1st Mini Album 『Muvidat』Release Party
2018年11月23日(金・祝)eggman
【member】Vo.Uqui / Dr.MAH
【GUEST MUSICIANS】Gt.Yasutaka Nakajima / Ba.REI MASTROGIOVANNI
!!ネタバレには配慮しておりますが、ツアーに未参戦のお客様の閲覧はご注意ください!!
Muvidat(ムビダット)が11月23日に東京・渋谷eggmanにて『1st Mini Album 『Muvidat』Release Party』を開催した。
Muvidatとは、昨年11月の新木場Studio Coast公演をもって、18年間に及ぶ活動を休止したSHAKALABBITSのUquiとMAHによる新プロジェクト。今回のツアーでは会場限定販売となる1stミニアルバム「Muvidat」を携え、サポートメンバーにYasutaka Nakajima(Gt)とREI MASTROGIOVANNI(Ba)を迎えた4人体制で全国4箇所を周り、各地でサイン&握手会も実地される。
記念すべきファーストステージとなった渋谷eggmanのチケットは即完となっていた。超満員の観客の大歓声と拍手に迎えられたUquiが「はじめまして、Muvidatです」と少し照れ臭そうに挨拶し、「会いたかったよ。ただいま」と続けると、フロアからは「おかえり〜」という声が飛び交った。続けて、MAHは「ちょっと時間がかかりましたけど、ただいまです」と返し、ミニアルバム『Muvidat』の収録曲を次々と披露。
サポートはシャカラビ時代のライブイベント「Jammin’」や「Hallelujah Circus Acoustic SHOW」でも共演しているお馴染みのメンバーであるが、バンドメンバー全員が丁寧に、慎重に演奏しているような印象を受けた。Muvidatの初ライブで、先行配信されてはいたものの、ほとんどが初見の新曲ばかりということもあったのかもしれない。バンドも観客も、笑顔で楽しく踊り、飛び跳ね、叫び声をながらも、どこかお互いに手探り状態でライブが進んでいったが、19年目にして、まるで新人バンドのような独特の緊張感が漂うライブを体験できたのは新鮮で貴重にも感じた。
ライブの中盤にはUquiが「みんな、どんな気分?どんなポジションでいたらいいのかっていう悩みが伝わってくるんだけど(苦笑)、何もルールはないのでね。Muvidatの新しい音楽が鳴ってるだけなので、みんな、それぞれでいいと思います。あっという間に終わってしまうので、勿体無いので遊びましょうよ」と呼びかけて緊張を解き、バンドメンバー4人でミニアルバムの制作のエピソードを楽しく語った後、Uquiのバースデイに毎年開催されている恒例のアコースティックライブ「Hallelujah Circus Acoustic SHOW」の開催を発表。
さらに「よく知ってる大先輩で尊敬するバンドのカバー」でフロアを大きく盛り上げ、「Muvidatの曲もどんどん増やすからさ。みんなが踊ったり、心がわさわさするように作っていきますので、楽しみに待っていてください」と意気込みを語る一方で、活動休止からここまでを振り返りながら、新たな決意を表明した。
「何が起きるのかがわからない人生を生きてると、どうしたらいいかわからなくなることもたくさんあると思うけど、それは非日常じゃなくて、当たり前のことであって。すごく最高の日もあるし、最低の日もあるけど、そんな中でも、自分に期待していたいし、自分が一番自分を信じていたいし、大好きでいたい。自分が嫌いだっていう気持ちもわかるけど、やっぱり好きになってあげたいし、みんなのことも元気にさせてあげたい。みんなが音楽を求めてくれたら嬉しいし、Muvidat聴きたい、SHAKALABBITS聴きたいって思ってくれるように。だから、私は、最低な気分になったとしても、ぐるぐるぐるぐる、自分をかき乱して、音楽を続けていきたいと思い、今日に至るわけです。去年の今頃は何にもなくて、どうするんだろうって。でも、みんなに会いたいっていう気持ちが強すぎちゃって。やっぱダメなの。ライブしたいっていう気持ちが強かったから、本当に脱兎のごとく曲を作って、発表できたことはすごく嬉しく思います。それは、みんながそばに居てくれたからかなって。みんなを思いながら歌詞を書けたし、音楽を作れたんだと思います。Muvidatはまだ始まったばかりの赤ちゃんですけど、これから一緒に歳を重ねていけたらいいなって本気で思ってますので、皆さん、どうかついてきてください。これからもどうぞよろしくお願いいたします」
本ツアーは12月23日に京都、年明けの1月19日に大阪、20日に名古屋と続くためにセットリストなどの詳細は避けるが、「いつだって夢中になれる」というMuvidatの指針が詰まった「Muvidat」や、バンドに憧れた頃の煌めきを想起させる「タンジェリン」、バンドも観客も一緒に叫び、体中のエネルギーを解き放った「19Years」などが呼び覚ましてくれた情熱と興奮、そして、開放感は今も身体の中に残っているし、楽しすぎて泣けてくる感覚はSHAKALABBITS改めMuvidatのライブでしか味わえないものだ。おかえり。そして、これからもよろしく。UquiとMAHには、やっぱりライブハウスが一番似合う。