『小林克也・祝喜寿 ~ベストヒットUSA・DJナイト~』
2018年12月1日(土) 恵比寿ザ・ガーデンホール
出演:小林克也
<DJ> 石野卓球 / DJ KAORI / TOWA TEI / 屋敷豪太
2018年12月1日(土)、恵比寿ザ・ガーデンホールにて、『小林克也・祝喜寿~ベストヒットUSA・DJナイト~』が開催された。これは小林克也がMCを務める『ベストヒットUSA』のイベントとして企画されたもの。1981年にスタート、80年代の日本に洋楽のムーヴメントを起こし、現在はBS朝日で放送中のこの番組を、若き日に観て育った国内のトップDJたち=石野卓球、DJ KAORI、TOWA TEI、屋敷豪太の4人が出演、小林克也の77歳を祝った。
まず、番組のオープニング映像に続いて、小林克也、フロアの後方から登場。オーディエンスにもみくちゃにされながらステージに到達し、集まってくれたことへのお礼の言葉、70年代にディスコでDJをしていた頃の話、今日の出演DJの紹介などをトーク。コール&レスポンスでフロアをあたためてから、最初のアクト、石野卓球を呼び込む。
「DJとして、教祖のような人」と小林克也に紹介された石野卓球は、「ゴーストバスターズのテーマ」でプレイをスタート。マイケル・ジャクソンやジョルジオ・モロダー、デッド・オア・アライヴなど、彼がこの番組を観ていたであろう当時=80年代のソウルやディスコやニューウェイブなどのヒット曲と、四つ打ちのテクノ・トラックをミックスした選曲で、フロアを揺らす。
続くDJ KAORIは、ヴァン・ヘイレンの「1984~Jump」でスタート、ワム!やマドンナ、シンディ・ローパーやマイケル・ジャクソンなど、80年代に『ベストヒットUSA』を彩ったヒット曲を惜しみなくプレイ。中盤、ジャーニー「Don't Stop Believin'」ボン・ジョヴィ「Livin’ On A Prayer」ガンズ&ローゼズ「Sweet Child O’Mine」と、ハードな曲が並んだゾーンでは、オーディエンスのシンガロングが途切れることなく続いた。
ここでトークコーナー『スター・オブ・ザ・ウィーク』の時間。番組開始当初から続く、ゲストを招いてトークするコーナーを生で行おうという趣旨で、まず出番を終えたばかりDJ KAORIと小林克也、そして次のアクトである屋敷豪太と小林克也、の順でトーク。屋敷豪太の「僕は『ベストヒットUSA』で育った人間です。体の1/3が『ベストヒットUSA』でできています」という言葉に、オーディエンスが拍手喝采を贈る。
「僕が初めて屋敷豪太を知ったのは、MUTE BEATというバンドで──」と、彼が日本の伝説的なダブ・バンドのドラマーだったこと、その後渡英してプロデューサーとして活躍したことを説明する小林克也。「イギリスまで行って、『ベストヒットUSA』でかけてもらえる曲を作れました」と、屋敷豪太。
というわけで、「今日は自分が関わった曲をかけていきます」と、両方プロデュースを手がけた「Ain’t That A Lot Of Love」のトム・ジョーンズのバージョンとシンプリー・レッドのバージョンを順番にかけるところから、屋敷豪太のDJがスタート。SealやSOUL Ⅱ SOUL、ビョーク、デペッシュ・モード等の、ワールドワイドな名曲をスピンした。
UKで活躍の後に帰国した屋敷豪太に続くトリのDJは、ニューヨークで活躍の後に帰国したTOWA TEI。ア・トライブ・コールド・クエストやドクター・ドレー、トム・トム・クラブやデヴィッド・ボウイ「Let’s Dance」、カジャグーグーやクイーン「Another One Bites the Dust」、YMO「ファイアークラッカー」にまで及ぶ自在なセットリストでフロアをピークに導く。最後に自身が在籍したディー・ライト「Groove Is In The Heart」をスピン、イントロで歓声が湧き上がった。
ここで小林克也が締めの挨拶、さらに「今日のこのイベントは僕の冥土の土産。そして、『冥土の土産Ⅱ』があります!」と、次なる『ベストヒットUSA』のイベントとして、78歳の誕生日である2019年3月27日(水)に、日本青年館で『ベストヒットUSA feat.小林克也&ザ・ナンバーワン・バンド』を行うことを発表。
そして『ベストヒットUSA』のテーマ、「Don't Worry Baby」をTOWA TEIがプレイ、イベントが終了した。
なお、3月27日(水)のザ・ナンバーワンバンドには、スペシャル・キーボードで難波弘之が加わり、ゲストで鮎川誠(シーナ&ロケッツ)・鈴木慶一・白井良明が出演。ゲストはこの後も追加発表される模様。
本日のこのイベントの終了時より、チケットの最速先行予約がスタートした。