この日の出演アクトは、トップで登場して、それはもう素敵に、場を荒らし放題荒らした四星球。全員真っ赤な衣装が野外でとても映えたSCANDAL。3年連続で出演しているBase Ball Bear。1年目は大雨に打たれながら熱演し、今年はTOKYO STAGEのトリを務めたTHE BAWDIES(MCでROYが「この間、明るすぎるだけで職務質問を受けました」と言っていて死ぬほど笑った)。「ダンスは自由です!」と参加者をあおりまくり、小さな子供たちまで踊りまくる幸福な光景を実現させたISLAND STAGEのトリ=Lucky Kilimanjaro、などの12組。
そのLucky Kilimanjaroが終わって、去年から始まった催し、「音楽花火」の時間になる。日本のロックの名曲を1曲、フル尺でかけて、それに合わせて花火を打ち上げ続けるというものである。去年は、初日はBUMP OF CHICKENの「天体観測」、2日目はaikoの「カブトムシ」だった。
で、今年のこの日は、サザンオールスターズの「TSUNAMI」。楽曲の表情に合わせて色や形を変えながら打ち上がる花火、そのさまが実に見事、というのはまずあるが、それ以上に、「フル尺」ってことはこの曲の場合、5分15秒の間、延々と花火が上がり続けるわけで、その豪華さにも圧倒された。いくらかかるんだ、これ。と、よけいな心配もした。
観終わってテントエリアへ戻ると、その前でも花火大会が行われている。打ち上げ花火じゃなくて、手に持って火をつけて遊ぶ方の花火、あれを、テントへ戻って来た人たちや帰路につく人たちに、スタッフが配っているのだ。みんな大喜びで火をつけ、どんどん人数が増えていく。特に子供たち、みんなすんごいうれしそう。
そうか、そうよね、今どき都会では花火をやれる場所って限られるもんね、などと思いながら見ていたら、その花火を配っているスタッフのひとりが、知人のYさんだった。「鹿野さん急に言うんですよ、花火を配ろうって。この時期、花火、売ってないんですよ。探すの大変でしたよ。もうちょっと早く言ってくれればいいのに!」。
あっはっは。あっはっはじゃないか、ご苦労様です。なお、この無料の花火大会は、2日目も3日目も行われて、大好評だった。
ではテントに戻って寝ます。