──新たなLM.Cの提示、と考えていいのかな? 第2期、第3期的な。
Aiji そうですね。『PERFECT FANTASY』(2014年2月リリースアルバム)のあたりから、第2章な感じではあったんですけど、たしかに、今回は、よりその振り幅を広げた感じになったのかもなって思いますね。10年前は、ダークなムードやストイックな感じはLM.Cに合ってないと思ってたというか、そこをLM.Cでやろうと思っていなかったですね。でも、当時思い描いていたLM.Cってモノも歴史の中で作り上げる事ができてきたので、そういうのもいいかなと思って。たぶん、『PERFECT FANTASY』のあたりとかで、ファンの人たちは、“ちょっとLM.C変わってきたかな?”って思ったと思うんですけど、わりと今回のアルバムとかでは、“あ、なるほど、こういうLM.Cもありかもね!”って思ってもらえるんじゃないかなって。「88」とかから入ってきた人たちは、違和感感じるかもしれないですけどね(笑)。でも、基本というか、根本的にやってることは変わってなくて、楽曲にどんな装飾をするか、どんな服を着せるか、ってところだと思うんですよね。LM.Cの音楽って、装飾を全部抜いてったら、意外と骨太なロックが多いんですよ。
──そうなんだよね。昔はシーケンスがキラキラした感じだったけど、今作はそういう音が引き算されてる感じだから。
maya うん。変わったのは表面上というかね。本当にやってることは全く変わってないから、逆に“すっごい変わったね!”って言ってもらえるなら、こっちとしてはラッキーというかね(笑)。まぁ、変わったって感じてもらっても、変わらないねって思われてても、あんまり関係ないんですけど、こっちとしては、気分としては変わってるかもしれないけど、それがいいなと思ったからやってるって感じかな。自分たちがやりたいことしかやっていないからね。そこはずっと変わってないしね。そこはこれからも変わらないところなのかなって思いますね。
Aiji うん。そうだね。
──2月19日の東京・TSUTAYA O-EASTを皮切りに、全国24ヶ所の全国ツアーが始まりますが。『VEDA』を引っさげてのツアーは、どういうツアーになりそう?
Aiji どの曲もキラーチューンだって思えるいいアルバムが出来たし、10年を迎えたLM.Cの新たな代表作が作れたと思っているので、このツアーで、このアルバムの中から、この先のLM.Cのライヴを支えるメイン楽曲が育っていってくれたらいいなと思いますね。そしたら、この先5年後のLM.Cは、また違った形になってるでしょうしね。なので、自分たちでも、このアルバムの曲たちの何曲が、スタメンじゃなく、完全レギュラーになっていくのか、が楽しみなツアーでもあるので、一緒に育てていけるツアーになったらいいなと思いますね。
maya きっといつも通りやれば、いつも通りハッピーに終えられるように、この10年でなったと思うんですね。なので、今回のツアーは、その先が見たいなって思いますね。ただ詳細がどうしたとか、セットリストがどうこうっていうのは後の話というか、リハーサルが始まったり、実際にツアーが始まってからトライアル&エラーしていけばいいんですけど、いつもと違うのは、いろいろな完成度みたいなのの、速度を上げたいなと思っているというか。それにあたって、何をどうするとか、まだ具体的に自分の中でも見えてはないんですけど、そろそろそういう期待をしてもいいんじゃないかなって思ってますね。3月4月とビッシリな感じで5月の1日までなツアーなので、1本も無駄にしないように頑張って来たいと思います。
■LM.C「The BUDDHA 」MV