ここ2~3年で、東京圏で次々と誕生している新しいライブハウスやホール、イベント会場を紹介していくこの企画、第四回は品川インターシティホール。企業のセミナーや展示会等のビジネス利用が中心のホールとして1998年にオープンしたホールですが、5~6年前からコンサートやイベントにも使われるようになりました。今でもウィークディはビジネス利用が中心ですが、週末にはアイドル、声優、バンドなど、さまざまなライブを開催。2020年のディスクガレージの公演では現在、1月31日(金)にVOYZ BOY、2月11日(火祝)にこの子、5月2日(土)に「テニプリ BEST FESTA!! 王者立海大」が決まっています。
品川駅から徒歩5分、駅から会場までの通路はすべて屋根付き。分岐ポイントすべてにホールまでの案内が出ているので、迷いようがありません。
ホール外のホワイエ部分。左上のLED照明は自在に色が変えられる。右上の円柱状の壁に映像を投影する、という使い方もできます。
バーカウンターも広々。
ステージの高さは1,200cm。イベントによっては、花道が足されたり、センターステージが設けられたりすることも。
曲線が美しいホール内部。椅子席で約700人、スタンディングで約1,000人、というキャパシティです。
楽屋=控室は4つ。こぢんまりした控室1は、ユニットバス付き。
広い控室2。鏡前の席は8つあって、全部にコンセントが独立して付いているので、出演者が多くてドライヤーを多用するイベントで重宝される、とのこと。この控室には、ホールの中、ホワイエ、搬入口を映しているモニターもあります。
控室4は鏡前席は4席。真新しいソファーが入っていました。なお、控室3は唯一の喫煙可の楽屋。
4つの控室以外に、バルコニーになっているこんなスペースも。外が見えている窓の反対側がホール内で、斜め上からステージを観ることができる。出演者の家族や関係者がコンサートを観る、いわゆるVIP席的に使われるスペース。
そのバルコニーから見たステージ。
2Fの調整室(広い!)には、PAと照明の設備が。PAに関しては、大音量のコンサートの時はフロアに設ける時もあるが、企業のイベント等の場合はこちらで充分、とのこと。
ステージの機材搬入口、他の会場と比較すると圧倒的に便利! 大きい、屋外に直結、ギリギリまでクルマを入れられる、さらに10台くらいなら駐められる。
インターシティーホールにはクロークがあり、インターシティにはこのようにコインロッカーがあるほか、すぐそばの品川駅にもあちこちにロッカーがあります。
案内してくださったスタッフ、幸道さんと花澤さん。「楕円形のホール、というのはめずらしいですね。今だったら普通、長方形で造りますから。この楕円のきれいさに惹かれて、何度も使ってくださる方もいらっしゃいます」と花澤さん。
この会場、設備の充実度も魅力ですが、とにかくアクセスが便利。品川駅に隣接していて新幹線を下りてすぐ着く、羽田空港からも京急線で1本。このアクセスのよさが魅力でビジネスで利用されてきたのでしょうが、「遠征あたりまえ」な今のオーディエンスにとっても、とても魅力的なホールでした。