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この日、本編で演奏した曲はDaizyStripper(デイジーストリッパー)の始まりとなった曲「ダンデライオン」から最新シングル「4GET ME NOT」までの全131曲のなかから、ファン投票で選ばれた上位16曲のみ。まさに、ファンが作るファンが聴きたいファンのためのライブだったのだ。これをカウントアップ方式でアクトしていく間に、ゲストDJの浅井博章氏がランキングの解説や、メンバートークを絶妙なバランスで入れ込んでいくという、通常のライブでは体験できないパフォーマンスの見せ方。この日のために特別にマーチングバンドをフィーチャーして演奏した初披露曲「ラビットファンタジーパレード」。
DaizyStripperが6月5日、東京・マイナビBLITZ赤坂で行なった11周年記念ワンマンライブファン感謝祭<KISS THE FUTURE〜Perfect Request Live〜>は、なにもかもが“初出し”尽くめ。トレゾア(デイジーのファンの呼称)たちを、最初から最後までどきどきワクワクさせるためのプラン満載のスペシャルライブとなった。
最初に舞台に出てきたタキシード姿の浅井氏が「本日、DaizyStripperは11歳の誕生日を迎えるにあたり、5人から感謝を込めてリクエストライブを贈ります」と挨拶。「それでは16位、「Breamen」」といってライブはスタート。異例のミディアムチューン始まりでフロアを驚かせ、舞台上の赤い幕が開くと、メンバー5人は足元まで白を基調にしたモノトーンで揃えた全員お揃いの新衣装姿で、さらにファンを驚かせる。
「罪な罰」で体の向きを一緒に変えてフロアを楽しませていた楽器隊が「白蝶乱舞〜White Butterfly〜」ではRei(Bass)のベースソロ、アウトロではなお(Guitar)が泣きのギターソロを弾いて、ミュージシャンとしての本領を発揮し始める。
「BLACK DROPPer」では、さっきまでReiの額を指でツンツンしながら『おっさんずラブ』を見せつけていた(笑)なおが、煽りパートに入るといきなり暴れモードにスイッチオン。スタンドマイクをギターに擦りつけたあと、スタンドを床に叩きつけるという激しいアクトでフロアを圧倒。
そのあとに「切望のフリージア」というJ-POPな歌もの、さらに風弥〜Kazami〜(Drum / Piano)が鍵盤を弾き「夕霧(Vocal)が自分のお葬式に流したい曲」と浅井氏が解説した感涙系バラード「36.5℃」が届くなど、セットリストの流れはひっちゃかめっちゃかで驚きの連続(微笑)。それについて浅井氏に質問された夕霧は「非常にやりにくい(笑)。寝起きにステーキだよ」と語り、会場の笑いを誘った。夕霧が話している間にステージにはマーチングバンドがスタンバイ。
そうして、10位にランクインした「ラビットファンタジーパレード」を初披露したアクトは、バンドとマーチングバンドで夢のようなパレードを作り上げ、夕霧がホイッスルを吹くなか、これまで体験したことがないデイジー史上最高にファンタクジックな空間をブリッツに作り上げていった。
これでメンバーも夢の世界にいってしまったのか、マーチングバンドが舞台を去ったあとに始まったファンとメンバーへのラブレターソング「DEAR MY SIRIUS」では、夕霧が歌詞が飛んで歌えなくなるというハプニング(←後のMCで自己申告)に、すぐさまそれを察知した観客が代わりにそのパートを大合唱。夕霧が「心からありがとう」と感謝を述べたところは、バンドとファンがこれまで築き上げてきた温かい関係性が垣間見れて、グッときた場面だった。
ここまでのライブについて、なおは「僕が作った曲が2曲も入ってて嬉しい」とはしゃぎ、まゆ(Guitar)は「みんなの投票を見て、デイジーの曲を思い入れを持って聴いてくれてたんだなと感じて、嬉しかったです」と感謝の気持ちを伝えた。そのあと、ライブは6位に入った「ダンディライオン」から後半戦へと突入。いつも以上に観客一丸となったシンガロングが場内に響き渡ると「11年間で一番綺麗だよ」と夕霧が幸せそうな笑顔を浮かべてファンを讃える。
「Brilliant Days.」をはさんで「自慰的ショータイム」が始まると、なおがペットボトルの水を頭からかぶり、フロント4人がドラムの前に連なってヘドヴァン。ステージ上の熱いアクトで、場内をさらなる熱狂へと導いていった。
このあと風弥〜Kazami〜が「(ランキングを見て)「SHINE」(6位)と「LIVE or DIE」(7位)がこの位置にくるんだと思ったし。「ラビットファンタジーパレード」(10位)も票が多くて、マーチングバンドと披露できたのは嬉しかった」と話すと、続けてReiも「さっきの「Brilliant Days.」から「自慰的ショータイム」の流れがとても体にダメージをくらう感じでした」とこの日の特別なセットリストについての感想を伝えた。
そうして、浅井氏が「ここでお便りが届いています」といって「ラジオネームDaizyStripperさん。みんなの笑顔に数えきれないぐらいの元気をもらいました。これからもずっと音楽で恩返しをしていくよ。トレゾア愛してる!」とハガキを読み上げたあと、ライブはいよいよトップ3へ。
3位の「トレゾア」のイントロが始まると、夕霧は「11年間お前たちがいたから俺たちはステージに立ててます」といい放ち「トレゾア、何度もいうよ。愛してる!!」と叫んだあと、“ずっとずっと離さないよ〜”と溢れんばかりの愛を美しい旋律にのせて場内に届けた。
2位にランクインした激しくて切ないメロディが印象的な「ジュリエットのナイフ」に続き、今回、131曲中映えある1位に輝いたのは「色彩ヴィヴィッド」だった。
曲の演奏が始まると、イントロでフロアには祝祭を祝うように金色のテープがキラキラと舞い降りた。耳なじみのいいきらめくようなサウンドと歌で、誰もを共感させ、笑顔にしてくれるデイジーならではの王道ソングで、爽やかなエンディングを作り上げ、「ありがとう。これからもDaizyStripperについて来いよ!」と夕霧が笑顔で手を振り、本編は終了した。
アンコールに呼ばれ、再びステージに現れた彼らからは、夢だった新レーベル“KISS RECORDS”を設立したこと。さらには、この夏にレーベルの第1弾作品としてミニアルバム『シン世カイ』を7月25日にリリースし、それに伴って全国ツアーを行うことも伝えられた。
そうして始まったアンコールでは、前作「4GET ME NOT」に続き、Ken(L'Arc〜en〜Ciel)がサウンドプロデュースをつとめた新アルバムのリード曲「コスモス」を初パフォーマンス。
また、デイジーのバースデーソング「BIRTHDAY SONG」に合わせて、ケーキが舞台に運ばれ、11本のロウソクの火を夕霧が吹き消すバースデーイベントも行なわれた。
そして、最後は全員で手を繋ぎ(ファンも)「11年間どうもありがとう」と夕霧が生声で感謝の気持ちを伝えたあと、一斉にジャンプ。最後に「世の中は闇だらけかもしれないけど、俺たちは圧倒的な光でありたいと思います。これからもよろしく」という言葉を夕霧がトレゾアたちに残して、11周年を締めくくった。
こうして、12年目に向かってスタートをきったデイジーは、次に発売するミニアルバム『シン世カイ』において、自分たちをバンドとアコースティック、2つの側面から表現するという新しい試みに挑戦している。
それを引っさげての全国ツアーもまた、全カ所2DAYS構成で、バンドライブとアコースティックライブが全会場で見られる新しいツアーを提示。このチャンスに、新しいスタイルのデイジーをぜひとも体感してほしい。
SET LIST
01. Bremen
02. 罪な罰
03. 白蝶乱舞~White Butterfly~
04. BLACK DROPPer
05. 切望のフリージア
06. 36.5℃
07. ラビットファンタジーパレード
08. DEAR MY SIRIUS
09. LIVE or DIE
10. SHINE
11. ダンデライオン
12. Brilliant Days.
13. 自慰的ショータイム
14. トレゾア
15. ジュリエットのナイフ
16. 色彩ヴィヴィッド
EN
コスモス
BIRTHDAY SONG
decade
STAY GOLD