──Gacharic Spinは年々いろんなアイディアや飛び道具を盛り込んでいますが、音はダイナミックなところを残しつつどんどんスマートになってきていると思うんです。
ああ、それはあるかもしれないです。最近はオレオのシンセも音の整理を細かくしていたり、抜くところは抜く!とメリハリをつけているので、それがスマートに聴こえてもらえてるのかな。DOLL$BOXXや寺田恵子さんとのコラボの寺田リックスピンとか、Gacharic Spin以外の音楽活動をしていることで、Gacharic Spinに変化も出てきているのかなと思います。レコーディングは自分の癖を見つけたり、客観的にどう聴こえるか発見があったり、学べる場所でもあり、自分の成長を感じられる場所でもありますね。『Go Luck!』もメンバーの「もっと成長しよう!」という気持ちが反映されたものになっていると思います。
──その向上心はGacharic Spinの原動力でもありますよね。
ダラッとするのが苦手なんです(笑)。ライブとかもなあなあになっちゃうのがすごく嫌なんですよね。事前にちゃんと練習できない状態でライブをやるのはわたしにとってすごく大きなストレスになっちゃうんです。
──そしてこの『Go Luck!』を引っ提げて9周年ツアーを回るわけですね。
やっぱりわたしたちはライブバンドなので、『Go Luck!』の選曲は「セットリストのこのあたりにこういう曲を入れたいよね!」みたいなことも話しながら進めていったんです。リリースツアーであり、まいを入れた5人体制で最後のツアーでもあるけれど、なにより9周年ツアーだなと思っていて。9年の歴史を詰め込んだ、この5人だからこそやれるライブを全国でできたらいいなと思っています。
──9年の歴史のうち、まいさんは6年間在籍されていますしね。
そうなんです。まいはパフォーマー1号として6年間一緒にGacharic Spinの歴史を作ってきたし、いまあるスタイルはパフォーマーという立ち位置があってこそ出来上がってきた形なので。「名前だけは知っているけれどちゃんと観たことがないな」と思っている方々にも、この5人体制のGacharic Spinの刻んできた歴史をこのツアーで観ていただけたらなと思います。
──全国ツアーのあとに卒業できるまいさんも恵まれているなと思います。ラストライブを東京か地元で行って卒業、というパターンが多いですから。
卒業のタイミングで全国を回れること、なかなかないですよね。応援してくださる方々は地方にもたくさんいて、その恩を返していきたい気持ちもありました。ライブバンドだからこそこういうことができたと思いますね。今回のツアーは1本1本、本当にいろいろ感じることがあるだろうな……。この5人体制は、本当に最後だから。
──まいさんの卒業は、バンドの歴史においてもかなり大きな節目ですものね。
そうですね。この体制が最後というタイミングでアルバムを出せて、ツアーもできて、海上自衛隊とのコラボ写真集も出して(笑)。自分たちの歴史の節目にこうやっていろんなものを残せるのはバンドにとってもメンバーにとっても幸せなことですね。まいをちゃんと送り出したい気持ちもあるし、来年の結成10周年に向けて、この9周年のツアーを成功させて次につなげられるようにがんばっていかなきゃなと思います。
──ツアーファイナルは赤坂ACTシアター。ふだんは演劇が多い会場です。
わたしたちもまだACTシアターには行ったことがなくて、初めての会場なんです。でもスタッフさんが「Gacharic Spinに合うと思う」と言ってくださっていて。演出や舞台セットもいつもと違うことができそうかな?と思っているので、わたしたちも当日を迎えるのがすごく楽しみです。
──Gacharic Spinのライブはエンタメ性が高いこともあり、事前準備もかなり時間を要しそうですが、構想は固まってきていますか?
少しずつ進めているところです。わたしたちはライブのたびにセットリストを変えているので、一つひとつのライブの構想に時間がかかって(笑)。今回は9周年の歴史を詰め込みつつ、まいがいたからこそ作れた曲やフリを見せたいなと思っていて……それでもセットリストはころころ変わりそうな気がしていますね。Gacharic Spinのライブに行ってみたいけど曲を知らないという人も、今回は『Go Luck!』のリリースツアーでもあるので、カバー曲は絶対1曲は聴いたことがあるんじゃないかな?と思います。どんな人にも楽しんでいただけると思うので、ぜひライブに遊びにきてほしいです!
──Gacharic Spinのエンタメに魂を燃やす姿勢は崩れませんね。
バンドや音楽に興味のなかったわたしが、KISSのDVDを観て衝撃を受けて「音楽をやりたい!」と思ったんです。バンドやロックに興味のない人にも「なんだろう?」と思ってもらえるのがエンタテインメント――それは人を笑顔にするものであったり、人に届くものだと思うんです。だからこそ楽しい音楽やライブがやりたいですね。
PRESENT
メンバーサイン入り「Go Luck!」スマホスタンドを2名様に
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