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ギターの音で言ったら、重心低めの設定で音作りして。それがかっこいいと思えるような音作りができた(RYU-TA)
──今回リリースは2年半というインターバルがあったわけだけど、リリースのペースとか、そもそもリリースをするかしないかの判断みたいなところはどういう感じになっているんですか?
GENそこに対する焦りがまったくなかったから2025年になったって感じですね。本当だったら、もっとリリースのペースとかを考えたり焦ったりするのが普通のメジャーのアーティストな気もするんですけど、僕らはCDを出さなくてもずっとライブに誘われ続けるし、ライブがライフワークのようにずっと入っているので、そこはずっと変わらず。出したくなったら出すっていう感じですね。
──でもいいなと思うのは、2年も経つと『Harvest』の曲たちもすごく馴染んで、全部代表曲みたいな感じになってきましたよね。
──だからこれぐらいの時間をかけて次が出てくるというのはすごくいいタイミングなんじゃないかなという気もします。実際、4曲ともすごくいいし、先ほど話にあった、余裕がある状態でまっすぐにフォーリミをやっている感じがする。
GENはい。いちばん得意なことをやった作品かなと思います。得意なことだし、昔からやってることをやってるっちゃやってるんですけど、でもそこに潔くいけるのは、ずっとこれだけやってきたっていう自負と、同じことをやっても自分たちが鳴らしている自信が全然違うので、そこはすごく割り切れて、潔い仕上がりになったかなって気がします。
──今サラッと言いましたけど、「昔からやってることをやってる」って自分で言えちゃうのがさっぱりしていていいね。
GENそうですね。自分たちのステップアップとか、「今までやったことないことをやらなきゃ」とか「こういうのが流行ってるから入れようか」とか、そういうことをまったくせずに。基本、ずっと同じことをやってると思うんですけど、今回は特にいちばん得意な引き出しを開けて、思いっきりストレートに投げれたって感じです。
──しかもその得意な引き出しが、フォーリミの場合いっぱいあるんだなっていう。最後のJUDY AND MARYのカバーも含めて、4曲それぞれ、全然違うキャラクターの曲になりましたし、でもどれも必殺技って感じがするし。それもフォーリミらしいなって思います。
GENでも全部がちょっとだけ純度が増していて。コードとかも、HIROKAZが前よりすごくわかってくれている気がしていて。僕が送るデモは基本パワーコードとかルート音でやっているんですけど、そこにHIROKAZがオシャなやつを入れたりとかしてくれると、同じことやっててもちょっと大人な感じがするなっていうのはあると思います。
HIROKAZデモは本当にシンプルな音で、それもそれで別にかっこいいとは思ってるんですけど、そこに違ったアクセントを入れられたらなっていうので、9thのコードにちょっとハマっていたりもしたので、それを差し込んでみたりしましたね。
HIROKAZ(Gt)
──KOUHEIくんは今回の4曲に対してどんな手応えがありますか?
KOUHEI「magnet」に関して言えば、曲作るときって僕、メインとなるフレーズを結構考えるんですよ。それが「magnet」だったらサビ前で出てきたので、そこから逆に分解していったらどういう感じになるかなとか、これを使うにはどこの位置が一番いいんだろうな、どうやって入ったらいいんだろうなみたいなのを徐々に組み立てていって作るんですけど、それがうまくいきました。「GATE」も、他の曲も全部そうですね。そのバランスがあったから「Kick it」みたいな曲もできたのかなって。「GATE」とは違ったシンプルな感じっていうんですかね。
KOUHEI逆にそのシンプルな感じって、うまく乗せないとダサくなっちゃうので、そこのハメ方とかはいちばん難しかったかもしれない。
KOUHEI(Dr/Cho)
──こういう余白のあるビートをあまり叩かないイメージがある。
KOUHEIそう、あまりやってこなかったので。それこそ昔やってたら偽物っぽくなっちゃってたと思うんです。でも散々ライブやってきて、グルーヴっていうのがなんとなくわかってきた今だからああいうデカいビートが叩けたのかなって思う。
GEN昔だったら、やること自体も嫌だったかもね。結構ループ系だから。
KOUHEI確かに昔は嫌だったと思うんです。説得力ない感じがしちゃっていたので。でも今はもう大丈夫かな。それは本当、積み重ねてきたものでしかないと思います。だからできたことだと思います。手数の入れ方とかも、「ここは行くけど、ここは退こう」みたいなところは変わったし、一発スネアをターンって叩くだけでも、「リズムとは?クリックとは?」みたいなことを考えた上で出てきた「ターン」と、なんとなく「ここでやったらかっこいい」っていう「ターン」とでは違うと思うので。一音一音に対しての意思みたいなのは全然昔より散りばめられているのかなと思いますね。
RYU-TAギターの音で言ったら、重心低めの設定で音作りして。それができるようになったというか、それがかっこいいと思えるような音作りができたので、それを示せたのかなって。聴いてかっこいいと思えるような、メロディもドラム、ギター、ベースも真似したくなる音になったのかなって。
RYU-TA(Gt/Cho)
ハードルがちょっと下がってるんですよね、いい意味で。なんでもありなんだなっていう。(HIROKAZ)
──最後のJUDY AND MARY「mottö」のカバーも最高だなと思いました。
GENそうやってちょっと上の世代の人が特にわきゃわきゃしてくれてるのが嬉しいです(笑)。もともと、この曲をカバーしたい気持ちが結構あったんですよ。だから満を持して、ですね。今だったらメンバーも首を縦に振るかなって。
KOUHEI昔はカバーはすごく嫌だったんですよ。自分たちの楽曲で勝負できてない感じが嫌だったんです。でも勝負できる曲がたくさんできたし、勝負できるアレンジもできると思ったので、断る理由はなかったです。
HIROKAZギターは結構悩みましたけどね。どうやったらうちらっぽくなるのかは。間奏も短めにしたほうが疾走感が出るかな、とか。
──この曲って、一見シンプルなバンドサウンドだけど、じつは癖が強くて、意外とカバーのハードルが高い楽曲だと思うんです。
KOUHEI難しくはあったと思うんですけど、トリビュートとか楽曲提供をやるようになって、柔軟にできるようになってきたかもしれないですね。
HIROKAZハードルがちょっと下がってるんですよね、いい意味で。Dragon Ashのトリビュートのときみたいに「これだけ崩していいんだ」っていうパターンもあるし、dustboxのときみたいに直球でやってもお客さんには喜んでもらえるし。なんでもありなんだなっていう。
GEN(Ba/Vo)
お客さんの想像を1段階超える満足度があるライブを見せつけるツアーにできたら、また俺たちも一皮むけるのかなって気がします(GEN)
──ライブでも聴けたらいいなあと思います。3月からはツアー「MOON tour 2025」が始まりますね。
GEN久々のワンマンツアーなんで。今までいろんなTPOに合わせて安定感抜群のフォーリミをしっかりこなしてきたけど、今回はいちばんの僕達のファンがくるツアーなんで、盛り上がるけど、逆に言えばいちばん耳が肥えてるし、簡単に納得させれないと思うので。自分たちだけを観に来たお客さんの想像を1段階超える満足度があるライブを見せつけるツアーにできたら、また俺たちも一皮むけるのかなって気がします。
RYU-TA持ち時間も長くなるし、その分曲もいっぱいできるし、とりあえずはこの4曲を成長させていきたいです。
KOUHEI新しい曲が増えて、『MOON』のツアーなので、全部やると思うんですけど、どこにどう入れようかなって。今から考えます。
HIROKAZ4曲の入れどころは楽しみにしておいてもらいたいですね。
GENうん。「mottö」始まりとかもいいかもね(笑)。
04 Limited Sazabys「magnet」(Official Music Video)
PRESENT
"MOON" オリジナル「コンパクトミラー」を04名様に!
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