Photo:横井明彦
一青窈が初めて行ったライブは?
編集部:一青窈さん、初めて行ったライブを教えてください!
マドンナ
過去に何度か来てるんですよね。わたしは90年に行ったんだと思います。13歳ですね。
マイケル・ジャクソンも同じ時期に見に行って、しかもその後にはMCハマーに行ってるんですよね(笑)。メジャー志向でした。
マドンナは、とにかく“かっこいいなあ”と思ってアルバムを買って、それで英語を勉強したっていう感じですかね。
「イマキュレイトって何?」とか「マテリアルガールって何?」みたいな(笑)。
最初にザッツ・エンターテインメント!っていうライブを見ちゃったから、“こんなこと、したい!”と思ったはずなんですけど、そこでわたしの場合はミュージカルに興味を持って、「サウンド・オブ・ミュージック」に感動し、「天使にラブソングを」に感動しっていう。「コーラス・ライン」とか。
で、木の実ナナさんや細川俊之さんに憧れる、みたいな。
ショー・ビジネスって素敵!と思ってましたよね。
ただ、日本語のミュージカルを見て“日本語じゃないな”と思い、でも英語は自分にはしっくり馴染む言語ではないし、中国語はどうだろう?みたいな、そういう意味で気持ちが混沌としていた時期でもありました。
台湾の民謡みたいな音楽も聴いてるし、“わたしの表現は何だろう?”って考えたり。
それでも、やっぱりマドンナが好きだったから、メイクとかマネしてました。
母がいないところで紅いルージュをこっそり塗って遊ぶ、みたいな。
それから、ポニーテールにして、知り合いのおじさんの紅い車のボンネットの上でのけぞってみたりして(笑)。
すっかり、アメリカン・カルチャーにヤラれてました。
一青窈さん、ありがとうございました!