Kim Hyun Joong Japan Tour 2020 月と太陽と君の歌
2020年2月1日(土) オリンパスホール八王子
キム・ヒョンジュンが全国ツアー『Kim Hyun Joong Japan Tour 2020月と太陽と君の歌』のツアー初日の公演を、2月1日に東京・オリンパスホール八王子で開催した。2月5日リリースのニューアルバム『月と太陽と君の歌』を引っさげての今回のツアーは、ホール公演の“月TOUR”と、彼にとって初の試みとなるライブハウス公演“太陽TOUR”の2つのスタイルで行なわれる。約2カ月に渡る公演を経て、3月28日に神奈川・パシフィコ横浜 国立大ホールで開催されるツアーファイナルへとつながっていくという。期待感高まるツアー初日の模様をレポートする。
会場には大勢のファンが詰めかけ、すでに興奮状態。バンドメンバーの演奏からまばゆいライティングが輝き、ヒョンジュンは勢いたっぷりの「BEYOND CRAZY」でライブをスタート。続けざまに「HEAT」を披露する。パワフルなバンドサウンドで、伸びやかなヴォーカルを聴かせるヒョンジュン。彼の“さあ、みんなで!”の声に、ファンもサビを大合唱。ライブ冒頭から、会場は強烈な熱気みなぎる空間となった。
MCでヒョンジュンは“1年ぶりのツアーが遂に始まりました。今日はみなさんが想像している以上のステージを用意しました。みなさんの大切な時間を決して無駄にはしません。しっかり覚悟していてください”と声を上げる。
ライブに戻ると、ミディアムテンポのラブソング「Love song」、強い愛の感情を歌う「PURE LOVE」、ポップチューン「KISS KISS」を歌唱し、会場をスイートな世界観に包んでいく。さらに、ピアノのサウンドで歌う「HAZE」、美しいメロディーの響く「四季」といったバラードを歌唱し観客を魅了した。
次々とサウンドを変化させながら、ヒョンジュンはライブを進行していく。ファンキーなアレンジとなった「Cappuccino」で楽しませ、パワフルなロックチューン「HOT SUN」で会場のボルテージはアップ。「BARK MATIC」ではダークでヘヴィな世界を展開する。
そして「Lucky Guy」は、ハードロックなアレンジで熱唱。ツインギターのサウンドをバックにシャウトしたりと、ロック好きな彼の趣向性を色濃く反映したステージを見せていく。エナジーたっぷりな彼のパフォーマンスに、会場は強烈なテンションとなった。
ライブもいよいよ後半戦。新作について“今回のアルバムは、僕がバンドとともに活動し、作詞作曲プロデュースをしてきた2年間が詰まった作品です”と語ると、アルバムのリード曲「月と太陽と君の歌」をお披露目。ミディアムテンポの広がりのあるサウンドで、ファンへの大きな愛の深さ、歌を歌い続ける思いを伸びやかなヴォーカルで歌っていく。優しさと強さを感じる彼の歌に、会場は大きな拍手に包まれた。
そして、昨年8月に韓国でリリースされた「Life Without You -セピア色の時-」を日本語バージョンで披露する。歌詞は、男性目線の韓国語バージョンとは逆に、日本語バージョンは女性目線となっているという。彼は失恋の想いを儚いメロディーに乗せてファルセットで歌唱。切なくも淡い世界観に、観客はぐっと惹きつけられた。
MCで“ツアーが始まって、僕に目標ができました。北海道から沖縄まで、ほんとに日本全国のいろんな都市を回ってみたいなと思いました。これから3年以内に実現したいです”と、今後の目標を宣言。続けて“まずその前に、今回のツアーを通して、よりいい歌とメッセージを届けてもっとみなさんと共感して、そしてキム・ヒョンジュンの良い姿をお届けしていきたいです”と、これから続いていくツアーへの意気込みを語った。そして、ニューメタル的な「Take my hand」をエモーショナルに歌唱。ファンとともに、“立ち上がれ”“限界跳び越えろ”といった歌詞を大合唱し、一体感を作り上げてライブ本編を締めくくった。
さらにアンコールでは、爽快なロックチューン「B.I.N.G.O」と「Good-Bye」を披露し、力いっぱいの歌を届けてライブが終了。ニューアルバムの新曲や、これまでの楽曲も新たなアレンジで披露するなど、生バンドのサウンドで現在のヒョンジュンの音楽性がしっかりと伝わってきた。MCではユーモアを交えてファンと親しく接し、熱気と楽しさと彼のパーソナリティーの伝わるツアー初日となった。