DI:GA ONLINEでは全公演の中島卓偉本人によるセルフレポを掲載いたします!
Version 1 BIG SUNSHINE & GREATEST SONGS
2023年3月11日(土)福岡 DRUM Be-1
Version 2 BIG SUNSHINE & BAD SPEED PUNK
2023年3月12日(日)福岡 DRUM Be-1
故郷福岡公演2DAYSを終えて。
福岡DRUM Be-1ツアー初日。故郷からツアーがスタートすることが心の底から嬉しい。それと同時に声帯結節をやってしまい、声が続くかどうかの不安も大きかったです。
ツアーともなると普段鍛えているメニューを更に強化するので体脂肪も極限まで下げます。前日もホテルの部屋で筋トレとストレッチを念入りに。寝る寸前まで歌う曲の歌詞を眺めながら歌詞を反復。どれだけ真面目なんだと自分でも思ってしまいますが(笑)それくらいステージにかける想いは強く、常に本気です。初日のリハーサルは確認の為にやる曲が増えます。照明さんとのやり取り、タイミングもあるし、シーケンス、アンプの鳴りのチェック。その他に僕はリハーサルの時点で本番で履くシューズで床との滑り具合をチェックします。どの会場もやります。ってのは履く靴とステージの床の滑る具合でどれくらいの力でターンするか、股割りするか、これを知っておかないと力むし、場合によっては怪我もする。これを怠ったったら自分も終わりです。ライヴは兎にも角にも準備。
本番30分前にメンバーと衣装を着て、お互いに見合うとテンションが上がり、いよいよという気持ちになります。声出し解禁のライヴ。バックステージには定番の卓偉コールも聞こえて来ました。まだ遠慮があるのかなという感じのコールでしたがやってくれただけ本当に嬉しかった。またライヴが戻って来たぞという気持ちになれました。
Version1のセットリスト。古い曲と新しい曲を織り交ぜて、急に24年前の曲をプレイしたり、そこからまた24年後の現代に戻ってきたり、それがまたジェットコースターのようで、それでいてタイムラグも違和感もない。何歳になっても歌えるようにといつもそこにこだわって曲を書いて来たことが今日に活きたなと思いました。
バンドでのワンマン福岡ライヴは実に7年ぶり。「煉瓦の家」というアルバムのツアー以来でした。他県からも集まっていただき、マスクはされていてもオーディエンスの大合唱は最高でした。ちょっと初日は喋り過ぎましたね(笑)それくらい楽しかったってことでもあります。好きなだけ方言を使ってMCが出来る喜び。この日は出身地の古賀市の田辺一城市長がライヴに来てくださいました。僕が何度も古賀出身を強調するものですからそれも喜んでもらえて嬉しかった。同世代の市長。音楽にもロックにも理解がある。24年も続けて来るとこういう出会いとご褒美があるのかとつくづく思います。
福岡は2DAYS。初日が終わっても打ち上げにも行かず、ホテルで弁当を食い、また入念にストレッチをし、半身浴をし、早めに寝ようと思いますがアドレナリンが下げられず、全然眠れない。良いライヴをした日はいつもこれです。僕は酒を一切呑まないのでアルコールにも頼れない。睡眠薬を飲んでも2時間半で目が覚めてしまい、しかも翌朝の6時半。喉を回復させるにはとにかく睡眠。こういう問題をプロとしてどうにかしたいとずっと思っていますが年齢的なことも当然あり、40代になってからはとにかく長く寝られない。当然ながら昨日よりも枯れがひどい。でもこれはプロとして言い訳にならない。ツアー2本目からいろんなジレンマを実感します。どうしても声が枯れ気味だとテンションが下がり気味になりますが、そんな翌日は隣の福岡DRUM LOGOSでOKAMOTO'Sがライヴをされており、ハマ・オカモトくんがマネージャーと二人で楽屋まで挨拶に来てくれました。マネージャーの方は前の事務所で一緒に仕事をしていた付き合い。彼がLoVendoЯのマネージャーをやっていた頃に遡ります。たまたまですが、今日LoVendoЯの「イクジナシ」がセットリストに入っていたので彼は喜んでくれました。(やる曲のネタバレごめんよ)この曲は彼の事細かな要望に僕が応えて書き上げて出来上がったLoVendoЯの鉄板曲でした。
嬉しい来客に疲れも吹っ飛ぶ。ハマくんには僕のセルフカバーアルバムでLoVendoЯの「いいんじゃない?」のベースを弾いてもらってからのお付き合い。お互いのCDを渡し合い、LINEの交換もしました。
翌日はVersion2のセットリスト。初日と被る曲はわずか2曲のみ。リハーサルも2日目はラフにやろうかとも思っていたのですが、メンバー全員真面目(笑)!。時間があるならやっておこうかということに。ここで歌い過ぎてまた声を消耗するのですが、歌っておかないと歌詞を覚えられない。午前中から地獄でした(笑)当然ながら衣装も変わります。ロックをやっている以上、衣装にもしっかり気を遣い、衣装の着こなしでセンスをちゃんと表現。やる音楽と衣装やメイクはセットじゃなきゃいけないと思っています。個人的にはこのVersion2のBAD SPEED PUNKのセットリスト、好きですねえ。音楽はPUNKから入っているってこともあるし、アップテンポで押し切る感じがとにかく熱い。でもちゃんと聴かせる曲もある。16ビートの跳ねた曲が少なく、グッズで販売している全員参加のナカジマラカスを振る曲がわずか2曲しかないってのが問題です(笑)。
この2DAYS、盛り上がりましたね。会いに来てくれた方、本当にありがとう。こんなにセットリスト変わるんだと思ってもらえたと思います。それくらいライヴでの鉄板曲が多いってことが嬉しいし、それはファンの方々と24年間一緒に育てて来たってことですからね。こんな光栄なことはありません。心から感謝致します。
ツアーに対する責任感と気合でライヴやツアーの為に普段から食生活をストイックにやり過ぎて、それがむしろストレスになっていました。福岡の名物を何も食べずに帰ろうとする僕をみんなに止められ、ラーメンぐらい食って帰ろうよってことで、ならば僕が物心つく前から食べている長浜ラーメンの一心亭に行こうということで空港に行く前に寄りました。美味いなんてもんじゃない。食生活ももちろん体や喉に大事ですが心の栄養も必要だな、としみじみ思いました。独立して初の故郷公演、今年の10月からのデビュー25周年イヤーの中でまた福岡で、バンドで、ライヴがやれたらと思います。今年の5月から8月にかけては九州を一人アコギでツアーをやります。間も無く告知出来ると思いますので乞うご期待!
次回は3月18日・仙台、19日・埼玉、計3公演です!是非いらしてください!お待ちしています!
中島卓偉