久保田利伸のふるさとの思い出
編集部:久保田さん、ふるさとについて教えていただけますか?
「初めて行ったライブ」の話に出た、すみやさんの店舗にアマチュアバンドのリハーサルスタジオがあって。3畳ぐらいしかないようなスタジオで、高校生の汗臭いバンドメンバーと、汗ダラダラでリハーサルしてました。そこしかスタジオがないですから。情報源はレコード屋さんとラジオ、雑誌ぐらいでしたね。
家ではノイズ交じりのラジオを必死で聴く毎日で。数少ない音楽好きの友人と貪欲に情報を探し回る日々でした。話し合ったり、聞いたり。レコード屋さんのスタッフと馴染みになって、こういうのを聴いてみたらいいよってアドバイスをもらったり。中学〜高校と洋楽かぶれの少年だったので、そういう仲間との会話ばかりで過ごしてました。今思うと、よくあれだけいろんな曲を聴いたなと思いますね。それって若さのアンテナ、思春期のアンテナなんでしょうね。
ラジオのチューニングを一生懸命あわせてノイズまじりのラジオを聴いたり、音楽好きの仲間と情報交換したり…。
スマートフォンやPCでなんでも情報が手に入る今からは想像できない労力をかけても、やっぱり音楽が好き!という若き日の久保田さんの情熱が伝わってくるエピソードですね。
ありがとうございました!