっていう感じがしております。

「リーダーの紙切れ」を持つ!

——みゆさんは2年目にして後輩も増えましたね。
桐乃そうですね、なんかあっという間に。
ずっと私が入りたてで、先輩について行きますっていう形で活動できると思ってたんですけど、でも、それではあんまり成長しないじゃないですか。そのタイミングで、予科生の子たちが入ってきてくれて。この間、『虹コンおかわりツアー』をやったんですよ。そのときに、いっぱい人数いるので…。
——今は何人体制ですか?
桐乃19人いるんですけど、1人のメンバーが活動をお休みさせていただいているので、18人という形ですね。だから、前回のツアーは2つのチームにわかれて回ったんです。私は予科生の子達と一緒のグループで回ったんですけど、今までは華鈴先輩というリーダーがいた時代に頼ってた部分がたくさんあるなって感じて。自分の意見を積極的に発言する機会があんまりなかったんですけど、前回のツアーでは、自分が引っ張っていかないといけない、ちゃんとした姿を見せないといけないのかなって思って。ちょっと頑張って発言してみたり、今までは甘えてた部分を責任を持ってやるっていうことをこの間のツアーで学びました。
——たくましくなって帰ってきました?
鶴見どうだろうな(笑)。あんまりそっちの様子は見てないから。
桐乃ちょっと! 
鶴見朱里は見てたでしょ。
中村ええと、「みんな頑張って偉い!」って思ってました。
鶴見ふふふ。俯瞰して見てたんだね。
桐乃あかりん先輩は引っ張ってくれる立場なんで、その背中に追いつくように頑張ってたので、少しは成長できたんじゃないかなって思います。

>>後編に続く[プレゼント発表!]

SHARE

虹のコンキスタドールの関連記事

アーティストページへ

最新記事

もっと見る