編集部:みなさんの初ステージの思い出を教えてください!
沢城千春僕は20歳ぐらいの頃に出た、築地本願寺ブディストホールという名前の劇場だったと思います。『Death of a Samurai』という公演の舞台だったんですけど。メインキャストが5人しかいないところの1人に入れて頂いて。メンバーも凄かったんですよ。「叔父ちゃんは人間国宝です」といってて「なんじゃそりゃ!」と思った中村壱太郎君と、いまや舞台で絶大なる人気を誇る鈴木拡樹さんとかと一緒にやらせてもらったんです。まあ緊張しましたね。ガクガクブルブルで、本当にセリフいえんのかっていうぐらい。みんな、なんでこんなに緊張することやってんだろうなって思ったのを憶えてます。
Fin3週間やったことあるバンドでライブは?
沢城やったことない(笑)。
Finじゃあストストが初ライブ?
沢城そう。奥沢にあるスタジオでお客さんを入れてやったのが初めてのライブですね。ギターのコードはめちゃくちゃ間違えるし、自分だけ前のめり気味に歌ってるし。当時は気づいてなかったけど、「よくあんなのでやってたな」というぐらいひどかったと思います。お芝居よりも全然緊張しましたね。
Fin僕は、自分のバンドを組む前、大学生の頃CHARCOAL FILTERが大好きだったですが。そのチャコフィルが僕が通ってた大学の学祭の前夜祭に来てくれまして。ファンクラブの女の子がたくさんいるなか、僕はその中でサークルの法被を着て最前列を陣取って、盛り上がって観てたんですよ。そうしたらヴォーカルの大塚(雄三)君が「次、新曲やるから5人ぐらいステージ上げてやるよ。上がりたいヤツいる?」っていったんで、僕もみんなと同じように手を上げてたら「お前、いいよ」と選ばれて、ステージに上げてもらいまして。「孤独な太陽」という新曲をやったんですけど、僕はファンだから当然リリース日に買って聴いてたんで、失礼ながらも大塚君と肩まで組んじゃって、一緒に新曲を熱唱して。当時観てたファンの人たちからすると「お前、誰だよ」って感じだったと思うんですけど。
沢城だはははっ。いいな〜。
Finこれが僕の人生初ステージで。あのとき「バンド最高じゃん!」って思ったステージが忘れられなくて。そこで初めてバンドをちゃんとやろうと思ったんですよね。
沢城おぉー、いい話。
Fin会いたいです。大塚君に。これを伝えたいです。
編集部:Finさん、そんな事あるのか!!という、最強のエピソードをありがとうございます。