THE SUPER FRUIT、自身最大規模となる幕張メッセワンマンライブは大成功!2026年は全国ツアーで全国5大都市を回る

ライブレポート | 2025.12.01 18:00

THE SUPER FRUIT Oneman Live 「THE SUPER FRUIT WORLD 2025 in 幕張メッセ」
2025年11月23日(日・祝)幕張メッセ国際展示場8ホール

今年9月「まにまに」でメジャーデビューした阿部隼大、堀内結流、星野晴海、小田惟真、田倉暉久、松本勇輝、鈴木志音による男性純情派7人組ボーイズグループ、THE SUPER FRUIT(通称:スパフル)が11月23日、ワンマンライブ<THE SUPER FRUIT Oneman Live 「THE SUPER FRUIT WORLD 2025 in 幕張メッセ」>を千葉・幕張メッセで開催した。今回、このグループ最大規模となる幕張メッセを超満員にすることを2025年の三大目標の1つとして掲げ、約1年かけて様々な活動を積み重ねてきた7人。そうした迎えた当日のライブの模様をレポートする。

開演時間になると、場内は暗転。目の前のスクリーンにはメリーゴーランド、観覧車などが次々と映し出され、閉園後の遊園地で、この日は夜仕様のスパフルのテーマパーク・THE SUPER FRUIT WORLDが開演。公式のXで次々と明かされた幕を開く呪文“ひ・ら・け・ふ・る・う・つ”をフルファミ(スパフルのファンネーム)全員で唱えると、ステージを覆っていた紗幕がオープン。宮殿を思わせる2階建てのゴージャスなセットの奥から、王子様のような衣装を着た7人が現れ、いきなり未発表曲「Welcome to Our World」をパフォーマンス。今回のスパフルワールドに合わせた新曲初披露に続いて、メンバーの個性溢れるセリフを盛り込んだ自己紹介ソング「Fruity Fruity Shake!!」でスパフルワールドへと観客たちを誘っていく。そうして、スパフルワールドへ入場したあとは、彼らとともに“ドリームガーデン”“ファンタジーマジックランド”“ファントムシアター”“ナイトエクスプレスパレード”“アドベンチャーシェイクタウン”と名前が付けられたアトラクションエリアを、次々とみんなで巡っていくというのがスパフルワールドのライブの大きな特徴だ。

最初に訪れたアトラクションエリは“ドリームガーデン”。まず、ここで始まったのは「君はリアコ製造機」だった。メンバーコールで楽しく盛り上がる客席に狙いを定め、田倉が「愛してるよ、プリンセス!」と甘々なセリフを投げると観客は悲鳴を上げて大興奮! このあと、メンバーは花道を一斉に走り抜け、アリーナ席の真ん中に設置されたセンターステージへ。ここで、キャッチーで可愛らしい振り付けの「どっちっち!」をアクトすると、ステージ上で可愛いが大渋滞。どこも最前列になるよう、360度向きを変えながらパフォーマンスし、全方位の観客を次々と熱狂させていったあとは、彼らが初めて全員で歌唱した「青い果実」をこの日はバラードバージョンに仕上げて、しっとりと歌いあげてみせた。

パジャマ姿のメンバーのムービーに続いて、ライブは“ファンタジーマジックランド”エリアへ突入。7人は黒いキラキラの衣装に着替え、魔法の杖を手に持って登場。彼らの初舞台の主題歌だった「ちょいドンマイ」を歌いながら杖を振って魔法をかけると、客席に向かってシャボン玉が降り注ぎ、舞台では勢いよく炎が吹き上がっていった。そのあと、メンバーがネコ耳(自分のカラーのリボン付き)カチューシャをつけて始まったのは、もちろん「I My Me Meow」。この曲では7人がキュートな仕草と表情で会場にマジックをかけ、みんなを可愛いスパフルの虜に!最後、メンバーと一緒に観客たちが心をひとつにして、気持ちよく一斉にジャンプ!魔法でみんながひとつになったところで、このあとは舞台にあったベッドやソファーにメンバーが分かれて座り、彼らのナンバーのなかでも異色の「御伽話」をバラードアレンジで披露。このときは生カメがとらえるメンバーの映像もセピア色になり、ファンタジックな夢のなかへ、歌で観客たちをたっぷり浸らさせて…と思っていたら、途中からバンドバージョンになり、観客もびっくり。

再びステージはムービーに切り替わる。暗闇のなか、いろんなゴースト、モンスターがさまよい、楽しそうに騒いでいるホーンテッドマンションのような洋館が映し出される。ライブは、さっきまでのファンタジックなムードから一転。ホラーなムード満点の“ファントムシアター”エリアへと突入。ここでは、メンバーの可愛さも封印。各々が、ソロで激しいダンスパフォーマンスを繰り出しながらクールに登場してくると、会場は大いに湧き上がる。7人が揃ったところで始まったのは彼らの裏デビューシングル「馬鹿ばっか」だった。キレッキレな身体捌きで、スリリングなダンスを踊るメンバーの姿に、会場のボルテージは急上昇。メンバーはLEDグローブをつけて指先を光らせ、場内は照明で赤く染まり、真っ赤なレーザービームが走るなど、ここでは演出もこれまでとはガラリと変化。そうして、このあとモンスターの着ぐるみを着たダンサーズが登場。彼らと熱いバトルを繰り広げながらダンスも歌もカッコいいに全振りした「DanDanDaDance」をパフォーマンス。スパフルのクールでカッコいい一面で観客をたっぷり魅了したあと、舞台から姿を消すと、ダンサーズがセンターステージでパワフルなダンスを披露。場内のライトが消えるとともに、ダンサーズも姿を消した。

「次の曲は写真、映像撮影OKです」という文字がスクリーンに映し出されると、ライブは“ナイトエクスプレスパレード”エリアへ。列車の汽笛が聞えてきたあと、ここでは7人が一人ずつトロッコに乗って飛び出してきて、会場は狂喜乱舞!そのトロッコに乗って場内を駆け巡りながら、彼らはスパフルの代表曲でTikTokで大バズりした「チグハグ」を披露。スマホを構える観客に向かって、7人はトロッコの上でかわいいとカッコいい、どちらも盛り盛りのファンサを届けながら、観客と一緒に“チグハグダンス”を踊り、狭い通路を駆け抜けていく。そうして、会場の最後尾には7台のトロッコが横一列に連結!だだっ広い幕張メッセの最後列を最前列にして、昭和歌謡テイスト満載の「Juicy Smile」をパフォーマンス。ステージから遠く離れた席のファンも喜ばせた。その後「サマー☆★げっちゅー」に突入すると、再び連結していたトロッコはバラバラになり、客席に(担当カラーの)カラーボールを投げ込むとファンは激しく感情が高まり、絶叫!場内を熱狂的な興奮で湧き上がらせながらステージへと戻っていった。

ステージ戻ったメンバーは「駆け抜けたね」「楽しんでますか?」「もう終わっちゃうよぉ~」「もう1回?」と各々、言葉をもらしながら舞台中央に集まっていく。そうして、いよいよ最後のアトラクションエリア“アドベンチャーシェイクタウン”へ。ここからは、スパフルのキラーチューンを連発。鈴木が「みんなタオルを振ってくよ!」といって、まずは彼らの春の応援歌「サクラフレフレ」をドロップ。観客たちは“はーちーのーじ”、“なーなーめー”というメンバーのかけ声にあわせて、タオルを楽しくシェイクシェイク。スクリーンに「大きな声でコールしてね!」という文字が浮かび上がり、「どーぱみんみん あどれなりんりん」が始まると、ものすごいコール&レスポンスが巻き起こり、会場全体に強力な一体感が生まれていく。そこにポップでカラフル、スパフルならではの中毒性の高い「まにまに」をドロップ。センターステージで元気いっぱいにクセの強い“まにまにダンス”を爽やかな笑顔を浮かべて踊ったあとは、メンバーが1人ずつ“まにまに まにまに まにまに まにまに”と言葉を連呼して花道を通ってメインステージへ。そうして、阿部が「みんなで楽しんでいきましょう!」と煽ったあとは、多様性を歌った「だいぶダイバーシティ」を堂々とアクト。圧巻のステージを披露したあとは、「みなさん、スマホのライトをつけて下さい」という田倉の指示に従って、観客全員がスマホのライトを灯してかざすと、場内全体が白く発光。幻想的な景色を作り出してみせる。それを見た田倉が「みなさんの光があれば、スパフルは輝き続けられます。ここにいるみんながファミリーです」と伝え、7人がセンターステージで輪になりながら、スパフルワールドのテーマ曲「SUPAFURU WORLD」を最後のアトラクションエリアの終演ナンバーとして歌唱。そうして、メンバーは一人ずつトロッコに乗り込み、最後にファンの近くで挨拶を届けてバックヤードへと消えていった。

スパフルワールドは、アンコールもムービーからスタート。映し出されたのは、なんとクレーンゲーム!景品収納ケースのなかにいるのは、メンバーのぬい(←これがめちゃくちゃ可愛い!)。クラップでクレーンを動かして、メンバーの名前をコールしてクレーンを下げて、ターゲットとなったメンバーのぬいをつかんで捕獲していくというゲームを繰り返し、全員のぬいをゲットできたらアンコールが開幕するというもの。そんな遊び心満載のどこにもないようなアイデアで、アンコールの時間までファンを楽しませた彼ら。メンバー全員分のぬいが揃い、スパフルワールドのアンコールは「ポップコーンフィーバー」で開幕。7人はTシャツに着替え、担当カラーのシュシュを思い思いの場所にコーディネイトして登場。メイン、花道、センターステージを縦横無尽に駆け抜け、パフォーマンスをしていくなか、客席に降りてきたメンバーとハイタッチを交わした観客は、飛び上がりながら絶叫して大興奮!そして、スパフルが節目節目に歌ってきた疾走感ある「ボクらの夜明け」を、ストリングスバージョンで歌唱して届けてたあと、グッズ紹介をはさんで、最後はダンサーズも加わり、彼らが初ステージで歌ったスパフルの始まりの曲「Seven Fruits」をパフォーマンスして、アンコールは終了。

歌い終えたあとは、記念撮影を行ない、7人それぞれがメッセージを届けた。「この公演を発表してから約1年。ずっとドキドキしてて昨日も眠れなかった」と鈴木は直前までの気持ちを告白。だが、終わってみたら「素敵な舞台をお届けできたと思います」と松本は断言。「今回のスパフルワールドは“夜”がテーマ」だと明かしたあと「この1年、辛かったんで…。でも、今日全部出しきれた。生きててよかった。みんなが生きがいです」と涙ぐみながら小田が感情的に本音を吐露すると、それを受け、星野は辛いことも悔しいことも泣いたことも「この空間、この景色を見ると一瞬にしてどうでもよくなる。つらいとき、目をつぶったらそこにスーパーワールドがあります」と語り掛けた。堀内も、だからこそ「本当にこの景色が見られて嬉しい」と続け、阿部は「7人がここにこられたのはフルファミが活動を支えてくれたおかげ。みんなも辛いとき、しんどくなったときは今日のこと思い出して欲しい。これからもみんなに寄り添えるものを音楽、ライブで届けていくから」とメッセージを送った。ちょっとしんみりした空気を察知して「泣いて終わりたくない!笑顔で終わりたから」といいだしたのは小田だった。そうして「ペンライトでウェーブ!」を作ろうとみんなに提案。それを受け、会場に集ったフルファミは、今日のライブのお礼の気持ちを込めて、全員一丸となって美しいウェーブを作ってメンバーにプレゼント。それを見て、メンバーは「やっぱりフルファミがいなきゃだね!」といいながら、各々がうなずく。そうして、最後は7人で手をつないで、生声で「ありがとうございました」と感謝の言葉を伝えて、名残惜しそうに彼らはステージをあとにした。

スパフルワールドが閉園を迎えたあと、スクリーンには“重大発表”という文字が浮かび上がり、今日初披露した新曲「Welcom to Our World」をこの日から配信リリースすること。2026年も新曲を出し、2026年5月4日から5都市を回る全国ホールツアー<ONE FLOWER HALL TOUR2026>を開催。そうして、2026年12月12日には再びワンマンで<THE SUPER FRUIT WORLD 2026>を開催することを発表した。
約1年後に彼らが提供する非日常のアトラクション満載のスパフルのテーマパーク<THE SUPER FRUIT WORLD 2026>が、ここからどこまで進化していくのか。まずは、ホールツアーで、新鮮さはじけるいまのかわいさもカッコよさも兼ね備えたスパフルを間近で感じて、ワクワク、キュンキュンして欲しい。

SET LIST

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公演情報

DISK GARAGE公演

全国5大都市を回るTHE SUPER FRUIT 『ONE FLOWER HALL TOUR2026』開催決定!

2026年 5月4日(月祝)愛知・アマノ芸術創造センター名古屋
2026年 5月5日(火祝)兵庫・神戸朝日ホール
2026年 5月8日(金)東京・SHIBUYA PLEASURE PLEASURE
2026年 5月24日(日)福岡・福岡トヨタホール スカラエスパシオ
2026年 5月30日(土)宮城・仙台銀行ホールイズミティ21

THE SUPER FRUIT WORLD 2026
2026年12月12日(土)開催決定

公演詳細はこちら

INFO

『THE SUPER FRUIT WORLD 2025 in 幕張メッセ』
U-NEXTでの独占ライブ配信が決定!

詳細はこちら

  • 東條祥恵

    取材・文

    東條祥恵

    • ツイッター
  • 撮影

    上溝 恭香

  • 撮影

    森 好弘

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