SURFACE再始動!初めて明かされる再始動の経緯、ライブへの思い、そして未来への展望について、二人が本音を余すところなく語ったインタビュー!

インタビュー | 2018.03.23 19:00

実はもう二人で曲作りを始めていて、この感じだったらライブもうまくいきそうな気がする(永谷)

──ですよね。体感するしかない。
椎名人前に立つしかないんですよ。「ここで手を上げて“イエイ!”って言ったら、応えてくれるのかな」とか、そんなところの感覚も忘れてると思うし、立ってギターを弾かなきゃいけない、パフォーマンスもしなきゃいけない、バンマスだからデータ管理もしなきゃいけない。その負荷をなるべく軽減できるようにと思ったんですけど、そこはやっぱり「自分でやりたい」と言っているので、「じゃあ永谷に任せるわ」と。
永谷一回のライブですごくたくさんのものを得られる気がするので、本当にファンの人にもスタッフにも、今から感謝の気持ちしかなくて、早め早めに作業をしていこうと思ってます。昔だったら考えられないですけど。
椎名なぜわざわざ過去を引き合いに出す(笑)。二人ともアーティストだから、いい意味でトンガッてたところがあって、それはそれで間違いではなかったんですけど。そのせいでぶつかることも多かったんですよ。でも8年たって、トンガッてた部分がどうも削れたっぽくて、いい意味で丸みが出た。昔の俺はかっこつけてしまってたんだろうなって、自分でも思います。高校の一個上の先輩として始まってるんで、自分はお兄ちゃんじゃなきゃいけないみたいな、もう同じ仕事をしてるパートナーなのに、どこかで先輩面したい自分がいて、(永谷は)それを認められない部分もあっただろうし、お互いに譲れないことがけっこうあったんですけど、それは今はありえない。もう、ないですね。
永谷ふたりで「いいよー」「いいねー」っていう感じ。いい意味で年を取れた感じはします。実はもう二人で曲作りを始めていて、最初はちょっと緊張してたんですけど、この感じだったらライブもうまくいきそうな気がする。
椎名リリースが決まってるわけでもなんでもないんですけど、リハビリのつもりで二人で曲を作ってみないか?という話が今年の頭に出て、一発目に作った曲が、二人とも「SURFACEだねー」という曲になったんですよ。そこが実に不思議で、俺はずっと8年間作品を出してきたわけだから、「これが椎名慶治だ」というものを作ってきたと思うんですけど、俺がそこで意見を言って、永谷も意見を言って、二人が合わさると、椎名ソロでも永谷ソロでもなく、やっぱりSURFACEになるんですよ。
永谷不思議ですよね。
椎名計算なんかまったくしてない。俺が歌って永谷が弾いて、俺が歌詞を書いて永谷がアレンジするだけでSURFACEになっちゃうから、すごいなと思った。SURFACEというものは、俺たちの知らないところでちゃんと生きてるんだなと思って、すごく楽しみにもなりましたね。5.27が終わったあとも活動していく時に、新曲を引っ提げてツアーができるんじゃないか?とか、未来が見えてきてワクワクしますよね。その通過点として5.27はすごく大きいと思います。
永谷椎名くんに「どういうライブにしたい?」と言われて、とりあえず「楽しいライブにしたい」って言ったんですよ。
椎名即答だったね。
永谷今まで僕は、楽しむということよりは、バンドの成長を見せたいという感覚のほうが強かったんですよ。ライブの中でちょっとした驚かしとか、予定調和に行かないことを表現して、「こんな一面もあるんだ」ということを見せたいと思っていたのが、一切それがなくなった。いろんなライブを見てきて思うのが、そういうことをされていい場合ももちろんあるんですけど、悲しいこともあるんですよ。
椎名すごいわかる。
永谷「うわー、アレンジがすごいことになってる」みたいな。
椎名一番楽しみにしていた曲がそれだとつらいよね。
永谷逆に、あるアーティストのライブを見に行った時に、「この曲を歌うのは恥ずかしいけど、みんながやってほしいと言うので、昔の曲を久し振りに歌います」と言って、オリジナル通りに歌ってくれた時に、何とも言えないぐらいに感動したことがあって。それを見た時に、次にSURFACEをやる時にはこういう形がいいんじゃないかな?という、今までと真逆の考え方になったんですよね。
椎名前はリアレンジをいっぱいしてましたからね。そういう意味で、「原曲通りにやることがもしかして今一番いいんじゃないかな」と永谷に言われて、「うん、いいんじゃないの」という話をしたんですよ。ギターソロでも「やっぱりこのフレーズいいよね」とか、そういうことが今俺たちがやらなきゃいけないことだろうなと。でも逆に言うと、それが一番大変なことなんですよ。8年たって、あの頃と同じものをやらなきゃいけないわけですから。8年どころか、21,22歳の曲を42歳になった僕が歌うわけですから。それをあの時と同じクオリティでやらなきゃいけないというのは、言ってることは理にかなってるけど、一番大変なことを言ってるぞと。リアレンジしたほうが楽に歌えるのに、やんないという。

二人で作ればSURFACEになる。ツアーができる日を夢見て、頑張っていきたいです(椎名)

──ライブ、心の底から楽しみにしてます。今日はお話を聞けて良かった。音楽は昔のままで、気持ちだけまったく新しくなってることがわかったので。今が最高のバランスじゃないですか。
椎名僕も永谷がこうなるとは思ってませんでした。
永谷あははは。泥水いっぱい飲んだからね。
椎名音楽の世界でこの8年間、俺とは違うところでいろんなものを見てきただろうし。俺は俺で成長してるかどうかはわからないけど、ともかく生き残ってきたわけだから、ちゃんとやってたんだろうなって自分をほめてやってもいいかなと思います。だからこそSURFACEができるんだろうなって、自分のことも振り返りましたね。なので、1回限りのライブで止まらないようにしたいです。作品も何曲かリハビリで作ってみて、二人で作ればSURFACEになることもわかったから、ということはやっぱり新譜というものを作るべきだろうし、俺たちはCD世代だから、CDが売れない時代だとわかっていても、盤にすることが大事だと思うので。その上でどういうやり方をしていくべきなのか、それについては永谷とよく話して、いろんなことをやっていこうと思います。いいものを作って、それを引っ提げてツアーができる日を夢見て、頑張っていきたいですね。

SURFACE - さぁ

PRESENT

SURFACEデビュー20周年を記念して制作された「Modern Pirates × SURFACE」コラボレーションキーホルダーに直筆サインを入れて1名様にプレゼント!

※転載禁止

受付は終了しました

公演情報

DISK GARAGE公演

SURFACE 20th Anniversary Live「Re:Attraction」

2018年5月27日(日) 豊洲PIT
チケット一般発売日:2018年3月25日(日)

  • ライター

    宮本英夫

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