インタビュー/フジジュン
メンバー全員が神戸出身であり、現在も神戸を拠点に活動する「ドラマチックアラスカ」は、ソリッドなギターと伸びやかなボーカルで人気を集めるロックバンドだ。ヒジカタ ナオト(vo,g)、マルオカ ケンジ(Ba)、ニシバタ アツシ(ds)からなるドラマチックアラスカは、全国各地の様々なフェスやイベントで耳の早い音楽ファンの心をガッチリと掴み、次世代ロックの急先鋒として注目を集めている。
そんなドラマチックアラスカは現在、全国12箇所を廻るツアー「アラスカナイズワンマンツアー2016 ~摘みたてベリーおすそわけツアー~」の真っ最中。まさにライブモード全開の彼らに、あえてワンマンにこだわった理由や、地元・関西のシーンへの想い、さらに8月に迫った東京公演への意気込みなどを聞いた。
──ミニアルバム『アラスカ・ベリーズ』(4月6日リリース)を引っさげての「アラスカナイズワンマンツアー2016 ~摘みたてベリーおすそわけツアー~」が、6月11日(火)に神戸からスタートしています。ちょうど中盤に差し掛かったところだと思いますが、現時点での手ごたえはいかがですか?
ヒジカタ ナオト 常に新しい発見があって、それをまた次のライブに活かすということを繰り返し、毎回進化したクオリティ、その時点での「最高」を提供できています。
今回のワンマンツアーでは初めての都市でのワンマンも多く、ずっと待ってくれていたんだな。というお客さんの反応も見えたりして、バンドのやりがいや、ここまで続けてきて良かったな。ということを感じます。
──全国12箇所を廻るということで、ドラマチックアラスカのワンマンツアー史上最多の“挑戦”となるかと思います。ツアー開始前に抱いていた期待、または不安はありましたか?
ヒジカタ ほとんど新体制でのいきなりのワンマンツアーとなったので、グルーヴや、そもそも練習が間に合うのか、という不安もありましたが最高のサポートメンバーとスタッフチームのもとには杞憂でした。
そして、そうやって自分たちで設けたハードルを超えることで、ワンマンツアーを終える頃には新体制も、もはや新体制ではなくなるくらいのドラマチックアラスカが完成しているんだろうという期待もありました。折り返し地点で既にそうした形も見えてきたところです。
──ゲストなどを迎えず“ワンマン”にこだわった理由があれば教えてください。
ヒジカタ 「全国」というフィールドに今現状の自分たちの力がどれくらい通用するのかを確かめたかったです。もちろん、やれるという自信のもとにワンマンツアーを組みました。
──7月2日には、大阪ミナミにて開催された大型フェス<見放題2016>に出演され、BIGCATでトリを務めました。ツアー中のフェス出演でしたが、どんなライブになりましたか?
ヒジカタ ワンマンツアー中だったので、35分という出番がとても短くて物足りなく感じました(笑)。
KANA-BOON、THE ORAL CIGARETTES、フレデリック。みんなここから旅立って行きました。今度は自分たちが「見放題」を旅立ち、関西を背負って下の世代のため、関西のシーンのために轍を作っていくんだという思いを示せたライブになりました。
──現在開催中のワンマンツアーは、初日が神戸でファイナルが大阪という、“関西に始まり関西で終わるツアー”となっています。この日程に秘めた特別な思いなどがあれば聞かせて下さい。
ヒジカタ 僕たちが生まれ育ったこの関西のシーンです。まだまだとはいえ、僕たちにはこれからの関西のシーンを背負い、盛り上げていかなければいけないという使命があります。
関西のお客さん、バンドマンの仲間を含めて、成長の過程を見て欲しかったし、地元神戸から始まり、関西は大阪、なんばハッチで終わるというこの流れはとても大切なものでした。
──ドラマチックアラスカの今後の目標や、挑戦したいことなどを聞かせて下さい。
ヒジカタ 神戸という地元を拠点に活動しています。とても大好きな街です。関西の音楽シーンを、この街を盛り上げていくためにも、自分たちが主体となった大きなイベントやフェスなどを開催してみたいです。
──それでは最後に、ツアー終盤の山場となる8月11日(木・祝)の恵比寿LIQUIDROOM公演に向けての意気込み、そして関東のオーディエンスの皆さんへのメッセージをお願いします。
ヒジカタ 東京では過去最大規模のワンマンライブとなります。初めての東京ライブのことを僕はまだずっと覚えています。ここまで来ましたが、またここからスタートです。
ぜひ今のドラマチックアラスカを目撃しに来てほしいです。何か、きっかけを与えられるライブをします。お待ちしてます。
アラスカナイズワンマンツアー2016 ~摘みたてベリーおすそわけツアー~
2016年8月11日(木・祝)
LIQUIDROOM
16:30 開場 / 17:30 開演
TICKET NOW ON SALE
→チケット情報はこちら