――2015年9~10月に行われた、アルバム『DOGMA』を引っ提げての第一弾ツアー“DOGMATIC -UN-”は、どんな手応えでした?
RUKI(Vo.) 同じセットリストでも日によって感じ方が違ってて、“生もの”という意味では、『DOGMA』はそういうアルバムなのかなって感じがするし、どこが完成形なのかを探っているような状況かな。
戒(Dr.) 多分、自分たちの引いているボーダーライン的なものがいつもよりもかなり高いので、考えることが多いんですよ。でも、それだけ今のバンドの状態がいいのかなと感じますけどね。
葵(Gt.) みんなで試行錯誤しながら、どういう世界観を作っていきたいかとか、どんな見せ方をしたいのかとか、真剣に話し合える……今までそうじゃなかったわけじゃないんですけど、いい感じの空気でツアーをやってたかなと思います。
――すでにツアー第二弾の<-DUE->も始まりましたが、直前には『DOGMA』と関連するシングル「UGLY」がリリースされました。これも新たな武器になってきそうですね。
RUKI 『UGLY』からの3曲が入ったことで、また1からライヴを作り上げている感覚があるんですよ。だから、<-UN->と<-DUE->では、全体的なイメージが変わりつつあるのかなぁという感じもありつつ……無駄は削ぐような感じになっていく気はしますね。
――舞台セットがガラリと変わったことにも驚かされますね。
麗(Gt.)「ここまでは想像してなかったですけどね(笑)。<-UN->はアルバムを作ったときのイメージを100%出したいぐらいの勢いで始まりましたけど、<-DUE->に向けては引き算していくことになった。当初のイメージのさらに先を行っているような意識ですよね。
――そして、『DOGMA』にまつわるプロジェクト<DARK AGE>のファイナルが、2月28日に約8年振りとなる東京・代々木第一体育館で行われますが、あえてこの1本のみ、“漆黒”というタイトルがつけられていますし、重要な意味合いのライヴになりそうですね。
RUKI いろんな意味での“黒”なので、それを表現できるライヴであったらなとは思うんですよ。そこで『DOGMA』を完結できるように……というので、プレッシャーもありつつ、楽しみつつな感じではあるんですけどね。
戒 何よりも自分たちが楽しみですからね。今もツアーを廻る中で、みんなが思い描いているものも変わっていくと思いますし。
麗 <-DUE->でできなかったことをやるのもよしだし、二つのツアーの流れをキープしたまま、『DOGMA』というものが何なのかという答えを出すのもいいし、どんな形になっても、しっかり考えて、やるべきことをやれるようにしたいですね」
REITA(Ba.) まずは今のツアーの1本1本がどれもファイナルだという意識で臨みたいし、その結果が代々木につながればと思うんですよ」
葵 きっとこの日は、誰も知らない『DOGMA』の世界を見せられると思うんですよ。ぜひ観に来てもらいたいですね」
インタビュー/土屋京輔