WATWING、ツアー初日、全国7都市ホールツアーが狭山市市民会館で開幕!Windyを喜ばせるサプライズ演出で会場は大熱狂

ライブレポート | 2024.09.13 20:00

WATWING「LIVE TOUR 2024 - Get Em Back -」
2024年8月31日(土)埼玉・狭山市市民会館

※一部曲名表記等ございます。ネタバレが気になる方はライブ参加後にお読みください。

8月31日(土)、6人組ダンス&ボーカルグループ・WATWINGが全国7都市(8公演)をまわるホールツアー『WATWING LIVE TOUR 2024 - Get Em Back -』をスタートさせた。その初日となる埼玉・狭山市市民会館での公演をレポートする。

……と、その前に7月15日(月祝)にリリースされた「DANCE NOW」について触れたい。同曲は 思わず体を揺らしたくなるファンクナンバーで、リリースと同時に公式YouTubeチャンネルにMVも公開。黒いスーツを身にまとったWATWINGのメンバーがクールに、そして時に熱く歌って踊る姿が楽しめる。しかし最後は彼らのお金が何者かに盗まれてしまい、「To Be Continued…」という文字でMVが終わっている。同ツアーのオープニングは、その続きからスタート。タイトルである“Get Em Back”は、MVの中で盗まれたお金を「取り戻す」という意味も込められている。そんな「DANCE NOW」の世界観を引き継いだ演出はもちろん、“いつもの”WATWINGも楽しめる公演となっていた。

「DANCE NOW」とつながりを感じるオープニング映像が終わると、1曲目からバチバチに揃ったダンスで魅了していく。圧巻のパフォーマンスを見せつつも、客席をしっかり見据えている様子から、Windy(WATWINGのファンネーム)との距離の近さをも感じる。その後もクールなパフォーマンスで会場を盛り上げていくと、ここで「DANCE NOW」が飛び出す。「埼玉、盛り上がってるかー!」という八村倫太郎の呼びかけに、会場からは大きな声が返っていた。もちろん、曲中のコール&レスポンスもバッチリだ。WATWINGもそれに応えるかのようなパフォーマンスで魅せ、オープニングパートを一気に駆け抜けた。

WATWING 「DANCE NOW」Music Video

「WATWINGです!」と6人で声をあわせ、八村が「ツアー開幕だ!」とシャウトすると会場からは歓喜の声があがる。そして、「ラストまであなたたちと一緒に駆け抜けます。全国ツアーよろしくお願いします」と観客と目を合わせていくメンバーたち。かっこよくキメて、1人ずつ挨拶……と思いきや、八村がバトンを渡す前にフライングで古幡亮が話し出してしまう。イジる八村、「フライングゲット」のポーズをする古幡の姿に会場は微笑ましい笑いが広がっていた。改めて挨拶。「最高に楽しいツアーにしたいと思います。最後までついてきてくれますか!」(古幡)、「みんなこの日、待ってたか! 俺も待ってたんだ。思いっきり一緒に楽しもう!」(鈴木曉)、「ホールツアー初日開幕ということで、一番最高のライブにしちゃいましょう!」(福澤希空)、「対バンツアーとかもやってきたけど、ワンマンに立ち返ってくると本当にアットホーム。Windyと時間を過ごせることが嬉しいです」(桑山)、「埼玉、ただいまー! ここ埼玉から始まって、ラスト幕張まで一緒に駆け抜けていこうね」(髙橋颯)、「ここから11月まで約2カ月あります。あっという間に過ぎると思いますが、誰一人欠けることなく、めちゃくちゃ楽しいツアーにしていきましょう。そのためには、みんなの力が必要です」(八村)と、嬉しそうな笑顔を見せていた。

古幡亮

鈴木曉

髙橋颯

八村倫太郎

桑山隆太

福澤希空

まだまだライブは続いていく。しっかりと曲のコンセプトに寄り添ったクオリティの高いパフォーマンスをしていく6人を見ていると、彼らのすべてが楽器のように思えてくる。歌とダンスはもちろん、ちょっとした所作や煽りの言葉、表情、そして髪の毛の動きや衣装のネクタイの揺れまでもが楽曲を作る要素の一つになっていた。さらに、先日MVが公開された八村と髙橋による「It's starting to rain」をはじめとしたユニット曲を披露する場面も。
普段のWATWINGとは一味違ったユニット曲でのパフォーマンスも、このライブの見どころの一つだ。そんな中、8月12日(月)にリリースされた「Emergency」を初披露。メンバー全員の歌唱力が楽しめる1曲なのだが、とりわけ鈴木の甘くハスキーな歌声が今までの楽曲よりも際立っていたのが印象的だった。流動的な振りと情熱的な振りが楽曲にピッタリで、思わず見入ってしまうほどであった。

It’s starting to rain (feat. FU & RINTARO)/ WATWING, FU, RINTARO

ここで、3人ずつに分かれて衣装チェンジタイム。まずステージに残ったのは福澤、古幡、髙橋。「(ホールのステージに立つと)お兄さんみたいなことをしたくなるね」と言っていた髙橋だったが、「端からべっぴんさん、べっぴんさん、べっぴんさん。一つ飛ばしてべっぴんさん」と綾小路きみまろの鉄板ネタで笑いを誘っていた。そんな中、「Emergency」のMVが如く汗だくになったことを受けて、「3本のシャワーを使って雨を降らせていた」というMVの撮影秘話をトークを披露。続く、鈴木、桑山、八村によるMCでは、ステージを移動しながら観客と目を合わせていく。観客と直接会話する場面もあり、彼らのファンに対する思いがひしひしと伝わってきた。
ここで福澤、古幡、髙橋もステージに戻ってきて、後半戦がスタート。コール&レスポンスをしたり、クラップを促したり、まだまだ盛り上がっていく。途中、八村が観客を座らせるとステージ上のセットの上でMC。流れるような面白トークでしっかり笑いどころも作っていった。

ラストスパートは、8月31日(土)にリリースされたばかりのEP『lIve』の収録曲「Let Me Kiss U」からスタート。曲が始まる前、散々「ハードコアな楽曲」、「重低音バチバチ」と振りをしていたが、予想外の楽曲だったためざわつく会場。メンバーも楽しそうな表情を浮かべながら、最後まで爽やかにパフォーマンスをしていく。そして、ライブの定番曲になりつつある「YO MA SUNSHINE」。「一緒に音楽作ろうぜ!」という八村のシャウトで、会場はこの日一番の熱気を見せていく。そして普段は鈴木の<大丈夫そ?>のパートをサプライズで高橋が披露。「キャー!」という悲鳴とともにどこからともなく「やば〜い!」というメロメロになったWindyの声も聞こえてきた。

一度本編に幕を下ろすも、ツアーTシャツに着替えたメンバーが再び登場し、アンコールが始まる。八村は「タイトル『Get Em Back』は取り戻すっていう意味。去年パシフィコ横浜でワンマンライブをさせてもらったり、全国ツアー、武道館、コラボツアーをやってみんなと走ってきましたけども、まだまだだなと自分たちでは感じています。こうやってそばにいてくれる皆さんもいますが、一度離れてしまった人やまだ知らない人もたくさんいます。ここにいる皆さんとともに進んでいく一方で、(そうでない人にも)『こいつら最高じゃん』と思ってもらえるように、力のかぎり、全身全霊で進んでいく。『Get Em Back』はその意思表明です。このツアーが皆さんの心に刺さるものになればと思っています」と決意表明。さらに埼玉県出身の髙橋は「まだまだ未熟者の僕らですが、これからも皆さんと一緒にどこまでも突っ走って行きたいです。僕らの大事な人のことを大事にしてくれていつもありがとう。友だちとか家族とか恋人か、みんなが大事にしている人を俺らも大事にさせてください! また会いに来てね!」と締めの言葉に思いを乗せた。

こうして最後まで全力のパフォーマンスをしていた6人は客席に降りたり、全員でタオルを回して一体感を高めたり、一人ひとりの目を見つめるようにパフォーマンスをしたり。ファンを喜ばせるための様々な仕掛けを用意していたのだろう。そして、それに応えるように歌ったり、踊ったりしながら最高に盛り上がっていたWindyの姿も実に熱い。冒頭の挨拶で八村が言っていた「 めちゃくちゃ楽しいツアーにしていきましょう。そのためには、みんなの力が必要です」という言葉の通り、この場の全員でライブを作っていることが伝わってきた公演であった。

この後も9月14日(土)に新潟県民会館での公演が控えており、9月21日(土)に愛知県芸術劇場大ホール、9月22日(日)に大阪国際会議場(グランキューブ大阪)、10月14日(月)に仙台サンプラザホール、10月25日(金)に神戸国際会館 こくさいホール、10月27日(日)に福岡サンパレスでの公演が続く。さらに、11月9日(土)、10日(日)には幕張メッセイベントホールでの追加公演も決定している。WATWINGが少しでも気になっているのであれば、同ツアーの空気を味ってほしい。ぜひ公演に足を運んでみてはいかがだろうか。

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