インタビュー/森朋之
撮影/横井明彦
ももいろクローバーZの夏の一大祭り「ももいろクローバーZ 桃神祭 2016 〜鬼ヶ島〜」が8/13(土)、14(日)日産スタジアムで開催!日本各地の祭り、伝統芸能とのコラボレーションが繰り広げられる桃神祭の魅力、そして、“鬼ヶ島”をテーマにした今年の公演に向けた意気込みを玉井詩織、佐々木彩夏に訊いた。
──ももクロの一大夏祭り“桃神祭”が今年も開催されます!日本各地の伝統芸能と共演、アッと驚くシークレットゲストを含めてももクロにしか実現できない夏祭りだと思いますが、玉井さん、佐々木さんにとって“桃神祭”はどんなライブですか?
玉井 まさにお祭りですね!しかも日本全国のお祭りをいっぺんに見られるのは、ももクロのライブだけじゃないかなって。
佐々木 各地のお祭りって、本当は現地に行かないと見れないですからね。私たちも気が引き締まるし、そういう方々がチーム・ももクロに加わってくれるのはすごく心強いです。
玉井 私たちはもともと“和”をテーマにしたグループで、日本らしさとももクロの関わりを持たせたいなって思ってるんですよね。夏のライブの和テイストの衣装を着るのもそうだし、桃神祭には何百年も受け継がられている伝統芸能の方々が参加してくれて。すごく贅沢だなって思います。舞台セットも、私たちのライブの中でも夏のライブがいちばんすごいんじゃないかな。
佐々木 一昨年は、ねぶた祭りみたいなトロッコを作ってもらったんですよ。お神輿に乗って歌ったり、すごく楽しいです。
──2014年の公演ではステージの上に屋台が出てましたよね。
佐々木 あれは私たちが“やりたい!”って言ったんです。会場の外に屋台があったから、“私たちも屋台がほしい!”って(笑)
玉井 メンバーの意見もけっこう取り入れてもらえるんですよ。
──2015年は静岡のエコパアリーナでの開催でした。
佐々木 (百田)夏菜子ちゃんの凱旋ライブだったし、ハッピーな感じでしたね。
玉井 2014年の桃神祭がさらにバージョンアップされた内容だったと思います。『ももいろ太鼓どどんが節』という曲で沖縄のエイサー太鼓のみなさんとコラボさせてもらったり、和楽器バンドも“これでもか!”というくらいパワーアップして。
佐々木 舘ひろしさんもシークレットゲストで来てくれたしね。去年は(高城)れにちゃんが手首を骨折してたんですけどね。
玉井 いろいろあったよね。
──そして今年の桃神祭は2014年に続き、日産スタジアムで開催されます。
佐々木 この会場でライブをやらせてもらうのは3回目なんですよ。
玉井 2年前の桃神祭のときと比べて私たちがどう変わったかを見てほしいなって思いますね。しかも(佐々木が6月に20歳になり)メンバー全員が20代になって初めてのライブでもあるので…。私たち、平均年齢13才から始まったんですよ。
佐々木 いまは平均年齢21歳になりました!
玉井 そろそろ大人な感じに…。
佐々木 なりたいよね。メンバーが20歳になるたびに“これから大人っぽくなっていきたいです”って言うんだけど、いっこうに実現されないんですよ(笑)。だから、これがラストチャンスかなって。もちろん1年に1回のお祭りなので、“これが桃神祭だ”というのをしっかり見せたいと思うし。
玉井 そうだね。私たちは“ももクロらしさ”ということをよく言うんだけど、“ももクロらしさ”って、そのときどきによって変わっているんです。今年の桃神祭でも去年とは違う“ももクロらしさ”を楽しみにしてほしいし、もっとパワーアップしたライブを観てもらうのが当然だと思うんですよね。
──現在の“ももクロらしさ”ってどんなことだと思いますか?
玉井 今年のドームツアーでは個人技をフィーチャーしたんですね。いまは個人の力を出せていけるときなのかなって思うし、ひとりひとりの力量をもっと伸ばせたら、ももクロとしてもさらに伸びていけるんじゃないかなって。
佐々木 みなさんがイメージしてくれているももクロは“元気でワイワイしている女の子たち”という感じだと思うんですけど、それもありつつ、歌手、アイドルとしてもちゃんとしたクオリティのパフォーマンスを見せたいなという気持ちもあるんですよね。楽しいところと真剣なところを両方できたら、もっとカッコよくなれると思うので。
──今年の桃神祭のテーマは“鬼ヶ島”。メインビジュアルはもちろん桃太郎ですね。
玉井 そうなんです。まだどういう感じになるのかわからないんですけど(笑)、桃太郎は日本昔話にも出て来るし、“祭り”とか“和”にもつながっているのかなって。
佐々木 鬼をテーマにしたお祭りもたくさんあるみたいだから、今回もいろんな地方の方々の力を借りて、大きいライブにしたいですね。私は勝手に“鬼退治に行くような(ストーリーの)ライブなのかな”って思ってたんですけど、撮影のとき、れにちゃんが鬼になってたから“退治できないじゃん!”って(笑)
玉井 そうだね(笑)。私は問答無用で“サル”でした。
佐々木 私は“イヌ”です。
──桃太郎は百田さんですね。
玉井 納得の配役ですね。有安(杏果)さんは“トリ”が苦手なので、キジになってました(笑)
──今年の桃神祭でやってみたいことはありますか?
玉井 まず、空間作りですよね。会場に入った瞬間にテンションが上がるような雰囲気にしたいです。あと、ももクロの夏に欠かせないのが“水”なんですよ。
佐々木 今年もたくさん撒きます!私たちも水鉄砲を持ってるし、水がバンバン出る装置も会場中にあるんですよ。
玉井 出来るだけ全員がビショビショになるようにがんばりたいなって。今年は2枚アルバムが出て(3rdアルバム『AMARANTHUS』、4thアルバム『白金の夜明け』)曲が一気に増えたので、それが毎年恒例の桃神祭のなかにどう溶け込むかっていうのも、見どころのひとつだと思います。
佐々木 桃神祭に合わせてアレンジする曲もあるだろうし、お祭りの方々といっしょにやる曲もあると思うので、楽しみにしてほしいですね。これはライブのことじゃないんですけど、20歳になったから、みんなで打ち上げしたいです(笑)
玉井 私たち、打ち上げに参加したことないんですよ。
佐々木 スタッフのみなさん、出演者のみなさんと“おつかれさまでした!”って乾杯するのが憧れなんですよ。
──桃神祭に参加するお客さんには、どんなふうに楽しんでもらいたいですか?
玉井 夏っていうだけでテンションが上がっていると思うので、ウキウキ感を持って会場に来てほしいですね。私たちはそのウキウキ感を倍増できるように一生懸命がんばるので。あとはもう、頭のネジを外して騒いでくれたら嬉しいです。
佐々木 バカになって楽しむっていうのが、桃神祭のいちばんのテーマだからね。
玉井 うん。それが恥ずかしいっていう方は、心のなかで楽しんでもらえるだけで十分なので。
佐々木 大きい規模のライブもいろいろとやらせてもらってますけど、桃神祭はいちばんももクロらしいんじゃないかな。ももクロのことをあまり知らない方も絶対に楽しめると思うし…。屋台もあるしね。
玉井 そうだね。グッズをチェックしてから開場までの待ち時間も楽しく過ごしてほしいんですよ。せっかく1日を私たちに預けてもらってるんだから、ライブ本番にピークが来るようにいろいろと用意したいですね。
佐々木 あとは暑さ対策をしっかりやってもらえたら大丈夫です。ぜひ遊びに来てください!