──ライブでの意気投合を経て、コラボレート曲「スーパーD&D~完全にリードしてアイマイミー~/D絶対!SAMURAIインザレイン」もリリースしました。この2曲はどのようにして作っていったのですか?
むらたたむ曲は黒沢ダイスケさん、作詞はあさのまるおさんにお願いしたんですけど“何かテーマを出して”とリクエストされて、普段、私は何を考えているんだろうと思い返してみたんです。それで、雨の日に傘を平行に持つ人が許せないって思い出して、それを伝えたら「D絶対!SAMURAIインザレイン」になりました(笑)。
レディビアードこのテーマ、すごいよね!私は考えたこともありませんでしたよ。雨の日はいつも、滑って転ばないようにってことだけに集中していますよ。
むらたたむビアちゃんも背が高いから、傘では困っているんでしょ?
レディビアードイエス!雨の日、傘を開いた時の先端、私の目の高さにありますね。すごく危ないです。雨の日は右手で傘を持って、左手でディフェンスして歩いていますよ(笑)。
むらたたむ「D絶対!SAMURAIインザレイン」は、そんな思いが詰まった曲です(笑)。「スーパーD&D~完全にリードしてアイマイミー~」はドラムに関する曲がいいなと思って、それを伝えました。そうしたら、“ツインペダル”とかドラムに関連した用語が出てきたり、“バスドラムだけ前にズレる”とか“スネアのフチで指を打つ”とか、ドラムあるある的な歌詞が出てきたりする曲になりました(笑)。それと、この曲は、ツインペダルを高速でドコドコ踏みながら、私が歌っちゃうという新しい挑戦もあります。
──それは、たむさんがツーバスを踏みながら歌いたいと言って実現したんですか?
むらたたむ結果的にそうなりました(笑)。でも、すごく楽しいです!
レディビアードすごいですよ!足を動かしながら、手は別のリズムを叩いていて、口では歌っています。すごく難しいですね。
──曲としてはどちらもヘヴィメタル色が強い楽曲になりましたが、これもたむさんのアイディアなんですか?
むらたたむふたりともメタルが好きなので。
レディビアードたむちゃんは、ドリーム・シアターのマイク・ポートノイさんが大好き。私はポートノイさんのバンド、アドレナリン・モブが大好き。ポートノイさんの話で、すごく仲良くなりましたね。
──ビアードさんは、この2曲を渡されたとき、どんな感想を?
レディビアードすごいと思いました。ドラムがテーマの曲も、傘がテーマの曲も初めて歌いました。それと私のライブでは、基本的にトラック(カラオケ)だけなんです。だからライブドラマーと一緒に歌うのは、超楽しいですね!
むらたたむ「スーパーD&D~完全にリードしてアイマイミー~」のビアちゃんのパートで“曲中のキメなあかんところで顔痒い”っていう歌詞が出てくるんですけど、関西弁の“あかん”が難しかったんだよね?
レディビアード超難しかった!私は東京に住んでいるので、関西弁は話せないよ。
むらたたむレコーディングのときには、私が“こういう意味で、こういうイントネーション”って説明して。そういうやりとりも楽しかったですね。
レディビアードレコーディング・ブースで、たむちゃんが私の後ろに立って、私がミスをすると“あかん!”って教えてくれました(笑)。たむちゃんは関西弁の先生ですね。ありがとう、先生。
──では、レコーディングは一緒にやったんですね。
むらたたむはい。ドラムは先に録音したんですけど。
レディビアードドラムは何回くらいやりましたか?たくさんテイクを録りました?
むらたたむ何回だろう?でもかなり大変で、けっこういっぱいやりました。難しかったです。でも、今はちゃんと叩けるようになりましたよ。
レディビアードプロフェッショナルですね!
むらたたむドラムを録ったあとに、歌は一緒に録りました。面白かったのは、ビアちゃんのレコーディングドリンクが“コカ・コーラ ゼロ”なんですよ!
レディビアードデスボイスのために“コカ・コーラ ゼロ”を飲みますね。私の経験上、“コカ・コーラ ゼロ”が良いんです。あの炭酸が、喉にすごく優しいです。それから冷たい水とお湯も用意します。この3つが必要なんです。たむちゃんは、歌うための飲み物は?
むらたたむえっと、水。でも、歌をちゃんと録ったのが初めてだったので、何が良いのかはよくわかりません(笑)。
──ちなみに、普通のコーラじゃだめなんですか?
レディビアード普通のコーラは、砂糖が喉を刺激するんです。日本語で説明するのは難しいですけど、“コカ・コーラ ゼロ”は喉を守ってくれて、デスボイスでも疲れないんです。