インタビュー/東條祥恵
ダンス&ボーカルグループがこれだけきてるなか、踊らない“イケメン歌うま”ボーカルユニットとして、今年ブレイク間違いなしといま世間を騒がせているのがISSY、YUUKI、JIN、SAM、YUTAからなるUNIONE(ユニオネ)。3月15日にジュビロ磐田のシーズンソングに抜擢された3rdシングル「パッサボーラ!」をリリースする彼らに、新曲のことはもちろん、彼らがデビューをつかむまでの信じられないようなシンデレラストーリーや世間で話題となっているカバー動画、5月から始まる初のツアーについてなどいろいろ訊いてみた。歌うま、イケメン、本当に絶対注目!!
──まずはメンバー紹介をお願いします。新曲「パッサボーラ!」に合わせて、どなたかにパスを出して、その人を紹介してもらえますか?
では僕はISSYを紹介します。ISSYはバイクが大好きで、メンバーのなかで一番男らしい人物です。ライブパフォーマンス中は、ファンを盛り上げる隊長。僕は一緒に暮らしてるんですけど、ライブパフォーマンスで頑張る分、家ではとても静かで、部屋の片隅でいつも三角座りしてます(笑)。ボーカリストとしては、一番男性的な声で、男の色気が漂う深みのある歌を歌えるのがISSYです。
では僕はYUTAさんを紹介します。グループの最年長なんだけどおちゃらける部分もあり、たまに可愛らしい部分ありという人ですね。すごく料理が得意です。僕はYUTAさんの家に遊びに行くことが多いんですけど。ありものでチャチャっと料理を作ってくれて。味も抜群なんです。あとは、カメラを持ち歩いてて写真を撮ってたり。趣味は多彩で、センスもあるんです。ボーカリストとしては甘いシルキーボイスで、女性がキュンとするような柔らかい声の持ち主ですね。
俺はSAMを紹介します。SAMは一番のムードメーカーで、とにかくよく喋ります。よく笑うし、よく怒ります。なので、ぶつかって喧嘩もするけど一番笑ってますね。歌はとにかく上手くて。僕、ISSY、YUUKIが日本の曲を聴いてきたのに対して、SAMはフィリピンと日本のハーフで、7歳までフィリピンにいたのでベースが洋楽なんですよ。だから、いまでもカラオケとか一緒に行って歌を聴いてるとすごく勉強になることが多くて。歌の面ではすごく尊敬してます。
では、僕はJIN君を紹介します。僕たちはリーダー不在なんですけど、JIN君はこのメンバーの中で一番しっかりしててリーダーっぽい存在として僕たちをまとめてくれる人だと思ってます。仕事面ではしっかりしてるのに普段は忘れ物が多かったり、ちょっと抜けてたり。不思議な人です(微笑)。あと、歌の面では一番迫力があって。UNIONEの中では一番パワーを持った歌声ですね。
YUUKI君も僕が紹介しますね。彼はこのグループの最年少で、最年少らしくグループ内では一番やんちゃ。ライブではステージをかけ回ってます。プライベートでは僕たちお兄さんたちに甘えてワガママなので、僕たちみんな気を使ってます(笑)。元々この4人は古い友達で、YUUKI君だけ後から知り合った友達なんですね。だから、いい意味でYUUKIは僕らに新しい刺激、風を入れてくれるメンバーです。歌の面では、YUUKI君は歌の安定感が抜群で、誰が聴いてもすっと耳に入ってくるような歌声です。あと、コーラスが得意なんで、コーラスで僕たちの歌のバランスを一番取ってくれてるのはYUUKI君ですね。
僕はJIN君を紹介します。JIN君はもっとも頼れる存在としてグループを支えてて、歌に関しても、力強くパワフルな歌声でUNIONEを支えてくれてます。つまり、UNIONEにとっていなくてはならない存在です(微笑)。
──UNIONEというグループ名にはどんな意味があるんですか?
“UNION”という英語で団結という言葉に“ONE”をつなげて、団結して一つになるという意味でつけました。僕たち5人が団結するという意味もあれば、応援してくれてるみんなと僕たちが団結して一つになるという意味も込められてます。
──プロフィールを見ると、カラオケで歌ってたらスカウトされたと書いてあったんですけれども。これは本当にホントなんですか?
本当にホントです(微笑)。最初僕とSAMとYUTAでいつものようにカラオケをしてたら、たまたま歌声が外に漏れてたみたいで。いまの事務所の社長さんが声をかけてくれたんです。僕たちも最初は「いや。絶対嘘だろう」と思ったんだよね?
それでちゃんと調べようってググったんだよね。そうしたら。
会社の名前はあったけど、でも偽物かもしれないと思ったらまだ信用できなくて。その次の日かな?連絡を頂いて。関係者のお偉い方々とお会いすることになり「これは本当なのかも!?」と思って。それで目標としてたメジャーデビューもできたので、除々に僕たちも実感していった感じです。
──結成から8ヶ月でメジャーデビューしたんですよね?
そうです。でも、僕たちはカラオケで声をかけられて以降、UNIONEというグループを結成するまではしばらく時間があったんですよ。その間僕たちは一生懸命歌の練習をして。
スキルを磨いて。
路上ライブをしたりイベントに出てみたりという期間はありました。
──でも、カラオケで歌ってたら声が漏れてスカウトされて。メジャーデビューしたと思ったら、4月5日には東京ドーム(<美空ひばり生誕80周年記念 だいじょうぶよ、日本!ふたたび 熊本地震・東日本大震災復興支援チャリティーコンサート>に出演)のステージにも立つ。こんなシンデレラボーイ、見たことないですよ。
いや。僕たちもインタビューで話してると“カラオケで歌ってたらデビューできた”みたいに思われちゃってるなと感じるんですけど。僕たちは元々音楽が大好きで、個々でシンガーになりたくて上京し、曲作る勉強したり楽器を勉強したりしてた人間で。みんな別のアーティストとして活動してるときに、よく同じイベントに出てたんですよ。そこで出会って仲良くなって。「コイツとカラオケ行ってみたい」と思った奴らが集まった5人なんですね。
だから、結成からデビューまでの期間は短いんですけど、個人が音楽に携わってる時間は、メンバーによっては10年近くあるんですよ。
──夢を目指して各々切磋琢磨している時間が。
すごく長くあったんです。だから「好きでカラオケ行ってたら声かけられました」って感覚は僕らのなかにはなくて。それまでクリスマスの寒い日に路上ライブしたりとか、そういう時間がたくさんあった上でのカラオケなので。
その間、みんな諦めずに夢を追い続けたからこそ、カラオケに繋がったんだと思います。