FUNKY MONKEY BΛBY’S、13都市17公演に渡る「太陽の街ツアー」10年ぶりとなる沖縄でアンコール公演!大成功で幕を閉じる

ライブレポート | 2023.10.06 16:00

2021年の再始動後“初めて”のフルアルバム「ファンキーモンキーベイビーズZ」を3月29日にリリースしたFUNKY MONKEY BΛBY'S。そんな彼らがそのフルアルバムを引っ提げた全国ホールツアー「太陽の街ツアー」。
9月16、17日の東京・J:COMホール八王子ファイナルでホールツアーを完走したが、「太陽の街ツアー -アンコールLIVE-」として舞台をライブハウスに移し、9月30日、10月1日の2Days開催両日ソールドアウトにて大盛況の中、全国ツアーの幕を降ろした。

平成時代を含めてもファンモンとして初となる夏ツアーで全国を巡って来たファンモンがオーラス、最後の場所に選んだのは沖縄のライブハウス「桜坂セントラル」。なぜこの場所なのか。それは15年も前に遡る因縁があったのだ。

ファンモンが初めてツアーで沖縄を訪れたのが15年前の「桜坂セントラル」。今回と同じく、この日もツアー最後の公演だったのだが、開演時間を過ぎ、お客さんが会場を満杯に埋め尽くしている中で、当時のマネージャーとモン吉、DJケミカルがステージに現れ中止を発表したのである。ライブ中止の理由はファンキー加藤の体調不良。身体の異変を感じたファンキー加藤の診断結果は肺血栓となり、ドクターストップがかかったのだ。中止にしてしまった悔しさとお客さんに対しての申し訳なさもあり、同年の年末にリベンジライブを果たすも、今度はライブ中にDJケミカルの足に釘が刺さるというアクシデントに見舞われ、彼らにとっての鬼門として立ちはだかっていたのである。

その後、順調にセールスを伸ばし、会場が大きくなるにつれてライブハウスツアーというものも無くなり、桜坂セントラルから遠ざかっていたのだが、再始動後の沖縄一発目のステージとして「桜坂セントラル」を選んだ。

ライブハウスではホールのステージにあったLEDビジョンの演出も無い、人対人の真剣勝負だが、それをファンモンの原点だと言わんばかりに楽しそうにステージを縦横無尽に動き回るファンキー加藤とモン吉の二人。
ホールツアーでの勢いをそのままライブハウスに持ち込んだ圧巻のパフォーマンスはファンモンをライブの人だと認識させるには十分過ぎる空間だった。
声出し解禁になり初めての新生ファンモンのステージは、ファンキー加藤とモン吉、そして観客の合唱が折り重なって作り上げられる音楽業界でも極めて稀有な存在感を示していた。
それはやはり、彼らの圧倒的なヒット曲の多さと、最新曲でも決して観客を置いていかない楽曲のPOPさと、そのクオリティーの高さに加え、二人のライブ力が会場の一体感を作り上げているのだと改めて認識させられることとなった。

「大阪や名古屋と違って、ワンマンライブとなるとよくて年に1回、2年に1回くらいしか沖縄に来ることがなかなか出来ないけど、未来への約束として、大合唱したいと思いますんで、良かったら声をひとつに合わせてください。」と、会場中が歌い始めた「あとひとつ」の光景は、ファンにとっても、ファンキー加藤、モン吉の二人にとっても、この夏の忘れられない想い出となったことだろう。

なお、FUNKY MONKEY BΛBY'Sは、12月3日には、2021年10月の武道館公演以来、2年ぶりとなる「WE ARE FUNKY MONKEY BΛBY'S -2023 TOKYO-」を東京・ガーデンシアター開催する。
新旧織り成すファンモンの全てが詰め込まれた究極のライブイベント、それが“WE ARE FUNKY MONKEY BΛBY'S”であり、“全国ツアー”が今のファンモンのライブなら“WE ARE FUNKY MONKEY BΛBY'S”はファンモンの歴史が詰め込まれたヒストリーライブとなる。新旧の名曲たちが散りばめられたライブに是非足を運んでみてほしい。

また、ファンキー加藤が2024年にソロデビュー10周年記念ワンマンライブ「I LIVE YOU 2024 in 日比谷野外音楽堂」を4月28日に開催することも決定しているが。ソロとしては3年ぶり、「I LIVE YOU」としては6年ぶりとなるファンキー加藤のソロワンマンの続報も期待したい。

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