3ボーカル&1DJによるTHE BEAT GARDEN。今年2月のリキッドルームを筆頭に、全国ワンマンツアーも全公演即日完売するなど精力的な活動が続いている。「巣」という意味と「NEXT START」の頭文字を取った「THE NEST」をテーマに掲げ、さらなる飛躍を誓う彼ら。充実の1年を振り返るとともに、最新曲「Snow White Girl」について、また来年1月に新木場STUDIO COASTで開催されるグループ史上最大規模のワンマンについて語ってくれた。
今年は“Beemer”のみんなに会う機会も多かったので、より強い繋がりも感じることもできました(U)
──2019年のTHE BEAT GARDENは、ライブ活動がかなり充実していたように思います。
U(Vo.)
そうですね。これまでいろんなイベントやライブで僕らのことを知って、好きになりましたって言ってくださった全国の方のもとに、ちゃんと会いに行くことができた1年だったなと思います。僕らのことを応援してくれている“Beemer”のみんなに会う機会も多かったので、より強い繋がりも感じることもできましたし。また、ライブを重ねることで楽曲もしっかり成長してくれた1年でもあったなと思っています。
──全国ワンマンツアーもチケットは即完。みんなが待ってくれていたんですね。
MASATO(Vo.)
嬉しかったです。Messageツアーは初めて行く場所が多かったんですが、全国各地から集まってくれた人もいたし、その街で待ってくれていた人もたくさんいてね。
REI(Vo.)
自分たちの街に来てくれて嬉しい、会いに来てくれてありがとうっていう言葉を直接聞けたのがすごく嬉しくて。本当にやってよかったなと思えるライブばかりでした。
SATORU(DJ)
先日名古屋のダイヤモンドホールで年内最後のワンマンをやったんですが、本当に濃い1年を過ごしてきたんだなと思えるライブになりました。
──会場が大きくなっていき、チケットも完売が続出。追い風が吹いていることは皆さんも実感しているのでは?
U
いやいや全然まだまだですが、自分達がやってきたことが間違いじゃなかったんだなというのは感じています。ただ、THE BEAT GARDENという名前は聞いたことがあるという人は増えていても、曲が浸透していないことを痛感した1年でもあったんですよ。だからこそ、自分たちの代表曲と呼べるものを早く生み出したいし、もっとお茶の間にも届けられるようなヒット曲を作りたいって思うんですよね。
MASATO
(うなずく)
U
僕らはヒット曲を聴いて育ってきたけど、インディーからメジャーデビューにかけての頃は、そうじゃないことがかっこいいと思っていたんです。でも自分達が思っている以上に、楽曲に込めた思いをたくさんの人が汲み取ってくれていた。じゃあ今度はもっと素直になって、等身大で書いてみようと思って作った『メッセージ』というアルバムでは、ポップスとしての一面も打ち出すことができたんです。
──その思いを昇華させたのが、12月4日リリースのニューシングル「Snow White Girl」ですね。
U
アルバム『メッセージ』の手応えもそうだし、全国をワンマンでツアーできたこともすごく大きかったので、そういった思いも凝縮した3曲になったかなと思っています。
──表題曲は、これからの季節にぴったりの内容です。
U
いわゆる王道のクリスマスソングっていうのは、まだ早いかなと思ったんですよ。僕らの知名度的に考えても、歌うべきタイミングはきっと来るはず。だから今回は、もうすぐクリスマスっていう街を舞台にしたウィンターソングになっているんです。あとは、そろそろシングルの表題曲でちゃんとラブソングを歌ってもいいんじゃないかなということで、こういう片想いを描いたものになりました。
──すごく耳に残る1曲ですよね。
U
サビはMASATOが書いてくれたメロディーを使っているんですが、ショッピングモールで歌っても、ライブハウスで歌っても、ちゃんと伝わって残る、口ずさみやすいメロディーにしたいという思いがありました。
秋の終わりから冬にかけての匂いとかは好きなんですよ(SATORU)
──皆さんにとって、冬やクリスマスというのは馴染み深いものだったりしますか?
SATORU
秋の終わりから冬にかけての匂いとかは好きなんですよ。ちょっと冷たい夜の空気の感じとか。残念ながら部活ばかりやっていたので恋愛的な感じは全くないんですが(笑)、そういう人にも届く曲だと思います。
REI
僕も残念ながらないんですが(笑)、12月が誕生日なので、1年の中で一番好きなシーズンではありますね。
──あまりロマンチックな感じではないんですね(笑)。MASATOさんは?
MASATO
僕は、サンタさんをすごく信じてるんです。中学校に入った頃だったと思うんですが、お父さんとサンタさんの話をしてた時に、「今年は来るかわからんなぁ」みたいなことを言われたんですよ。そんなこと言われたのは初めてだったから、半信半疑で「そうなんだ…」って思っていたら、お父さんが現金で1万円くれて「これで好きなもの買え」って(笑)。これが最後のサンタさんの思い出です(笑)。
SATORU
最後、悲しいわ(笑)。
MASATO
サンタさんのことは信じてるんですよ。サンタさんはいるけど、うちのサンタさんは、その日からお父さんになりました(笑)。
──(笑)。ではせめてこの「Snow White Girl」を作詞したUさんには、何かロマンチックなエピソードをお願いしたいです!
U
この季節って、僕にとっては恋愛の分岐点でもあるんですよ。僕は大晦日が誕生日なんですが、クリスマスとか誕生日とか、プレゼントをいただく時期でもありますよね。上手くいっていれば楽しく過ごせる季節なんですが、そうじゃない場合、プレゼントまで貰った後に別れることになるなんてすごく嫌だなって考えてしまうんです。だから結局、さんまさんやSMAPさんの番組を見ながら1人で過ごしてることが多かったですね(笑)。
──なるほど、だからこの「Snow White Girl」もロマンチックでハッピーな展開ではないんですね。片想いをしている男性の、ピュアな気持ちが綴られています。
U
最初は、ブルーノ・マーズの「Just The Way You Are」みたいな感じの曲があるといいねっていうところから始まったんですよ。こういう歌詞の世界観の曲ってなかったし、ライブでみんなに歌ってあげられたらいいよねってことで。幸せなクリスマスソングみたいなものは世の中にもう溢れているし、今の自分達が等身大で歌うとなるとこういう感じだよねってことで歌詞を書いていきました。これ、僕の中のイメージでは12月13日なんですよ。クリスマスツリーの点灯式もこれくらいの時期みたいだし、高校生の頃のその時期に想いを伝えられなかった自分のことも覚えているので、そんなイメージを混ぜながら書きました。
──そういう実体験も踏まえてだったんですね。
U
そうなんです。クリスマス、やっぱり好きな人と一緒に過ごせたらいいですよね。
SATORU
今リリイベで皆さんに聴いてもらってるんですけど、ひと足早いクリスマス気分を味わってもらえてたらいいなと思います。
U
実は今、この曲に出てくる“黒雪姫”っていうワードから画像を作ってインスタにアップしてくれてる人なんかもいるんですよ。こういう展開は過去にあまりなかったのですごく嬉しいし、クリスマスが近づくにつれて、どんどん聴いてくれる人の心に寄り添うような曲になっていけばいいなと思います。
REI
今僕らの特設サイトで、7人の小人ならぬ「7つの小言」っていうのを順次公開しているので、それもぜひ見てみてください。