【インタビュー後編】楠木ともり、1stアルバムで楽曲提供を受けた敬愛するアーティスト陣と主催フェスを開催！「何か化学反応が起きるようなフェスになったらいいなと思っています」

Zeppツアーは2022年に全国4カ所の『Tomori Kusunoki Zepp TOUR 2022『SINK⇄FLOAT』』以来になります。私はZeppの空気感が好きで、ライブハウスなんだけど、ライブハウスとひと言でまとめるのは惜しいくらいの規模感で。音も好きですし、みんなが（両手を胸元に引き寄せる仕草で）ぐっとくる感じも。久々のZeppツアーで東名阪をまわってライブをできるのはすごく嬉しいので、私もライブハウスのモードに心も体も戻して気合を入れて、ライブに臨みたいと思っています。

まず音楽では、やってみたいことがいろいろあります。今回のフェスもいつかはやってみたいと思っていたことですし、久々にまたコラボもしたいし、まだやりたいけど手を出していないジャンルもあるし。あと『吐露』というEPで、現時点の自分をすべて出し切れた感じがあるので、ファンのみんなからも「次はどんな曲を作るんだろう？」と期待値もすごく上がっている気がするので（笑）、次はノリと勢いだけではなく、じっくり作っていきたいなと思っています。
声優としては、自分らしさを見つけるのがここ数年の課題だったんですけど、最近ご依頼いただくキャラクターは「自分のここを求められている気がする」というのが何となくわかるキャラクターが多くなってきたので、世間から見て、自分がどういう声質で、どういう演技を得意と思われているのかなという部分をもうちょっと自分の中に落とし込めたらいいなと。

おおっ！でもせっかく自分が所属している事務所には素敵なアーティストの方がたくさんいらっしゃるので、その利を活かしたいなと思いつつ、なにせレジェンドが多いものですから（笑）。でもSMAに自分が所属しているからこそ、他ではできないことをこのフェス以外でも考えてみたいと思います。

まずファンの方には、念願だった自分の名前を冠したフェスができるということで、今から皆さんの盛り上がりも感じてすごくありがたいなと思っています。フェスにはいろいろなアーティストさんが出ることで、「行こうかな？どうしようかな？」と迷っている方もいるかもしれませんが、そういった中でもいつも通りのテンション感で「やった！」と喜んでくれているみんなに誇らしさを感じています。私が尊敬するアーティストさんたちとのフェスなので、当日の私はきっとテンションがすごく上がっていると思います（笑）。私が普段「好き！」と公言している方々なのでご存じの方も多いと思いますが、新たな音楽との出会いの場にもなったらいいなと思っています。フェスに参加したことがない方も初めてのフェスとしてハードルが低いと思いますので（笑）、迷っている方も試しに遊びに来てみてください。
この記事で、私と初めましてという方には……声優とアーティストを一緒にやっている者です（笑）。お芝居も音楽も同じくらい大好きで、それを両方やらせてもらえていて幸せな私ですが、このインタビューで少しは私のことが伝わったでしょうか？　
今回のフェスでは自分がずっと聴いているアーティストさんや新たに出会った方で素敵だなと思った方であり、楽曲提供してくださった、信頼している方と一緒にライブができてとても嬉しく思っています。この5組が一緒に顔を合わせる機会はなかなかないですし、何か化学反応が起きるようなフェスになったらいいなと思っています。
あと『TOMORI FES.』に来ていただける方に向けて、Spotifyで私がオススメするプレイリストも公開しているので、そういうところからもハードルを下げられたらいいなと思っています。
少しでも興味を持ってもらえたら私の楽曲を聴いたり、今回のフェスに会いに来てください。