Never Ending Homies
2026年7月4日(土)Spotify O-EAST
2026年7月4日(土)渋谷Spotify O-EASTのイベント『Never Ending Homies』で、SCAFULL KINGとRiddim Saunterが共演した。この『Never Ending Homies』は、Niw! RecordsのT.K.H.R.(山口隆弘)が、2023年から不定期に開催しているイベント。今回は、2025年11月から1年間限定で再始動中のRiddim Saunterと、そのRiddim SaunterをNiw! Recordsから世に送り出したTGMXのSCAFULL KINGに、出演をオファーし、双方がそれを受けた、ということだ。TGMXのもうひとつのバンドであるFRONTIER BACKYARDが、Riddim Saunterのツアーの初日=4月11日下北沢シェルターで共演を果たしたのに続き、SCAFULL KINGでも同じステージに立つことになった。
この2組が出るなら、登場はマスト=松田”CHABE”岳二が、開場中と転換中にDJ。ソウル、ファンク、ディスコ等の名曲をスピンした最後に、EPOの「土曜の夜はパラダイス」をかける。その音が途中で消えると、Riddim Saunterの田中啓史以外の4人がステージに現れ、古川太一のキーボードの独奏から、ライブ全体のイントロ的なインストゥルメンタルが始まり、その音にのせて田中啓史がアジテーションを入れ、「Sweet & Still」のイントロが始まった瞬間にオーディエンスが大熱狂する──という、しびれるくらい美しい始まり方だった。
この日のRiddim Saunterは、そのイントロとアウトロを含めて、15曲を演奏。再始動以降、「メンバー1人1曲ずつ」作ってリリースしてきた新曲をまとめた『Seasons of Love』からは、「Here and There」「Makin’ A Life」「Lights」「Seasons of Love」が披露された。前半から「MUSIC BY.」「FRESH」と人気曲を並べて、大シンガロングを巻き起こす。古川太一は、曲がブレイクにさしかかる度に、ドラムを離れて前に出る。ギターの佐藤寛以外の4人全員がパーカッションを叩きまくって始まった「Bad Is...」では、フロアが大波のように揺れた。
「『Never Ending Homies』、今日この日、Riddim Saunterがいて、このあとスキャフルが出て、DJはチャーベさん。この名にいちばんふさわしい夜なんじゃないかと思っております。スキャフルっていうお父さんがいて、CUBISMO GRAFICOっていうお母さんがいて、そこから生まれたRiddim Saunter。お父さんとお母さんにいいところを見せたいんで……僕らはトリビュートってものに参加したことが、一回しかなくて。そのバンドの曲をやります」(田中啓史)
と、2008年にSCAFULL KINGのトリビュート・アルバムに提供した「NO TIME」を演奏、オーディエンスを狂喜させた、と思ったら、その間奏でスキャフルのホーン3人が飛び入り。オーディエンス、さらに狂喜する 。再始動の後の曲だが、もう大合唱状態の「Makin’ A Life」。それをさらに上回る音量のシンガロングで始まり、田中啓史が「まだ歌えるよね? もっといけるよね?」とあおった「What Comes After The Parade」。3拍子のリズムに合わせて、ハンドクラップがきれいに揃った「Waltz Of The Twins」。これも再始動後の曲で、シンガロングがすごかった「Lights」──と、ステージの上も下も、1曲ごとに熱量が上がる一方のまま、14曲目の「Seasons of Love」まで辿り着く。
「すべてのみなさんに感謝しています。その中で、この人がいなかったら、復活できなかったかもしれない、それが今日の主催者の山口隆弘さんです」
と、田中啓史が改めて感謝を伝えると、メンバー5人がステージを下りて、フロアのまんなかで演奏を始め、やがて、一列になって行進して行く。ハンドクラップと歓声で、それを盛り上げるオーディエンス。田中啓史、「バーカウンターまで行くんで、ビールを5つ用意してもらっといてもいいですか?」。そのままフロア最後方まで進み、階段を上がり、全員が2階のバーカウンターまで到達したところで、「Riddim Saunterでした、ありがとうございました!」と、演奏を終えた。
リディムのメンバーたちと乾杯したり、COMEBACK MY DAUGHTERSの「Bored Rigid」をかけて「カムバック、明日ライブだって。観に行くよ!」と叫んだり(※下北沢ERAのイベントに出演)、BACK DROP BOMBの「That's The Way We Unite」をスピンしてオーディエンスを喜ばせたりした松田岳二のDJを経て、SCAFULL KINGがステージに上がる。
「誰も帰ってないよね? Are you ready?」というTGMXの呼びかけから「THE SIMPLE ANGER」が始まるいや否や、O-EASTは沸騰状態に。そのまま「Beetle knows himself」「SAVE YOU LOVE」と、フロアはもうアガるしかない曲を連打していく。その3曲を終えて、ほぼ怒号状態の歓声が飛ぶ中、TGMX、「Riddim Saunter啓史が言うところの、本当のお父さんです」と挨拶。「でもすべての生みの親は、今日は、山口隆弘じゃないですか?」。
バンドの音を超える「Oi!」コールとシンガロングが響いた「WHISTLE」では、TGMXが次々とオーディエンスをステージにひっぱり上げる。マイクを床に置き、それを囲んで足音とハンドクラップを鳴らして始まったインスト曲「A-TRAIN」では、その動作にリディムのメンバーたちも加わる。10曲目「RUST OF YOUTH」が終わったところでのMCでは、TGMXとギターのKENZI MASUBUCHIが、この2バンドが出会った頃のたまり場だった、梅ヶ丘のバー ファブリカの話をした(※KENZIがオーナーで、リディムのギターの佐藤寛が働いていた)。
「Niw! Recordsの山口さんの追悼ライブに集まってくれてありがとうございます。オバケでもいいから出てきてほしいね、また会いたいね」とTGMXに振られたT.K.H.R.、次の「CLUB UNION」で、チャーベくんと共にステージで踊り回る。そのさまを、2階席から古川太一がうれしそうに観ている。「Niw! Recordsにもの申したいことがあるんですけど。なんとかしてRiddim Saunterを、2年3年やらせられないでしょうか?笑」というTGMXの言葉には、フロアから大歓声と大拍手が上がった。
14曲目の「DOO WEE」では、前述のSCAFULL KINGのトリビュートで、この曲をカバーした男が、ゲストで登場した。BACK DROP BOMBのTAKA(白川貴善)である。1コーラス終わって間奏に入ったあたりでスッと出て来て、ガーッと歌ってオーディエンスを喜ばせて、スッと帰って行く。そして本編のラストは、みんなで歌ってみんなでアガる、初期スキャフルのライブ・アンセム「IRISH FARM」。イントロや間奏も含め、でっかい歌声がO-EASTを満たし続けた。
アンコールは、まず「WE ARE THE WORLD」で、曲の頭から最後まで、掛け合いのシンガロング。そして、「こんな楽しい未来に、これからもなっていくといいね。俺たち、Riddim Saunter大好きだから、もし次復活することがあったら、また一緒にやってください。ねえお母さん?」とTGMXがチャーベくんに問いかけ、さっきリディムがカバーした「NO TIME」に突入する。田中啓史も飛び入りし、リードボーカルをとった。曲を終え、最後に全員で記念撮影したあと、DJ松田岳二は、BACK DROP BOMBの「Turn On The Light」と、CUBSIMO GRAFICO FIVEの「What A Wondefull World」を、両バンドとオーディエンスに贈った。「What A Wonderful World」のイントロでは、「このドラムは恒岡章だ、聴いて帰ってくれ。お父さんとお母さんの間にいた恒岡章さ。よろしく、ありがとね、バイバイ。Never Ending Homies、Peace!」と、伝えた。
なお、このイベントは、8月~9月に『Never Ending Homies Tour』として、8月22日東京・9月5日静岡・9月6日兵庫の3ヵ所を回る。Keishi Tanaka(田中啓史)とTGMXは3ヵ所とも出演、他のアクトはその日ごとに異なるので、詳細は下記をご参照のこと。
それから、Riddim Saunterは、4月から始まったツアー『Seasons of Love Tour 2026』を、ファイナルの11月23日東京・LIQUIDROOMまで続けつつ、フジロックやRISING SUN ROCK FES.にも出演する。
SCAFULL KINGは、9月2日に東京・新代田FEVERで主催イベント『SCAFULL KING presents「水曜日のダンスクレイズ」』を行うほか、10月10日東京・LIQUIDROOMのイベント『Original Rude Boy of 60S Oh,SKA』への出演が決まっている。
SET LIST
SCAFULL KING
01. THE SIMPLE ANGER
02. Beetle knows himself
03. SAVE YOU LOVE
04. WHISTLE
05. NEEDLESS MATTERS
06. COSTELLO
07. A-TRAIN
08. 6 cycles
09. BRIGHTEN UP
10. RUST OF YOUTH
11. CLUB UNION
12. LUNCH IN THE JAIL
13. FAR PLACE
14. DOO WEE
15. IRISH FARM
<アンコール>
01. WE ARE THE WORLD
02. NO TIME

















