休日課長、REIS、えつこによるバンド、DADARAYがニューアルバム『ガーラ』を2021年9月22日(水)リリース。
休日課長のレシピ本を原案としたTVドラマ『ホメられたい僕の妄想ごはん』主題歌『Ordinary days』、先行配信された「黄昏のBAY CITY」(1983年発売の八神純子の楽曲カバー)などを収めた本作は、川谷絵音プロデュースのもと、メンバー3人の技術とセンスがさらに活かされ、バンドとしての個性が強く表れた作品となった。
2021年10月2日(土)には約2年ぶりの有観客ワンマンライブ「時雨になるのよ」(東京国際フォーラム ホールC)を開催。アルバムの制作、ライブへの意気込みなどについて、メンバーの3人に語ってもらった。
休日課長のレシピ本を原案としたTVドラマ『ホメられたい僕の妄想ごはん』主題歌『Ordinary days』、先行配信された「黄昏のBAY CITY」(1983年発売の八神純子の楽曲カバー)などを収めた本作は、川谷絵音プロデュースのもと、メンバー3人の技術とセンスがさらに活かされ、バンドとしての個性が強く表れた作品となった。
2021年10月2日(土)には約2年ぶりの有観客ワンマンライブ「時雨になるのよ」(東京国際フォーラム ホールC)を開催。アルバムの制作、ライブへの意気込みなどについて、メンバーの3人に語ってもらった。
──ニューアルバム『ガーラ』、素晴らしいです! 音楽の幅が大きく広がり、メンバーのみなさんの個性も際立っていて。バンドのキャラクターが明確になったなと。
休日課長ありがとうございます。今仰った通り、バンドらしくなった感じはありますね。(前作ミニアルバム『DADABABY』から)2年間で蓄えたものもあるし、それが肉付けされて。料理に例えると、旨味が足し算されたカレーみたいな(笑)。
──(笑)もともとはプロジェクト的にスタートしたバンドだし、当初は「どこまで自分を出していいんだろう?」みたいなところもあったのでは?
えつこありました。最初はお仕事的な付き合いだったんですけど(笑)、だんだん関係がフランクになって、ときに友達、ときに仲間、ときに戦友みたいな絶妙のバランスが出来てきて。
休日課長そうだね。ケータイで写真を撮ると、勝手にジャンル分けされるじゃないですか。この3人で撮った写真、“家族”になってるんですよ(笑)。
REISすごい(笑)。
えつこスマホのAIは家族だと認識してると(笑)。バンドを結成して5年目になるんですけど、最初の頃は川谷絵音の手となり足となり……というわけでもないけど(笑)、基本的には川谷くんの言うとおりに動いていたんですよ。そもそも「このバンド、いつまでやるんだろう?」という感じもあってんです。
休日課長なるほど(笑)。
えつこでも、ずっと続いてるし、そのうち川谷くんはジェニーハイや美的計画、ichikoroもはじまって、「あ、全部やるんだ」と(笑)。そのタイミングで「さらにバンドに向き合って、音楽的に共有していこう」と思ったんです。コロナ前の話ですけど、3人でごはんを食べに行ったり……その前は、リハが終わったらすぐ帰ってたんですよ。
REISお互いに距離感がわからなかったんですよね。
休日課長気も使ってたよね(笑)。
えつこそうそう。REISもどんな子かぜんぜんわからなかったし(笑)。仲良くなってからは、二人でデイズニーに行ったりしてます。
休日課長僕は蚊帳の外です(笑)。
REISいえいえ(笑)。チームやバンドにはそれぞれに空気があるじゃないですか。音楽はセッションで成り立っているものですけど、主張とか我があってこそのミュージシャンだし、そこに飛び込んでいくときはどうしても探り探りになってしまって。
えつこそうだよね。
REISコミュニケーションを取れるようになるまでに1年くらいかかったかな。そこからですね、ちょっとずつ変わってきたのは。最初は「REISはあまり喋らず、笑わず、カッコよく歌う」みたいな立ち位置だったんですけど、ライブを重ねるたびに自分を出せるようになっていきました。川谷くんからも「もっと自分を出していいんじゃない?」という許しが出てる気がして(笑)。自分の本性を二人(えつこ、休日課長)に見られるのは恥ずかしかったけど。
休日課長そうなの?(笑)
REISなぜかマジメそうに見られるんですけど、実際は天然というか、すごいドジで。二人にはそんなところにも気づいてもらえたし、さらに自分を出せるようになりましたね。
──そういう変化は、制作にも影響しそうですね。
REISそうですね。最初は川谷くんが言うことが正解だったんですけど、(ボーカルに対して)「それもいいね」と言われるようになってきたタイミングで、歌録りのディレクションがえっちゃん(えつこ)に変わったんです。
えつこ任せてくれるようになったんですよね。最終的には川谷くんがチェックするんだけど、そこまでの過程はREISと二人でやって。
REISメロディを変えることはないんだけど、色付けやクセ、発声によってかなり違うんですよね。以前はなるべく正確に歌うことだけを意識してたので、そこはだいぶ違うのかなって。
えつこあえて抑揚を抑えていたからね。1stアルバム(『DADASTATION』)以降、どんどん人間味が出てきたし、感情も込めるようになって。今回の『ガーラ』のREISの歌はすごく表情豊かで、色とりどりだなって思います。