DI:GA ONLINEでは全公演の中島卓偉本人によるセルフレポを掲載いたします!
単独弾き語りライヴ VIVA LA BIG MOON
2023年4月14日(金)大阪MUSE
Version1 BIG SUNSHINE & GREATEST SONGS
2023年4月15日(土)昼公演 大阪BIG CAT
Version 3 TAKUI SONGS ONLY LIVE
2023年4月15日(土)夜公演 大阪BIG CAT
4月9日の東京公演で枯らした喉。中4日で14日は大阪ミューズホールで弾き語り単独ライヴ。ここから3日間で計5公演というツアーラストスパート。当日まで休むスケジュールに出来ず、声の戻りが遅く神経質になっていました。一人で新幹線に乗り大阪へ。ここで気が抜けたのか新大阪までフルで寝てしまい、降りるのがギリギリに。バゲージとアコギのハードケースを持ち歩くのは腱鞘炎持ちには結構ヘビー。回復の為にこの4日間も歌う練習が出来ず、14日の弾き語りの曲は全部ぶっつけ本番。本ツアーと1曲も被らないセットリスト。おまけに30分ものビートルズメドレーなども計画してしまい、会場へ向かうタクシーの中や、楽屋での頭の中でリハーサル。終演後は結構な疲れ。ミューズホールの店長さんがたこ焼きを差し入れしてくださり、それをホテルに持ち帰り夕食に。寝ないと声が戻らないので、この3日は就寝前に睡眠薬を飲んでしまいました。翌日は朝8時半に大阪BIG CAT入り。昼公演が14時半スタートということでとにかく時間がない。今日も結局たくさんの曲をリハーサルで触り、入念にチェック。メンバー、スタッフ、みんな真面目。もっと良くしようという気持ちが全員一致していることが素晴らしい。感謝です。昼公演はこのツアーのVersion1セットリスト。このパターンで演奏するのもこれが最後。同じく衣装もこの昼公演が最後。最後という感覚のパワーが出るのかこのツアーで一番の盛り上がりに。さすが大阪でした。レスポンスが早い。ファンの勘が良いというのか、僕が求めていることを倍にして返してくれるのが関西のフィーリングとグルーヴ。24年間この盛り上がりと優しさに何度助けられてきたかわかりません。今日のライヴを盛り上げようとみんなが思ってくれている感じ。こういう雰囲気は大阪でしか味わえないと言ってもいいくらい。ただ今回の大阪はチケットが伸びなかった。前回の、去年の夏のツアーは大阪が一番盛り上がり、その映像をたくさんの人に知ってもらおう、観てもらおうとニューアルバムの特典に振り分けて宣伝もしました。この期待と数字を次回はBIG CATに持っていこうとスケジューリングしましたが、伸び悩むチケットにやむを得ずスタンディングをやめて全席椅子有りに。これもすべて社長である自分の判断です。結局、当日券が昼も夜も20枚以上も出て形にはなりましたが、アーティストの成績としては失格。次回の大阪ライヴの告知をステージでしたかったのですが断念。どんなに良いライヴをしても、イベンターや会場側は早くチケットが捌けるバンドやアーティストにスケジュールを優先する。自分のファンの方々のチケットを購入されるスピードが遅いこと、課題は増えるばかり。僕が24年間も続けていると当然ながらファンの方も年齢を重ね、仕事や家庭が忙しくなります。仕事の立場が変われば責任も変わる。子育てがあれば簡単に予定は立てられない。でも、そんな中でも同じ環境の方であっても来る方は来てくれる。当日券の枚数の多さを見ても、ギリギリにならないとわからないスケジュールで誰しも忙しい。でもやっぱり僕個人の想いとしては、来ていただけるなら早くチケット購入してほしい、切実です。良いライヴが毎回出来ていてもこういう問題にぶち当たります。
ただそれでも、今回集まってくれた方々のテンションは素晴らしかった。感謝しかありません。僕のライブで一番盛り上がる街は間違いなく大阪です。
昼公演もかなり良かったのですが、夜公演はそれを超える盛り上がり。野郎ファンの歓声や歌声は本当に嬉しかった。椅子にしたことによって一人一人の顔が良く見えて、表情がわかると伝えやすいのです。誰もが笑顔だったこと、むしろ自分がパワーをもらえましたね。昼公演の後半戦1曲目の「BAD REPUTATION」このツアー1番の盛り上がりを見せました。新曲でこのテンション。さすが大阪でした。夜公演の1曲目の「NOBODY KNOWS」1曲目のテンションとは思えない盛り上がりを見せてくれました。中盤にメロウな曲をやってギアを下げても、後半戦でまたすぐ切り替えてくれる。これも大阪ならではのレスポンスの早さです。大阪の2公演はあっという間に過ぎるライヴだったように思います。今これを書いていても細かく思い出せない。それほど良かった。終演後楽屋に帰り「あれ?もう終わったのか」と思う程でした。セットリストの素晴らしい流れと演出、ステージが高く広いのでフロント3人のフォーメーションも非常に上手く行きました。スペースがあるとターンも股割りも何度も出来る。音に溶け込んでメンバー全員で集中したからこそあっという間だったんだと思います。両公演とも潔くアンコール無し。渋谷の夜公演のアンコールが自分的には腑に落ちなかっただけに大阪のファンの方とは意思の疎通がしっかり出来たように思います。
最前列に率先して盛り上げてくれる男性ファンがいて、いつも卓偉コールでも一番に引っ張って声を出してくれる彼。コールを会場任せにしない人はアーティストやバンドの宝です。こういう方が自分のファンでいてくれてることが僕の誇りです。MCでも感謝を伝え握手をし、ステージから去る時に彼に直接ピックを手渡ししました。
終演後は皆で片付けをして(チーム卓偉は必ず楽屋を綺麗に片付けてから帰ります)機材車に全員で乗り込み名古屋へ移動。ここまでで3公演歌い切りました。今夜も寝なくては。寝ないと声が戻らない。24時にはどうしても寝たい。名古屋のホテルへ着き、コンビニで水とバナナを買い、風呂に浸かり、ストレッチをしようと思いましたが、極度の疲労により体が言うことを聞かず。睡眠薬を飲んで寝ますが、ライヴ前に飲むステロイドの錠剤の副作用で、夜中に気持ち悪くなり2回戻しました。吐くと喉が極端に渇き出すので水をがぶ飲み。寝たいのにこんなことで起きてしまう自分に腹が立ち、でも時計を見ると余計寝れなくなるので、とにかく何も考えずなんとか眠りにつけました。
次回はツアーファイナル名古屋公演について書きます。
中島卓偉