出席者:安部コウセイ(SPARTA LOCALS/HINTO)、山内総一郎(フジファブリック)、imai(group_inou)
司会:兵庫慎司
撮影:堀清香
2016年12月4日、イベント『DECEMBER’S CHILDREN』に出演、という形でオリジナル・メンバーでの再結成を果たしたSPARTA LOCALS。次は7月15日(土)に恵比寿ザ・ガーデンホールでワンマン『復活のファンファーレ』を行うことが決まっているが、そのアフターパーティー『AFTER BALLET』を7月22日(土)に渋谷クラブクアトロにて開催することも、新たに発表になった。以前から彼らと親交が深い夜の本気ダンス、imai(group_inou)、山内総一郎(フジファブリック)が出演、という豪華な一夜となる。
というわけで、それに先駆けて出演のみなさんがこのイベントについて、SPARTA LOCALSについて大いに語り合う座談会を企画しました。残念ながら夜の本気ダンスはスケジュールが合わず欠席になりましたが、山内総一郎&imai、両氏の「安部コウセイよりもはるかにうまくスパルタ復活を語れる」トークを、ぜひお楽しみください!
ボリュームたっぷりなので、前編・後編に分けてお届けします。まずは以下、前編。なお、以前にSPARTA LOCALS復活について訊いた安部コウセイのインタビューはこちらです。まだの方はぜひ併せてお読みください!
最初、もうまったくあいさつもなかったです。
コウセイくん、一瞥もくれず(imai)
──最初のスパルタローカルズとの出会いってどんなものだったのか、教えていただけますか。
山内総一郎 たぶん2004年頃、僕らがデビュー前でスパルタがデビューした頃に、新宿ロフトで対バンしたのが最初ですね。お互い歳も近いっていうのもあって……会話はあんまりしてなかったかな、最初のうちは。
imai やっぱとっつきにくかった?
安部コウセイ 「やっぱ」ってなんだよ(笑)
山内 ドラムの昭ちゃん(中山昭仁)だけフレンドリーで、しゃべったのは憶えてます。で、それからたくさん対バンしたり、一緒にイベントやったりして、知らん間に全員と仲よくなって。
最初はコウセイくんと志村(正彦)くん、俺と伊東(真一)くん、(安部)光広と加藤(慎一)、ドラムは昭ちゃんと当時の足立(房文)って、パートごとに分かれて仲よかったような。
安部 金澤(ダイスケ)くんは何やってたんだろうね?
山内 ダイちゃんは、あっち行ったりこっち行ったりしてましたね(笑)
──imaiさんは?
imai 僕はスパルタと接点ほとんどなくて。HINTOになってからなんですよ。スパルタは、最初のシングルとか出してた時から、かっこいいな、たぶん俺と同じような音楽が好きなんだろうな、って思ってて。イースタンユースとかがルーツにあるような……僕らは全然違う音楽をやってますけど、その次の世代みたいなイメージで出てきたんですよ、スパルタって。だからドンピシャで。
で、早稲田の学祭かなんかの時に一緒になって。もうまったくあいさつもなかったです。こっちはスパルタが楽屋に入る時、全員頭を下げてたんですけど。
安部 嘘つけっつうんだよ!(笑)
imai コウセイくんは一瞥もくれず。
安部 俺の話を聞けよ!(笑)
imai で、楽屋に入ってパイプ椅子をバーンと蹴って座る、みたいな感じの(笑)
安部 (笑)でも俺、ライブ観たよ? 観たってimaiくんに言ったしね。そこの部分を全然言ってくんないけど(笑)
imai 接点ほとんどなくて。HINTOになってからですね。こっちが対バンに誘って。
山内 クアトロとかでやってましたよね。
imai そうです。最初は地方、2マンツアーの2ヵ所をHINTOにお願いして。そこですごい盛り上がって。
安部 打ち上げで異常に盛り上がったんですよ。ゲスな話ばっかりして。
imai ここまで自分たちの下ネタについてくる人たちって初めてだったんで。すごい人たちがいるなあっていう。そんで、今日も(安部が)お酒頼まないじゃないですか?
安部 飲めないからね。
imai ってことは、コウセイくんはあの時シラフであの話してたんだ、より異常だなと改めて思って(笑)
──今回イベントをやろうと思ったのは?
安部 たまたまその日の渋谷クアトロが空いたみたいで、「なんかやる?」って言われて、「じゃあガーデンホールのアフター・ライブみたいなのをやろうか」って。せっかくなら自分たちがやりたい人を誘いたいね、みたいな話をしたのが始まりですね。
復活のイベントに出れなくて、またやってくれないかなあと思ってたんです(山内総一郎)
──そもそもスパルタ再結成を知った時は、どう思われました?
山内 去年のスパルタが復活したあのイベント、僕らもお誘いいただいたんですよ。スケジュール合わなくて出れなくて。その時にスパルタが出るってきいて「なぬ!」と思って。またそのイベントやってくれないかなあ、と思ってたんです。
安部 そういえば真くん(伊東真一)とわりと最近飲んでたよね?
山内 飲んだ飲んだ。朝までピックの話をした(笑)
安部 俺ねえ、だからギタリストって嫌いなんですよ(笑)。弦の話、ピックの話、ずっとするでしょ?
山内 で、伊東くんに教えてもらった弦が、めちゃめちゃいい!
安部 知らないよ!(笑)
imai でもそっちの方が正しい話でしょ、ミュージシャンとしては(笑)
山内 そこできいたのかな、またスパルタやるって。でも伊東くんて、そういう話しても……「やるんやろ?」ってきいても「そうなんよね」で終わるから(笑)。バンドの話は全然しゃべってくんない。「(HINTOの)曲とかどんな感じ?」「まあ、作りよるんよねー」、以上、みたいな(笑)
安部 でもピックの話だと朝まで?
山内 もうずっといける、ずーっと笑ってる、あの人。
──imaiさんは?
imai 「あ、いいじゃん!」みたいな。スパルタの曲、好きなのがいっぱいあるし、単純にそれが観れるのはいいなあと。HINTOと並行してやっていくとか、そういうことに関してはいろいろ説明したりしてたけど、まあ、やってる本人たちしかわかんないですからね、そういうことは。だから、そこまでつっこんで考えることもなく、もうライブで聴けないと思ってた昔の曲を聴けるんだ?やった!ぐらいの感じですかね、ほんとに。
安部 imaiくんは今言ったまんまのメールをくれて、その軽い感じが俺もすごいうれしくて。ミュージシャンはわりとね、そういう「いいじゃん!」みたいな反応が多くて、それがうれしかったですね。