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毎年恒例となっているユナイトの周年ライヴ。先日突如解禁した彼らのニューアー写を映し出た紗幕が落ちると、ステージが上段、下段に分れていて、その上段にアー写と同じ衣装、同じポーズできめたメンバー5人が構えていた。
そこからSLHを含むバックダンサーとともに1曲目からいきなり新曲「-ハロミュジック-」を踊り、歌うというインパクトあるオープニングに場内騒然。そんなフロアに“ハロー、Zepp DiverCity!一緒に踊ろうか!”と結が笑顔で語りかけ、フロアの緊張感を解くと、ファンはメンバーカラーを放つ光るリング&ブレスレットをキラキラきらめかせる。
フロア全体がアイドルコンやK-POPコン並みに美しい光を放つ、いつものユナイトらしいカラフルな景色が広がったところで「universe」。周年では『あと何回僕らは君に会えるのかな?』、『どうせいつか僕達は死んでしまうのだからその時まで「一緒に生きていこうよ」』という歌詞が、オーディエンスの情熱をよりいっそう高ぶらせていく。
ドラム横からあまり動かない長身のハクが、フロントまで出てきて「イオ」、観客一体となったふり、間奏での結、椎名未緒、LiN、ハクが背中合わせにサークルを作って回転していくメンバーのパフォーマンス、そのどちらからも目が離せない「BadRequest」、ユナイトならでは歯切れのいいグルーヴィーなカッティングが、自然と体を揺らしていく「small world order」など、前半は彼ららしい爽快なテンポ感でダンサブルなアップチューンを次々と繰り出し、会場内の温度を上げていった。
中盤はシッティングフロア仕様だった客席をいかして、オーディエンスを着席させてライヴを続行。着席フロアを見た結が思わず“新鮮な景色!参観日に親に見守られてるみたい。”というと、客席から笑い声があがる。
こうして座った観客に見守られながら(微笑)、ステージ上段で、歌詞のシーンを描くように男女のダンサーが舞い踊った「THEATER -LA-」、後方のスクリーンに雪が降り、切なさが倍増していった「snow slow」、LiNのフラメンコ調のアコギが哀愁を呼ぶ「PiNKY_she_SWeAR」は、間奏の莎奈、ハクのラテンフレーバーたっぷりなソロ回しに続いて、ダンサーが情熱的なダンスを踊るなど、ここでは明るく楽しいだけではないユナイトの楽曲の奥深さを、視覚的な演出とともにサウンドでじっくりと観客に届けた。
この後は「メンバーから一言」という結の言葉を受け、椎名未緒は“より完成度を高めるために今日のステージはイヤモニをして挑んでいる。”と明かし、LiNは“もっと一つになれそうなこと、持ってきました。”といって客席とのコール&レスポンスを楽しんだ。
無口なハクは結が“ハク様、楽しんでらっしゃいますか?”と尋ねると、両手で頭上に大きな丸を作って客席をわかせた。
莎奈は、こんなに自由に楽しんでるユナイトを受け入れてるみんなは“俺の友人の言葉を借りると『めっちゃセンスいい』。”と讃えた。
“ここからはライヴモードで攻めていくぞ!”と結が煽ると観客は椅子から立ち上がり、莎奈がハンドクラップを求めて「ナユタの秘密」へ。みんなが一斉に“愛してるー!!”と叫び、左右に移動する「ディシバダルツ」、イントロからフロアがピタッと揃ったふりつけをした後にジャンプ、ヘドヴァンと沸き立っていき、場内にものすごい一体感が生まれた「ノゾキアナ?」へとつないでいくと、会場の熱気はどんどんヒートアップ。
その熱をいったんクールダウンさせるように、楽器隊4人がインストをプレイしていった場面では、照明チームが各々の担当カラーの色の明かりでメンバーを照らすという愛情たっぷりの演出でライヴを盛り上げた。コード感、バンドアンサンブルが繰り出すオシャレサウンドをバックに、フロアもシンガロングする「チュリップ」での結のチューリップ投げ。「timeSICKness」の上手と下手の分かれてのフロアダンス。「Cocky-discuS」でのタオルを左右に揺らしてからの振り回し。他のライヴでは見られないこれらの独自のノリ、景色は、紛れもなくこれまで年月を重ねてユナイトがU’sとともに作り上げてきた大切な、彼らの居心地のいい楽しい空間。
“あー、楽しくて、もう本当に終わりたくない。”結の口から本音がこぼれる。“いまの世の中、たくさんの選択肢があるなか、僕らを選んでくれて、出会ってくれてありがとう。”と伝えたあとの「A Little Picture」。“7年間走り続けて、まだまだ君たちと夢を追いたいと思ってます。はるか上、いけるところまでいきましょう。”そう結が宣言した後、届けた「AIVIE」のズシンと心に響く感動的な歌詞。
終盤、楽曲を通してユナイトとみんなとの絆を改めて確認していったあと、さらに最後にだめ押しで、出会ってくれてありがとう、この場所はずっと守っておくからと伝える「アイ -'ation-」をプレゼントすると、会場全体が最高潮の幸福感に包まれた。こうして、ライヴは周年ライヴならではの感動的なフィナーレを迎えた。
“まだまだみんなといろんな景色を見たいし。ワクワクすることをいっぱい考えていくので、これからもユナイトをよろしくお願いします。”最後に結が締めの挨拶をして、彼らはステージを後にした。
ライヴ終了後、フロアから途切れることのないアンコールが上がるなか、そのアンコールに応える代わりに、彼らはスクリーンを通してこの日集まったみんなに、6月20日に約3年ぶりとなるアルバム『NEW CLASSIC』(全11曲収録)をリリースすること。さらに、6月25日から全国で22公演を行なうワンマンツアー<強くてNEW GAME>のスケジュールをいち早く届けた。こうして7年目の周年ライヴを無事終えたユナイトは、9月2日、ツアーファイナルとなる恵比寿LIQUIDROOMまで、8年目も勢いよく全国を駆け巡る。
セットリスト
01. -ハロミュジック-
02. universe
03. イオ
04. BadRequest
05. small world order
06. Love_Duck_Core_Nothing
07. マーブル
08. THEATER -LA-
09. snow slow
10. PiNKY_she_SWeAR
11. ナユタの秘密
12. ディシバダルツ
13. ノゾキアナ?
14. チュリップ
15. timeSICKness
16. Cocky-discuS
17. A Little Picture
18. AIVIE
19. ジュピタ
20. ice
21. アイ -'ation-